バ美肉でリフトオフ!『アルトデウスBC』体験版レビュー
「一番好きなロボットアニメは?」
そう聞かれたら間違いなく、私は『劇場版マクロスプラス』を挙げる。
板野サーカス全開のアニメ史に残るであろうイサムとガルドのドッグファイト、からの名曲『Information High』に合わせて大気圏突入するYF-19。音楽と映像の融合が素晴らしく、一度は観て欲しい傑作である。
次に『新世紀エヴァンゲリオン』。
1月23日に新劇場版も終わりを迎えることがアナウンスされたこれまた名作である。
汎用人型決戦兵器としてのエヴァシリーズは人造人間でありロボットではないが、スパロボ にも登場しているし、作品の文脈として主人公の少年が巨大な機械構造物に乗り込んで正体不明の敵と戦う、という流れからあえてこのように書かせていただく。
個人的にはテレビ版第一話から第二話の対サキエル戦は、やはりテレビアニメとしてこれ以上ない導入の巧みさで、正体不明の敵に立ち向かう正体不明の兵器と、そこに乗り込まされるシンジの葛藤、初号機の暴走と圧倒的な力による勝利、という流れは見事というしかないと思っている。
さて、本題のVRゲーム『アルトデウス:ビヨンドクロノス(以下アルトデウス)』の体験版への感想である。
製品版では細かい導入があると思われるが、今回は体験版ということで突然の襲撃に対する突然のブリーフィングから始まる。
オート送りだと気がつかないかもしれないが、アニメーションで見せればボタンを押す必要がないところに都度ボタンを押す必要があり、ここは少し不親切かな?とは思ったものの、とりあえずざっくり言うと「敵が攻めてきた!迎撃だ!謎の敵には謎の敵のパゥワーで反撃するのが良さそうだから、敵の攻撃を跳ね返そうぜ!」という良くある感じで特に難しいこともなく戦闘パートへ。
主人公のクロエ(cv鬼頭明里)になって自分の乳を触ったりしながら、ミカニ・リンク(A10だったりモビルトレースシステム的なあれ)接続完了。
少し前後するけども、マキア(本作で搭乗する機体)の起動シークエンスがQTE(クイックタイムイベント。タイミングに合わせてボタンを押せ!みたいなやつ)になっていて、成功と同時にメインテーマの『Sunlight』が流れるのはずるい。
第三新東京市ならぬAugmented Tokyoから迫り上がってリフトオフ。
正体不明のウニみたいな巨大敵怪獣、メテオラが謎の闇ビームを撃ってくるので、新メカゴジラのプラズマコーティングみたいな理論でミラージェネレーター起動して反撃。
からの。
レールキャノン射出。
「アシスタンスを掴んで!」とか突然専門用語でよくわからないことを言われるものの要するに射出されたキャノンを掴むためのホログラム的な何かが表示されるのでそれを各両手で掴めばおーけー。
で、左右のキャノンを合体。
個人的には合体した瞬間にもう少しガッツリ振動とかフラッシュとか欲しかった。もちろんエフェクトはしっかりあって、合体した感はちゃんとある。
その後捕獲命令だったっぽいけど出力120%でキャノンをブッパするノアとクロエ。可愛い。悶えるマッドサイエンティストのジュリィも可愛い。で、体験版が終わって作品ロゴへ。
前作『東京クロノス』の300年後ということで、同じ世界線ではあるが直接のつながりはなく、ジャンルとしても前作が現代の渋谷を舞台としたミステリージュブナイルだったのに対し、今回はSFを全面に打ち出したロボット物となっている。
でも、相変わらずというか、あくまでも物語を体験することがメインで、ゴリゴリ自分で操作するようなゲームではない。QTEも没入感を味わうためのエッセンスでしかないところが、正しく東京クロノスの続編、というところを強く感じた。
ツラツラと長文を書いたけれども、つまるところロボットアニメの主人公(美少女)になりきれるゲーム、しかも体験版で歌バック戦闘を押し出してくるゲーム、という時点でやってみて損はないと思いました。
発売日の12/4に有給も取ったので思う存分楽しもうと思います。
今週末はマキアに乗ろう!
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