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綺麗に3Dプリントするためにはフィラメントの乾燥がとても大切

まず3Dプリンターで綺麗にプリントするのにとても大切なことを先に書いておきます。

それはフィラメントを乾燥させる事です。
フィラメントは湿気具合によって全然プリント品質が違います。
皆さんは品質をアップしようと3Dプリンターを改造したくなると思うのですが元々のフィラメントが原因で品質が悪ければ、プリンターの何が原因で品質が確保できないのかがわからなくなってしまうので、どこから改良するべきなのか方向性が決まりにくいです。
だから、フィラメントの状態は万全にするべきなのです。


乾燥剤と一緒にパックされた新品のフィラメントだから大丈夫というのは甘いかもしれないです。
通常ののフィラメントはビニールで包装されていますが、ビニールは湿気を通してしまうので手元にきた時にはすでに湿気を吸ってしまっていることも考えられます。
なので、色々方法はありますができればプリント直前にフィラメントを乾燥するようにしましょう。

方法1:フィラメント専用の乾燥機を使う

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おすすめはeSUNというフィラメント会社のeBOXという乾燥機で、フィラメントホルダーとしても使用できるので直接プリンターに使用できます。
サーモスタットの音が少し大きいので加熱するたびにカチカチうるさいのが玉に瑕です(2021年10/21追記 最近のロットはサーモスタットは静かなようです)が、タイマー、重量計もついています。
Amazonで買おうとすると1万円を超えてしまうようなので中国の海外通販で購入すると良いです。
僕はAliexpressでだいたい5千円ちょっとで購入しました。
Aliexpressは中国の大きな楽天みたいな感じですが、3Dプリンターの部品は品揃えや価格を考えるとぜひAliexpressで購入した方が良いです。
Aliexpressについては、いつかおすすめのパーツなど別記事で取り上げる予定です。
話が脱線しましたが、sunluという会社の似たS1という機種は少し安くで有るのですが、空気を循環させるファンが内蔵していないので、乾燥にムラが出てしまうようなのであまりおすすめはしません。

2022年6/27追記
SUNLUも新しくS2という機種を発売しました。
360度ヒーターがあり、乾燥にムラができにくくなり、温度が70℃まで設定できるタイプ。
ナイロンやPC等はもう少し温度が欲しいところかもしれませんが、フィラメント乾燥専用機の中では比較的便利に使用出来る機種になっているようです。
EIBOSというメーカーも専用機を発売しており、比較的高温で乾燥できるのでナイロンやPCの乾燥も可能だとうたってはいますが、安全装置が組み込まれていないとのことで火災などの心配があるため、おすすめはできません。


あと、polyboxは高いだけで、乾燥剤を入れたただの気密容器なのでもっとおすすめできないです。


方法2:ドライフードメーカーで乾燥する

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こちらは3Dプリンターをお使いの方は一般的に使用されるようで効果もかなり高いようです。
フィラメントを置けるように中のトレーの網をニッパーで切るなどの加工が必要になります。
温度設定も出来るのでフィラメントを痛めにくいです。
タイマーがついている機種はあまりみかけないですね。

方法3:コンベクションオーブンを使う

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本気で3Dプリンターにはまるつもりならコンベクションオーブンが良いです。ナイロン等の乾燥に少し高い温度必要なフィラメントも乾燥できます。
テスコム TSF601Kが少し高いですが、長い時間(最長12時間)80℃などの低温で乾燥することができます。
造形後のPLA等を100℃で20分等で処理して耐熱性と硬度を増すようなアニール処理などもできます。
元々低温調理もできるので、ジップロックに肉をいれておいしいステーキなどもつくれます。

方法4:布団乾燥機を代用

おすすめはしませんが布団乾燥機でも乾燥はできるようです。
温度調節が難しく温度を高くしすぎてフィラメントをダメにするかもしれないので、慎重に使用しましょう。


eBOXを使いはじめてから、圧倒的に壁が綺麗にプリントできるようになりました。
今まで吸湿を甘くみていたので、最近になってからやっと乾燥機を使うようになりましたが、もっと早く使うべきだったなと思ったので、まず最初の記事にしています。

コンベクションオーブンのことも加筆しました。

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