一歩先に行く動画編集者。動画を作る提案だけじゃダメ。
こんにちは、TOSSYです。
今回もお読みいただきありがとうございます。
今回の記事では「提案」について書いていきます。
以前、こんな記事を書きました。
これはクラウドソーシングで本当に稼げないのか!?というのを検証した記事ですが、この中で僕は「まずはクラウドソーシングで制作経験、提案経験をするという力をつけるのがいい」と伝えています。
まだ読んでない場合はぜひ読んでみてください。
で、今回は提案についてもっと詳しく解説していこうと思います。
もしあなたが営業・提案についてよくわからない・・という場合は役立つと思いますのでぜひ読んでみてください。
何を提案しているか?
大事なことなので最初にお伝えすると、
顧客の視点で提案をするということを意識してほしいと思います。
クライアントは動画を作っても満足しません。
"動画を作った後に得られる結果や未来" が欲しいのです。
どんなメリットが得られるか。
問題は解決できるか。
どんな未来が待っているか。
細かく見ると色々あります。
どういう目的でその動画を利用したいのか?
それを動画編集者であってもまず考えることが大事です。
つまり、これらのことを提案時に訴求できているか?が大事なのです。
ここで僕の大学生の時の話をします。
僕は大学生時代、アルバイトしてお金を得ていましたが、毎月のように服を買っていました。
服、おしゃれに興味があったのです。
それはなぜか?というと、
「カッコよく見せたい」「モテたい」という意識からです。
おそらく服をよく買う大半のメンズがそうではないかと僕は勝手に思っています(笑)
アパレルショップに行き、いろんな服を物色し、ある服を手に取りました。
すると店員さんが近づいてきます。
ここでは店員Aとしますね。
(店員A)「いらっしゃいませ。今お客様が手に取ったものですが実はそれスイス製で、使われている素材が・・・」
と説明をされました。
この店員さんはよく勉強をしているのでしょう。めちゃめちゃ詳しく説明してくれました。
でも僕には響きません。
正直、どこで作っていようと、誰が作っていようと僕にはどうでもいいのです。
もっと言ってしまうと服自体どうでもいいんです。
服はあくまで僕をかっこよく見せる手段でしかないわけですから。
僕にとってはカッコよく見られるかどうかが問題なわけです。
(僕)「へぇ〜、すごいですねー」
ここで店員Aとの会話は終了です。
「こいつ買わねーな」と思ったのか店員Aは去って行きました。
その後も店内で物色して、違う服を手に取りました。
すると、違う店員さんが僕に近づいてきます。
ここでは店員Bとします。
(店員B)「お客さん、それ僕も同じの持ってるんですよ。」
(僕)「えっ?そうなんですか?」
(店員B)「はい。で、この前それ着て合コンに行ったんですけど、見栄えがよく見えたのか、女の子に僕好評でした(笑)お客さん僕よりも細身だし絶対かっこいいと思いますよ?試着してみます?」
(僕)「あっ、お願いします」
そして試着した後も、「やっぱいいっすね〜」「めちゃくちゃかっこいいじゃないですか!」と煽てられた結果。レジに向かいます(笑)
「お前・・単純だな・・」と思われたら思われたで仕方ないです(笑)
ただ何が言いたいかというと、店員Bは僕の目的・課題を自分のエピソードを交えて解決し、僕に"こうなれるかも"、という未来を想像させた、ということです。
服そのものではなく、それを着た後の未来ですね。
もちろん、店員Bの話が本当かどうかは今となってはわかりません。
当時はガラケーだったので、店員Bが着用している画像を見せてもらいましたが、それも店員さんが試着をしている写真だったのかもしれません。
でも結果として僕は購入したのです。
服を変えただけでいきなりモテるはずがない、と馬鹿じゃないのでわかっています。だけど、一つの手段であり、「かっこよく見せたい」というのが僕の目的だったので、それ自体は僕の中では解決したのです。
つまり、動画もクライアントの目的を達成するための方法でしかないのです。
動画を作ったからといって満足はしません。
"その動画の反応(アクション)はどうなのか?"
"視聴時間は長いのか?" など。
その動画を活用して得られる結果に興味があるのです。
もちろん動画編集だけでそれらの目的は達成することはできません。
企画構成、ナレーション、利用する素材などいろんな要素が絡まってできるのが動画、映像です。
ただ編集の観点から協力をできる部分はあります。
そしてそれをセールスポイントとして訴求することもできます。
セールスポイントは何ですか?
ここではディレクションはせず、「編集だけをする」という場合を対象に考えてみます。
あなたの動画編集者としてのセールスポイントは何ですか?
もしここで「納期を守ります!」「こまめに連絡をします!」とかいう回答であった場合、それはセールスポイントではないです。ビジネスでは当たり前の話だから。
逆に納期を守れない、連絡が途絶えるなどが発生する方が異常なのです。
例えば、YouTube動画を対象に考えると一番簡単なもので以下のようなことが考えられます。
この場合、必ず「どうやって?」と聞かれます。
そしてあなたなりの答えを持ってないといけないです。
視聴者に飽きられないような編集とはどういうものでしょうか?
抽象的に言えば、
などがあります。
では、編集でこれらを出すには?
まだまだ上げればキリがないです。
で、もしかするとあなたはこういうことも意識して動画を編集しているかもしれません。
「ではそれを訴求していますか?」
ということです。
そしてそれらの証明として提示するのがポートフォリオ動画です。
ポートフォリオ動画
実際に制作したものをポートフォリオ動画として利用できるのであればそれで問題ないのですが、制作したものは譲渡することも多いので提示することができない場合もあります。
そういう場合は自作した動画でも良いのですが、そこでセールスポイントを訴求できているか?またはセールスポイントとして提示した内容で制作された動画か?というのが大事になります。
以下は僕が自作したものですが、これもいろんな目的を持って作っています。(中にはワンポイントだけのものもありますが)
例えば、「冒頭は視聴時間にかかわる動画にとって命なのでターゲットを明確にして力を入れて編集しています。」ということを提案しているにもかかわらず、ポートフォリオ動画はそうでもなかったり。
「状況・場面をわかりやすくイメージしてもらうために効果音、BGMには特に拘って編集しています。」と言っているにもかかわらず、ポートフォリオ動画は効果音があまり使われていなかったり、BGMも最初から最後まで1曲のみだったり。
これでは矛盾が生じます。
そういったところまで意識しないといけないです。
提案と自己紹介動画
動画編集をする人が多くなってきて最初の制作物として自己紹介動画を制作する人も増えています。
僕は自己紹介動画自体は良いと思います。
最初に自分の力で制作したものですし、それが第一歩となるわけです。
ただ、そこからもう一歩踏み込んで欲しいと思っています。
そう、「どういう結果を出すために、どういう編集をするか」という部分です。
繰り返しになりますが、クライアントは動画を公開した後の結果を求めています。そこにフォーカスして伝えられているか?です。
<例1>
<例1>は比較的見る自己紹介動画の流れです。
最初はこれでもいいかもしれませんが、これで取れる案件は誰でもできるような特に人を選ばない案件になると予想されます。
<例2>
<例2>はザッと記載しましたが、動画の目的にフォーカスした内容です。もちろん、もっと肉付けする必要がありますので参考程度に。
さて、あなたが担当者だとしたらどちらに興味を持ちますか?
僕なら圧倒的に<例②>です。
「動画を作る」ことにフォーカスするのではなく、「動画を使う目的」にフォーカスしているからです。
もちろん、自己紹介動画にしなくてもいいです。
提案して、それがわかる動画を提示してもOKです。
まとめると・・・
色々書きましたが、何が言いたいかというと、
"クライアントが何を求めているか"
を理解しそれを動画を使って解決するということです。
例えば制作会社のHPを色々見てください。
プロの集団である制作会社がどんなことを訴求しているか。
これは一部ですがこのような訴求をしています。
動画編集者である以上、動画編集(作業)ができるのは当たり前。
そうではなく、クライアントの目的・課題などを把握しそれを達成、解決させることが大事なのです。
この記事があなたの今後の提案、制作の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
TOSSY
※この記事で使用している画像は「いらすとや」を利用させていただいております。
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