EDIROL(現Roland) UA-3FXとの再会
UA-3FXと再会する
ホワイトデーを含む13, 14日は、法事のために帰省していた。
たびたび、実家に置いて行ってしまった物について、持ち帰るものは持ち帰ってほしいとは言われてきていたのだが、
今回「古いミキサー??みたいなの置いたままだから持ち帰れ」と言ってきた。
はて?ミキサーを実家に置いて行った覚えがないぞ。
実際に見てみなければならないなと指定された場所へ足を運び、我が目に飛び込んできたのがコレである。
"EDIROL UA-3FX"
現Rolandではあるが、2003年発売のシロモノである。
Roland社 UA-3FX 製品ページ
AV-Watch 第112回:ユニークで便利な機能を満載したUSBオーディオ ~ローランド「UA-3FX」を検証する~
こいつは自分が初めてオーディオインターフェースを導入したいと思って選定し、貯めた小遣いで購入したものだ。
このUA-3FXは、音楽制作にももちろん使用できるオーディオインターフェースではあるが、一番の魅力は「配信の活用が出来る」点であろう。
当時はネットラジオが盛り上がっていた時代である。
このUA-3FXは、各種エフェクタ(12種)が内蔵され、このハードウェア上で操作してリアルタイムに付与できる点が魅力なのだ。
付与できるエフェクトはざっと次の通りだ。
・ノイズゲート
・特定音域強調等のフィルター(4種類)
・センターキャンセル
・アンプ・リミッター
・リバーブ
・ディレイ
・コーラス
・ボイスチェンジャー
・ギターエフェクト
「センターキャンセラー」、「ボイスチェンジャー」、「リバーブ」、「ディレイ」といった配信でおなじみの"声に色をつけたり聞こえやすくする"効果がリアルタイムに行えるのは、今の動画配信全盛であっても十分活用が出来てしまいそうな内容なのである。
当時は作曲し始めて面白さにハマっていき、機材をそろえたいなと動き出していた所もあり、こういった"配信にも活用できる"という"多機能性"に惹かれて買ったのだった。
少々脱線するが、当時併せてMidi音源も買っていた。
EDIROL(現Roland)社 SD-20 である(今はもう処分済み)。
もう今の時代は作曲に使う音源(シンセサイザーの音)は全てソフトウェアで完結できるような状態だが、当時は"外付け音源"がまだまだ主流で、すごいソフトウェアにこれから代わっていくだろう、といったような時であった。
さて、話を戻すが、とにかく自分はこのオーディオインターフェースにお目にかかれるとは思っておらず、少々驚いてしまった。
というのも、ステップアップでグレードの高いオーディオインターフェースにしようと、FireWireタイプのオーディオインターフェース(今でも現役なのだが EDIROL(現Roland)社 FA-66)を導入した際、妹が使いたいと申し出たのでどうぞと渡したからだった。
新しいの買ったら捨てるなりしてどうぞとも言ったような気がするが、さすがに記憶がおぼろげである。
(なんてったって2004年だか2005年ごろの話・・・15,6年前である)
気が付くと、なぜか自分が勝手に置いてった事になっていた(なぜだ)。
とはいえ、ネットを見ると"10年戦士でまだまだWindows10でも使えてるぜ!"という声を見かけたので、まだ使えるか確認するつもりである。
イケるなら子供のPCに取り付けるのもありか画策している。
しかし、この製品を手放してから15,6年程の時間が経っているわけだが、
あらためて取扱できるフォーマットを見ると、最大48kHz,24bitという、今の時代でも遜色なく、かつ、ASIOドライバもまだまだ全盛である。
そう考えるとソフトウェア周りの進化はめざましいものがあるけど、ハードウェア面や音声フォーマット等の物理的な部分の進化はゆっくりなんだなぁと半ば関心してしまった。
おまけ
「Windows 98, Me, 2000, XP」という、堂々たる面々の記載には、どうしようもなく時間の流れを感じてしまう。
自分もすっかり"おっさん"である。