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奇々怪界 黒マントの謎がSFC版の正統進化続編で良いという話

スーパーファミコンに奇々怪界 謎の黒マントというアクションシューティングゲームがあるんですけど、およそ30年越しに完全新作の続編が出るということでこれは買うしかないと思いとりあえずノーマルモードのクリアまでやった感想です。
前作との比較が多めの評価になると思われます。
ネタバレとかはあんまりないと思います。


作品概要

先に述べた通り、この作品は奇々怪界シリーズ最新作でありシナリオ的には1992年に発売された謎の黒マントの続編です。
奇々怪界自体は謎の黒マント以降も作品が出ているので、シリーズとしては2001年の奇々怪界あどばんす以来の完全新作ということになります。(販売中止になった奇々怪界2を元にしたという噂の雪ん娘大旋風というゲームがあるが、奇々怪界シリーズではないので除く ちなみにこのゲームもそこそこ面白い)

システム面も謎の黒マントを踏襲しており、操作方法はショット、敵弾をはじけるお祓い、高速移動のスライディング、無敵になり攻撃判定を出す緊急回避のボンバーはほぼスーファミからそのままで、お祓いを長押しチャージすることで使えるお祓いチャージは技が変更されていますが前作から引き続き使え、それに加えてショット連打で特殊技を出す攻撃昇華が追加されていて、この2つは出すのに少しだけ時間がかかる分強めの技になっています。

プレイアブルキャラやアイテムやステージ数も少し増えていますが余計な要素が増えてるということも個人的には無かったので、正統進化作と言って差し支えないゲームになっていると思います。

評価点

無駄のない続編

先ほども述べたように、キャラ増加やシステムの追加などの追加要素はほとんどがゲームの面白さに繋がっており、余計な要素だと感じる点がほとんど無いというのは大きな評価点だと思います。
攻撃昇華や新お祓いチャージは強力ではあるものの必須ではなく使わずにクリアすることも可能だし、追加アイテムも選択肢が増えるので良いと思います。(同じアイテムを連続取得するとパワーアップするシステムなのでパワーアップしにくくなったというのはあるかもしれない)

難易度の調整

ノーマルモードしかやってないのでノーマルモードの話になりますが、難易度的にはスーファミ版と同程度か序盤が少し難しいくらいという印象でした。
ただし前作ではコンティニューをするとボス撃破時に増えるライフ最大値が初期値に戻ってしまうためジリ貧になってしまうことがありましたが、今作ではコンティニューしてもデメリットはパワーアップが初期値になるだけなので容易に立て直しができます。
とりあえずクリアしたいだけの人にはうれしい変更で、極めたい人にとってはコンティニューなど関係ないので良い変更だと思います。
それから被弾によるパワーダウンは、落としたパワーアップアイテムをすぐに拾えばパワーダウンを防げる仕様になっているので被弾で急にきつくなることも少なくなっています。拾いに行こうとして連続被弾みたいなことも起こりやすいのでバランスも良い感じにまとまっています。

また前作では1UPが全コース中で1個しかなかったのに対して今作ではいくつか存在するのでノーコンティニューの難易度も緩和されています。
これも別に極めたい人はノーミスクリアとかを目指せばいいのでさほどゲーム性を損なわない変更で良かったです。

シナリオが改善

前作のシナリオは結局謎の黒マントは何者だったのか本当に謎のままエンディングを迎えるのですが、今作では何もかも謎のまま終了するということはありません。
詳しいシナリオはここでは伏せますが、前作で謎だった部分がおよそ30年越しに明かされるのは感慨深いものがあります。

グラフィックやBGM

グラフィックは前作を意識したドットでありながら解像度を上げてリファインされたような出来になっており、イメージイラストも前作のパッケージと同じ方なので個人的にはかなり雰囲気が出ていて良いと思いました。
BGMも癖のないアレンジとしっかり雰囲気を変えたアレンジと新規曲とありますが、様々なタイプの曲がバランスよくまとまっていて30年越しの続編としては正解だと思います。

そして

いつもならここから問題点とか不満点を挙げていくところですが、正直ほとんどありません。前作に不満が無いなら今作にも大きな不満は持たないと思います。逆にいうと前作の問題点である斜めに弾を撃ち続けるのが少し難しいとか、そもそもゲームの難易度がわりと高めであることはそのままなのですが。特に序盤の敵が激しい。
今作特有の問題点を強いて挙げるならイージーモードが最初は選択できないのでイージーでやりたくてもまずはノーマルをやらないといけないことくらいでしょうか。

それとシューティングゲームなのでボリュームが多くはないのですが、その分値段は4000円ほどで購入できるのでそれなりにお手頃です。

まとめ

間違いなく謎の黒マントの続編です。
シリーズ最新作がなんか思ってたのと違うなんてことは良くあることですが、このゲームに関してはそういうことはないと言っていいと思います。

個人的な意見を言うと、先ほど良くある不満点として挙げたちょっと難しい斜め撃ちが必須級なことと難易度が高いことは自分は気にならなかったのでストレスフリーでした。
前作の難易度がきついという人にはノーマルは結構きついかもしれないです。コンティニューでごり押しできるのでクリア自体は簡単になってますけど。

とりあえず前作好きなら買いです。普通に面白い。
最近やったゲームの中では珍しく目立った不満点が無いのが本当に良い。
前作をやったことが無い人でも楽しめると思いますが、システムはシンプルながらもそこそこ独特なゲーム性に加えて難易度もそれなりに高いので頑張ってください。

今回はこんなところで終わります。
ここでは書けなかったイージー、ハードモードや各キャラの性能や2人同時プレイについては実際にやって確かめようということで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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