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☆書評☆アンドロイドは電気羊の夢をみるか?

こんばんわ( *´艸`)

ちまちました前置きはナシにしてササっと書評をひとつ

フィリップ・K・ディック著
アンドロイドは電気羊の夢をみるか?

についてコメントを書きます

ジャンルはSF
初版は1968年(なんと今から50年以上前の作品です)

5.60歳台の方は知ってる方も多いはず。

実は映画化もされています

タイトルは「ブレードランナー」!


あらすじは近未来のアメリカが舞台
第三次世界大戦が勃発して世界は核戦争の影響で死の灰の世界になった

主人公は賞金稼ぎの男性(既婚者)、リックデッカード

賞金がかかった生物を仕留めることで生活しているデッカード

実はこのターゲットがなんとアンドロイドなんです(ヘッダー参照)

アンロイドと人間それぞれの存在する定義について悩みながら
賞金稼ぎとしてしか生きられないことの葛藤や呵責(※責めさいなむこと)

が秒単位で動く文章がとても素敵。

そもそもこの本と出会うことになったきっかけはなんとアニメ!


PSYCHO-PASS(サイコパス)というタイトルで2012年に放送された作品です。←この作品もジャンルはSF

そこで天才的な頭脳と圧倒的なカリスマ性をもつ犯罪者、槙島聖護(まきしま しょうご)が無類の読書家でした。
そのなかで部下にこの作品を読んでみるよう促しているシーンがあります。


槙島聖護(まきしま しょうご)

ある事象を小説になぞらえて皮肉った際に本の話題になり、その時の会話がまたいちいち心を揺さぶって…

話は本に戻ります。

作者の想像力に脱帽した


というのが純粋な感想であります。

この作品には近未来ガジェットがいくつも登場しますが
レーザー銃
ホバーカーに始まり

中でも

感情移入装置
映像電話

この2種が圧倒的にヤバいと感じました。

50年前といえば
電信機能が少しづつ拡張され
日米間の音声通話が初めて実現した時代です。
米「HELLO?」日「申す申す(もしもし)」が有名な話か

この段階でその瞬間の映像が送られ相手とのシームレスな会話まですることができるというイメージがあったということです。ヤバい(*'ω'*)

そして感情移入装置とは、自分で悲しい気持ちや幸せな気持ち、落ち着いた気持ちなどダイヤルを合わせればとたんにその感情になれるという装置です。
ちなみに2023年現在はアンガーマネジメントとか言ってまだ脳を脳が支配操作するような段階です。

圧倒的です。

きっとフィリップが今の時代を見ることができたなら
ほぅら、おれの想像してた通りの未来だったろ?
とほくそ笑んでることでしょう。

この作品のラストもすごく私好みで、終わりの寸前まで感情を絶頂まで持っていかれて、少しずつ下げていく

そして普段の感情より若干高い心持の所でフッとロウソクの火を消すような終わりを迎えます。

えぇおかげさまでSF作品にハマってしまいました。

未来を創造するツールとしてのSF小説という使い方もありですね。

最期に今回話題に上がったアニメ、映画、本をリンクペタします。


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