最新のWebカメラをお店視点で試した話 「BenQ ideaCam S1 Pro」
「動画での商品説明も必要なのではないか」
そんなことをお店をしていると感じることがある。
文章での情報発信は、検索などにも引っかかりやすいし、キーボードに打ち込みさえすれば様々な特性も伝達することができる。
一方で、動画で実物を見ないと伝わらないニュアンスというものもある。
そんな悩みを感じている時に、台湾を拠点とする電気製品メーカー「BenQ(ベンキュー)」さんから、ちょっと変わったWebカメラ「ideaCam S1 Pro」のレビューをお願いされた。
結果として、お客様に商品を伝えるためのSNS向け素材作成には使えなかったものの、その他の部分で使えることも多そうだったので、今回はご紹介をさせていただきたい。
Webカメラのこれからの役割
「ideaCam S1 Pro」は、これからのWebカメラの役割を感じさせてくれるアイテムだ。
とはいっても、Webカメラと言われてピンとこない人も多いかもしれない。
わかりやすく言えば、ZOOMなどのテレビ会議を行う際に使う、ノートパソコンに搭載されたカメラ部分の役割を担う外付けのカメラと思ってもらえばわかりやすい。
今ではかなり一般的になった在宅ワークにおいて、ノートパソコンの小さな画面以上の作業効率を求めて、外付けのモニターを使う人も少なくない世の中になったと思う。
かくいう私もお店で外付けモニターを使っているけれど、これまでWeb会議があるたびにノートパソコンのカメラを使って対応してきた。
そんな時に、ideaCam S1 Proがあれば、手持ちのモニターの上部へ気軽にカメラを増設することができる。
ノートパソコンのカメラはスマートフォンのカメラの画素数がどんどん進化していく中で、意外と画素数が上がっていないので、フルHD 1080p(最大解像度3264x2448p)というスペックは、一歩上の画質を実現している。
更に、内蔵マイクにはノイズキャンセリングマイクを採用するなど、家族の話し声やペットの鳴き声などを抑えて打ち合わせができるのもとてもありがたい。
お客様や取引先との打ち合わせが多い人にとっては、ここまででも十分ありがたい性能ではある。
ただ、「ideaCam S1 Pro」で個人的に気に入っているのはここから先の部分となる。
手元を映すための仕組み
「ideaCam S1 Pro」のユニークな点は、カメラを手元に向けてそのまま倒すことができることにある。
つまり、手元においているプロダクトの試作品や、手元で描いたスケッチも気軽に撮影することができるのだ。
しかも、この時に非常に気が利いている点は、カメラ内部のセンサーによって自動で手元の撮影を始めたことを検出し、「自分から見ている風景をそのまま映し出す」ことができる点だ。
ウェブミーティング時にありがちな、左右反転してしまった映像や、手元の資料を回転させて「見えますか?」と確認する必要がない。
これは地味だけど素晴らしい機能だと感じている。
カメラのスマートフォーカス機能によって、ピントを合わせてくれるスピードも早いのでとてもありがたい。
さらにカメラを取り外してしまって、内蔵のLEDライトで照らしながらマクロ撮影をしたりする機能もあるので、従来のWebカメラの領域から活躍の幅が大きく増えているように感じられる。
更に、PROモデルには手元で使えるリモコンも付属するので、音声のミュート切り替えや拡大縮小、撮影を静止画で止めておくなどの切り替えをすることができる。
ZOOMを通じた接客を行うスタイルがコロナ禍では採用しているお店も増えていたけれど、そういった形での接客を行っているお店なら、採用する魅力がかなりあるプロダクトだと思う。
一方で気になる点としては、USBをカメラとリモコンで2つ使ってしまうことだろうか。
Macbookを使っていると、運用がドッキングステーションを前提とするし、USBが2つ使われてしまうと他のデバイスを付けたいときに取り外しが面倒な場面はある。
このへんの接続がもうすこしスッキリするとより使いやすくなると感じられた。
さらに、SNSでの投稿などに使うためのデバイスといった感じではないのも、お店をしているものとして少しもったいないように感じられた。
この辺も今後、スマホとの無線での連携や画素数の向上、編集ソフトの充実によっては発展の可能性を感じられる部分ではある。
個人的にはWebカメラを使って領収書のスキャン等までできるようになれば、Webカメラとスキャナの役割が両立するデバイスが生まれるのでは……と期待してしまう。
以上、今回はBenQさんから「ideaCam S1 Pro」をご提供いただいて、お店からの視点でレビューを書かせていただきました。
お仕事の種類によっては、「これこそ求めていたもの!」となりそうなアイテムだと感じました。
ぜひ使用するうえでの参考になれば幸いです。
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