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虫人間

毎度どうもこんばんわ

イチローの野球についてのスピーチを見てたのですが

楽しいと思って始めたことがある時期を過ぎたころに、楽しくなくなってく
るときがある

僕の野球人生でも何度かありました

というフレーズがありました

登っていたはずの山が、いつのまにか谷になっている

そんな感じでしょうか

プラスに捉えるとしたら、そこがプロになってきたんだな
と思う一つの通過点とすると

一種のモチベーションにつながるかもしれませんね


さてさてさーて、

虫人間これは考えることを辞めた人間に使う言葉です

ハエを思い出してください

彼ら(?)を止まって休んでいるところを思い出してください

邪魔なので叩き潰そうとします

一瞬早く逃れたハエ

しかし5秒後また同じような場所で止まってしまいます

そこは先ほど巨大な物体が自分の命を奪おうとしてきた危険な場所だったはず

その記憶がなくなってしまうんですね

また戻ってくる

危険だから違う場所で休まなきゃ、という考えることを放棄する

そんな日々考えることを怠る人間のことを虫人間といいます

考えることをやめた人間は虫と同じです

虫になりたいですか?

嫌だと答えるひとが大半です

逃れる方法は一つです

考えることをやめないでください

叩き潰そうとされた危険な場所に戻ってこないでください

あなたは人間です

どうか人間のように生きてください


実はこの話、元ネタがちゃんとあって

WEB小説「まおゆう魔王勇者」という橙乃ままれ先生作の、あるシーンなのです

作品自体は登場人物の会話で成り立っているので、随分読みやすいです

元奴隷身分の女性が領主に成り代わり、異端審問にかけられ、死刑になる時

最後の言葉として大衆にこのような言葉を投げかけるのですが

自身が身をもって体験した虫人間(奴隷)だったころの記憶が思い
起こされて審問を見ていた大衆に、また読者に深く刺さるシーンでとても印象深いです

もうランチされて、10年以上経つ作品ですね

その時のことを我ながら思い返すと、本をただ本として読むだけでなく、知識として蓄えて自分の表現の1として再翻訳ができているのは

自身が虫でない証明になっているのだと思いたいですね

身の危険やミスを犯したとき、少し考えてください

恐怖に立ち止まらないでください

1メートル離れた場所で休んでください

あなたは虫でありません、人間です

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