中共軍の後方体制8ー中共軍の馬
大戦終結まで中共軍は鉄道を運用していなかった可能性が高く、鉄道の欠如は兵站線の維持に困難を生じさせていた可能性が高い(※1)。
鉄道がないならば、馬はどうだったのだろうか。
輓馬・駄馬は、日本軍では必要不可欠だったはずだ。
しかし、馬は「そのへんにいる」のではなく、馬を繁殖させたり、馬具・輜重車を生産する必要があるだろう。
中共軍には騎馬隊が存在したことは確認できている(※2)。
しかし、この騎馬隊は極めて少数だったのではないだろうか。
兵站には多数の馬が必要であり、少数の騎馬隊とは全く異なる大規模な生産・運用体制が必要であろう。
現時点では憶測にすぎないが、兵站に使える規模の馬・馬具などは保有していなかったのではないだろうか。
補給物資の運搬は人力に頼った可能性がある。
鉄道・馬がない(もちろんトラックもない)状態では、ほとんど補給能力がないようなものであろう。
このことは、中共軍の継戦能力を大きく低下させた可能性がある。
注
※1
※2
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