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Magic time

映画館の階段に座って映画が見たい。
今はもう、出来ないことだから余計に、かも。

学生時代の夏休み、毎週映画を見に行っていた。
今のようにシネコンがなかったので、1つの場所で何種類も映画を見られる場所なんて稀だった。
映画館の集まった街に行き、1つの映画館で見たら、少し離れた別の映画館に入る、という映画のはしごをしていた。

映画館というのは、今よりも、もっとずっと、それぞれの場所で、匂いや色がかなり違うもので、それこそ、オーナーによってこだわりの強い場所も多かった。

大衆映画の大きなホールは、人気映画の時は座席数以上の観客を中に入れて(笑) 座れなかった人は立ち見か、階段に座って映画を見た。
その代わり、次の回、人が入れ替わる時には、空いた椅子に座って、次の回をゆっくりと座って見る、というフリーダム。

ミニシアター系では、後ろのドアが壊れたからと、カーテンだけの遮光で
わずかに漏れる陽の光と、車や人の往来する音を聞きながら、見たことがある。

シネコンは、便利だ。
席も予約できるし、映像も音響も最新で抜群に良い。
けれど、映画館、という言葉の堅苦しく古めかしいそれに、とても魅力を感じる。

いろいろ面倒臭いけれど、愛おしい。

これからも、ひっそりとでいいので、残っていってほしい場所の1つです。

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