浜松サウナ&BBQ 2019での苦い出来事
浜松サウナ&BBQフェスタ 2019 in あたごにテントサウナのスタッフとして参加しました。イベントのスタッフなんて初めての経験でしたが、思っていた以上にたくさんの方々にテントサウナを楽しんでもらえて、自分もそれのお手伝いができて、ひいき目に見ても本当に大成功なイベントだったと思います。
そんな中でひとつだけ、個人的にとても苦い出来事があったので、そのことについて書きたいと思います。
イベントが始まってしばらくはまばらだった客足も、お昼過ぎになるとどのテントサウナも満室が続く盛況ぶりでした。
そんな混み合っているときにぼくの目の前で順番待ちをしていたのが、サウナ大好きお父さんと、小学校低学年くらいの息子くんの親子連れでした。
順番待ちに飽きてしまった息子くん、「ちょっと冒険してくるから順番が来たら呼んで」とその場を離れ、お父さんは「あんまり遠く行くなよ~」と声をかけていました。
それから5分くらい経った頃でしょうか、突然お父さんが子どもの名前を叫びながらテントサウナの裏側にある川の方へ走り出したのです。
えっ?と思って自分も川に向かうと、息子くんが川に流されていました。
お父さんはそのまま迷いなく川に飛び込み、息子くんを抱きかかえ、なんとか無事に川岸まで戻ってこれました。よかった……けど自分はただそれを見てるだけだったのです。
自分は一介のサウナスタッフだし川には背を向けてたし親の子への注意力には敵わないしと言い訳はいくらでもできるんですが、でもやっぱり、このイベントのスタッフの役割として、自分も救助に飛び込んだりとか何かもっとできることがあったんじゃないのかと思います。
ぼくが今でも怖いなと思うのは、川に流される息子くんを見たときに自分がそれを「危ない状況」だと認識できなかったことです。川の上をすーっと静かに流れる息子くんは、むしろ上手に泳いで、ただ浮かんでいるようにすら見えたんです。
以前Twitterでそういう話を見ていて知識としては知っていたつもりでしたが、本当に溺れる人ってバシャバシャともがいたり騒いだりしないんですね。何事もないように静かだから、判断も行動も遅れてしまう…。
お風呂で溺れた3歳児が病院に運ばれてきました。
— 教えてドクター佐久@無料アプリ配信中♪ (@oshietedoctor) February 8, 2018
母が下の子を洗い、目を離している間に、気づいたら仰向けに沈んでいました。
1-2分意識はありませんでしたが、幸い命に別状はありませんでした。
沈んだ音は分からなかったとのこと。
やはり何度でも強調しておきたい。
子どもが溺れる時は、静か。 pic.twitter.com/MRjCRjAF9G
もちろんイベントとしては看護師スタッフも常駐するなどの安全管理をしていたわけですけど、看護師いるから何かあれば任せればいいし安心だねって思ってましたけど、何かがあっちゃいけないんですよね…。
次回はどうしたらいいんだろう…と少し自分で考えました。救助用の浮き輪を充実させておくとか、流され防止で川の下流側にロープを渡しておくとか、なにかもっと考えてちゃんとやりたいなと思いました。
今回は結果として、お父さんのおかげで何事もなく大事にもならずに済みましたけど(息子くんさすがにその後若干テンション下がってましたけど)、けが人いなくてよかったね、で個人的には終わらせたくない出来事でした。
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