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無機質な待合室 #異文化カルチャーシェア活


さてさて、さてさて、さてさて、

はーーっ💨

まわってきてしまいました。回覧板。

ウチのまわりを行き来しているなー。とは思っていたのですが、、、

私にバトンを握らせたのは、この方。

ぼんやりRADIOさん。

ぼんさんには日々、素敵な記事で癒されております。

だからバトンを渡された以上、ここで途切れさせるわけには参りません。

そして、眠りながら考えました。そしたら朝方、ネタが降りてきました。

ぼんさんのこの企画の記事のコメントで、「酒」について書いたらどうだ。というアドバイスをいただいたので、酒に絡めて書いていこうと思います。


👇️👇️👇️


十数年前、お酒が一因で身内が逮捕されました。その人はその当時、荒れていて、お酒を呑みすぎると暴れたりして問題ばかり起こしていました。そして遂に訴えられて捕まってしまったのです。

(はい、お酒が出てくるのはココまで)

裁判を経て、その人には実刑がくだりました。2年6ヶ月。執行猶予なし。それまでも警察沙汰になっていたりしたこともあり、実際の罪に比べたら重い判決でした。

でも、実刑判決になってしまった一番の原因は、当時、一緒に住んでいた、そして身元引受人である私に、受け入れる準備、それから許せる心がなかったからなのかもしれません。

(このへんの事は、noteに書いて自分の心の中を整理したい事のひとつとして、一年前に10話くらいの記事でまとめましたが、今はもう下書きに戻してしまってあるので、読むことはできません)


その人が刑務所に収監されてから、私は月に一度くらいのペースで面会に通いました。

関係する職業の方は別として、刑務所の受刑者への面会に行ったことがある人って、どのくらいの割合でいるのでしょう。まったく想像もつきませんが、とにかく私は月1で刑務所へ通いました。少なくとも最初の半年くらいは。


初めて面会に訪れたときには、確か45分だったか1時間だったか、長い時間、待合室で待たされた記憶があります。

季節はこのくらいの梅雨の時期だったでしょうか。コンクリートに囲まれて、窓も閉めきられた湿気の多い、重たい空気が淀んだ部屋。私は壁に向かったテーブルで、面会願い届けの書類を書き、提出すると、5列ほど一方向を向き並べられた、折り畳み式簡易椅子の一番前の席に座った。

薄暗いその部屋は、私に緊張とドロドロとした感情しか与えなかった。順番を待つ間、私はずっと受刑者であるその人への恨み、これからの自分達の生活への不安ばかりで、頭の中はいっぱいだった。

やっとのこと順番がまわってきて、15分ほどの短い面会を終え、刑務所の待合室を出た。

そうだ、その日は雨が降っていたんだった。それでも刑務所を出ると、空気が気持ちよく感じられた。まるで自分がずっと収監されていて、何年かぶりにシャバの空気を吸ったような気分だった。私は刑務所の門の前で、傘を持ったまま大きく伸びをして、深く息を吸い込みそしてゆっくりと長く息を吐いた。


人間ってやっぱりすごいな。と思うことのひとつに、イヤなこと、嫌だった感情が薄れていくということ。

もうひとつ。環境に慣れていくということ。

2、3週間後にそこを訪れた際には、もう心に少し余裕ができていた。

その日は待ち時間は30分ほどだっただろうか、今度は椅子には座らず、後ろの壁際で面会に訪れている他の人達を観察した。

前の方の席では、初めて訪れたのであろう老夫婦が押し黙ったまま、苦虫を潰したような苦い顔で座っている。男性は前屈みのまま手を組み合わせ、落ち着きなく指を動かしている。女性は時折うしろを振り返り、面会の順番がまわってきたことを示す電子掲示板を確認している。

真ん中辺りの席では、持参した文庫本を開き黙々と読んでいる人達が何人かいる。目を閉じて、寝ているのか考え事をしているのか、番号が呼ばれるまでじっと待つ人もいる。

後方では、友達どうしだと思われる若者たちが、小声で囁き合っている。たまに笑い声をあげて、何度目かで職員に注意される。

ここでは携帯電話の電源は切らなければいけないので、時間を潰すのにも苦労する。

私は待合室内にある、売店の前へと移動した。

駅の構内にあるKIOSKと同じくらいのスペースの売店には、新聞や雑誌、小説などの読み物から、靴下などの日用品、それからお菓子やタバコなどが並んでいた。チョコレートを買っている人がいる。その人は、差し入れ用の用紙にに記入して、施設の職員に渡していた。

しばらくすると、私の番号が呼ばれた。


3回目の面会には、読みかけの小説を持参した。これで時間を有効に利用できると思ったが、待合室の証明は暗すぎて、すぐに目が疲れたので読書は諦めた。

そして私は毎回、人間観察を楽しむようになった。

面会のあと、待合室で泣き崩れる女性。お前の育て方が悪いと妻を叱責する夫。口喧嘩を始める母娘。真っ赤なハイヒールできつい香水の匂いをあたりに振り撒く女(この女は匂いが強すぎて面会許可がおりなかった)。

特殊な場所。特殊な状況での人間観察は最高の暇潰しだった。そこに共通するものは、何かに対する諦め。そんなようなものが、そこを訪れる全ての人にまとわりついていたように見える。

端から見ればきっと私にも漂っていたのであろう。

無機質で暗いあの場所の話。



🐒🐒🐒

本文はここまで。ちょっと長くなってしまいました。

異文化、カルチャーの趣旨にあっているのかは疑問ではありますが、一応こんなところでおしまい。


そして私がバトンを繋ぐのはこの方。

は さん。

ちょうど1年前くらいからのお友達じゃないかな。でも、あまり期待してない。

期待していないというのは文章の内容ではなくて、書いてくれること。

書いてくれたらきっと面白い文章読めると思うんだけどな。でもめんどくさいし、こういう企画にのること自体、性に合わないとか言いそうで、そういうセリフも期待しちゃったりして。若くてイケメンで怠惰で魅力的なnoterさんです。


で、もうひとり。

本命、あきやまやすこさん。

やすこさんへは仕返しで笑

この時のね。

やすこさんなら、簡単に書けそうなお題でしょ!

よろしくお願いしまーす🙇‍♀️


水野うたさんにもお願いしようかと思ったけど、うたさんはまた今度こまったときに助けてもらうようにとっておきます。

記事張りつけちゃって、自分にまわってきた。と思わせてビックリさせちゃおっと🐒



今回のはチェーンナーさんのこの企画。

期間】7月20日(火)まで  
【バトンリレー】ルール
1.バトンが回ってきたら、noteを書く。
自分が薦めたいマイカルチャーを記事にする。表現や書き方は自由。
2.noteを書いたら、次にバトンを渡すnoterさんを指名する。
指名するnoterさんの最新の記事を貼る。
3.指名するnoterさんは、最大2名まで。
4.チェーンナーさんの記事を貼る。
5.ハッシュタグ、「異文化カルチャーシェア活」を入れる。

【バトンリレー】の返還について
1.バトンをもらったけどnoteを書きたくないという人は、バトンをチェーンナーさんに返還してください。方法は以下のどちらか。
①「チェーンナーさんに返します」という記事を書いたものに、上記チェーンナーさんの記事を貼って投稿。 
②チェーンナーさんの記事のコメント欄で「バトンを返します」と申告
返還すると、チェーンナーさんがオススメのカルチャーを書いて投稿されます。
2.バトンをもらって記事を書いたけど バトンを回すのがいやだという人は、チェーンナーさんにバトンを返してください。その際記事に「チェーンナーさんに返します」と書いていただければ、チェーンナーさんが引き取って、おススメマイカルチャーを書かれます。バトンは遠慮なく返して大丈夫です。

ということで、

は さん

やすこさん

あとよろしく~

ゆる~く 思いついたままに書いてます 特にココでお金稼ごうとは思ってませんが、サポートしてくれたら喜びます🍀😌🍀