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「紙だからこそ」できることを突き詰めたカレンダー達のポテンシャルが半端ない話

「スケジュールの管理はもう、スマホでやってるからね」

そんな言葉を年末になるとよく聴く。
それはもちろん、文具屋として毎年スケジュール帳やカレンダーを販売しているからに他ならない。

確かにスマホは便利だ。
そしてグーグルカレンダーだって便利だ。
予定が発生したらすぐに予定を放り込めるし、時間が変われば日時を変更させられる。予定時間の10分前に通知を設定することだって簡単に出来てしまう。

でも、電子書籍がすべての紙の本をなくすことができていないように、紙のスケジュール帳やカレンダーも新たな可能性に向かって進化している。
今回はそんな選りすぐりたちを2023年に向けてご紹介していきたい。

ユーザーがいない時のことまで考えたウィークリーカレンダー

初っ端からなにを言ってるんだ?と思われるかもしれない。
でも、真っ先に紹介したくなったのが、ラコニックから発売された新商品「WEEKLY CALENDAR 2023」だ。

パッとした見た目は、1週間が表示された普通の置型カレンダーだ。
ラコニックさんのデザイン性の良さが光り、オフィスでも馴染むかっこいいデザインに仕上がっている。

予定を記入したい時もこの通り。
パタッと土台部分が折れるので、上下に別れたスペースにサッと予定を書き込むことができる。
ただ、もちろんこれだけじゃ終わらない。
このウィークリーカレンダーには新しい活用方法が仕込まれている。

そう。
このように、離席している時に「なぜ離れているのか」「どのくらい離れているのか」といったステータスを表示する機能が搭載されているのだ。

ステータスの表示は6種類が付属している。
この機能を知った瞬間、私の脳裏には「◯◯さんお昼出た?」とか、「△△さんならもう帰ったんじゃない?」とか、複数人が集う職場で繰り返し行われてきたやりとりが走馬灯のように浮かんできた。

中でも気に入っているのが「MEETING NOW」
すっかり定着したZOOM会議も、他人からはパッと見ではパソコンで作業をしているだけにも見えたりするもの。
そこでうっかり声をかけてしまい、「あ! ごめん!」みたいなやり取りも何度繰り返してしまっただろうか……。

こんな風にラコニックさんのウィークリーカレンダーでは、予定を見る本人が「その場にいない」時のことまで考えて商品が開発されている。
これは、電池もいらない紙だからこそ気軽に使える機能でもあって、来年のカレンダーとしても一押しさせていただいている。

まるで情報カード。よくぞここまでやったな「DAILY CALENDAR CARD」

ラコニックさんからの衝撃的新商品はこれにとどまらない。
というか、これから紹介する商品は「うわ! 本当にやったの!?」というある種おどろきを超えて畏怖というか、そんな感情まで湧いてきてしまった。
それがラコニックさんの「DAILY CALENDAR CARD」だ。

DAILY CALENDAR CARDの構造はそこまで新しいものではない。
年度、月、日、曜日がシンプルにあしらわれた名刺サイズのカードが、筋目の入った木の土台で立てられるというシンプルなものだ。
ただ、裏面を見たあたりから話が変わってくる。

裏面にはこの通り、表面同様に年、月、日、曜日といった情報が載っていて、1ヶ月の簡易カレンダーも付いてくる。
更には今日が2023年の第何週目で、何日目なのかといった情報も丁寧に記載されていて……メモ欄がある。

そう。
このカードには365日分、日記やひとことメモを書くことができる機能がついているのだ!

しかも!保管箱には月替りでタブ機能として「月」が記入されたカードと「TODAY」カードまで付いてくる!
後からこの日はどんな気分だったんだろうとか、どんな売上だったんだろうとか、そういった記録を見返すことのできる「物理的」な仕掛けは、情報カードと呼ばれる分野で古くから存在してきたけれど、ここまでパッケージとして出来上がったアイテムは記憶にない。
それもスマホでできてしまいそうな「今」、あえて紙でやりきったラコニックさんの心意気には拍手しかない。
まさしく唯一無二なアイテムとして、必要とする人の手元に届けたい商品だと言える。

インテリアとしても実用品としても定番のカレンダー

続いて紹介するのは、ハイタイドからA4サイズのカレンダーだ。
なんの変哲もないカレンダーなのだけど、この変哲のなさこそが商品の魅力と言って差し支えない。

シンプルで、ちょっとアメリカの雰囲気があるカレンダーだけど、もちろん日本の祝日に対応している。
商品単体でも使うことはできるけれど、おすすめは同じメーカーから発売されているクリップボードとの組み合わせ。
こうやって使うことをはじめから考えられていたかのように(というかそうなのだが)ピッタリ雰囲気が合う。

そして、このクリップボードには壁に取り付けたフックに引っ掛けた時の姿が抜群にかっこいい。
インテリアの一部としてしっかり馴染んでくれるし、隣にもう一つフックとクリップボードを用意すれば、郵便物を挟んでおく簡易スペースも出来上がってしまう。

更にお店をやっている人に声を大にしてすすめたいのが、営業日カレンダーとしての活用。
元々おしゃれなデザインである上に、数字の下のスペースも大きいので予定を書き込みやすい。
更にはインテリアを損なわずに壁に営業日を掲示することもできるし、写真をとってインスタグラムにアップするだけで営業日のお知らせも完了。
とてつもなくおすすめなポイントなので、ぜひぜひ営業日カレンダー難民な方に使っていただければ嬉しい。

ノートパソコンと協力する「スティックダイアリー」

パソコンがあるからスケジュール帳はいらない。
そんな考えに逆行するかのように現れたのがラコニックさんの「スティックダイアリー」だった。
こう過去形で話すのも、このスケジュール帳がすでに4年目を迎える新定番アイテムとして定着し、数多くの他の文具メーカーに衝撃を与えてきたからに他ならない。

ノートパソコンの前で使用することを前提に、商品名のように「スティック状」の形をとった横長の姿は、いまでこそ文具業界でいろんなメーカーが出してきているけれど、ラコニックさんのこのモデルが圧倒的に早く展開していたし、なによりここまで細長いタイプは今でもなかなかないように思う。

AIが取り沙汰される昨今だけど、どんな便利なものも任せっきりになるというよりは、お互いの長所と短所を噛み合わせてよりよい効果をもたらすことができれば一番おもしろいというところは、紙でのスケジュール管理と電子機器でのスケジュール管理の関係にも似ているように思う。
そんな中でラコニックさんの投げかける「スティックダイアリー」という提案はデビューから4年目を迎える今も色褪せない。

そしてこの小ぶりなサイズは、パソコンを使わない女性にもご愛用いただいている。
小さな鞄にも簡単に入れられるこの手帳は、どこにでも持ち歩けて便利という根本的なメリットもある。
そしてぜひ、リモートワークとオフィスでの仕事を行き来するような働き方をする人にも、試しに使ってみてほしい。

2023年も紙のカレンダー・スケジュールにワクワクが止まらない

スマホやタブレットがある時代に紙のカレンダーやスケジュール帳は必要ない。
そんな風に考える人はいるだろうし、本当にそれで十分な人もいる。

けれども、そんな時代だからこそ、カレンダーやスケジュールが進化を遂げているのだと思う。
そんな臨場感あふれる現場を毎年体感できる文具屋という仕事は本当に楽しい。

そして、今回紹介したアイテムが2023年のあなたの暮らしを豊かにするお手伝いやヒントになれば嬉しく思います。

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