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【台湾を旅する文具店】 文具と食を求めて42.195km歩いた話

2023年はひたすら「旅」をする1年だった。

移動販売車を作って、北は北海道、南は九州までを走り回り、様々な地域でお客様に直接お会いして文具を販売してきた。

旅はしんどいこともあるけれど、まだ見ぬ場所でまだ見ぬ人と交流しながら過ごすことは楽しい。
とはいえ、8月から7000kmも走り回っていれば疲れも出てくる。
なにか違う刺激を……というところに、仲の良い「毎日、文房具。」を運営するたかたくさんから「山下さん 台湾行きませんか?」とお声がかかったので飛びついた。

台湾は実は質の良い文具や雑貨を作っているメーカーも多く、実際うちのお店でも仕入れている。
前回台湾に行ってから期間もあいているし、コロナを経た台湾の文具マーケットがどうなっているのかも気になったので「行きます!」とすぐ返事をした。

そんなわけで、今回は「#日本を旅する文具店」が日本を飛び出し、「台湾」を巡ってきたのでそのレポートをお送りしたい。
なんと今回台湾で歩いた距離は43kmを超え、フルマラソンレベルの歩行距離を記録したので、色々と見て回ることができた。
お店情報はもちろん、どちらかというと美味しいごはん情報も多いので、台湾旅行を考えている人も参考にしていただければと思う。


1日目 台北到着 まずは拠点づくり

今回は朝から関西国際空港発の台北行きのフライトを手配
早めに予約したことと、朝の便を指定したこともあって、往復で5万円を下回るくらいで手配ができました。
ただし朝7時台の便への関空アクセスはなかなか大変。
今回は車で関空に行き、駐車場に車を預けることで解決できました。

到着してすぐにクレジットカードで日本円をキャッシング。
両替よりもレートがよいということで、空港にあるATMで現金を確保することにした。
4日間の滞在でどれくらいの現金がいるかわからなかったため、5000元(2万5千円弱程度)を用意しました。結果的に4元残して使い切ることができたので正解だったかなと思います。

入国時に事前登録しているとくじが引けて、5000元がゲットできるキャンペーンもやっていたのですが、こちらは残念ながら外れてしまいました。
よく当たるという噂だったのですが、同時期にくじの結果を取りに行っていた旅行客の方もハズレている方が多かった印象なので、予算的に当選率は下がっているのかもと思いつつ、空港から都市部へ移動していきます。

格安航空が到着する桃園空港からは、台北駅まで30分程度。
そこからまずはホテルを目指して更に地下鉄を乗り継いで移動していきます。
交通系ICカードを購入して移動するのが台湾では便利で、空港から台北までも150元(800円弱)とリーズナブル。台北内での移動も100円弱くらいで乗れたりするので、
コンビニや空港の自販機、バスにも使えるので、使い道が多くて助かりました。

現地の温度は日本よりも暖かく、11月中旬でもTシャツで過ごしている人も多かったです。ただ、日が暮れてくると肌寒くなってくるので、上着で温度調節するのがいい感じ。

今回は久しぶりの海外旅行ということで不安もあったため、ホテルに関しては日本語も通じる「ホテルグレイスリー台北」を選択。
少しお値段がするけれども、まだできて2年程度ということで設備もきれい。
バスタブも大きくてお湯もしっかり出るシャワーや、ポカリスエットの缶が冷蔵庫に入っていたり、水のペットボトルも大きめのものをアメニティと一緒に置いておいてくれていて安心感が半端なかった。

到着時刻がまだ昼過ぎだったこともあって、ホテルのチェックインがまだできなかったために、ホテル近くのお店でお昼ごはんを食べる。

朝食時は列が長いとのことだけど、昼過ぎになると少なめ。
ラミネートされた日本語付きのメニューにホワイトボードマーカーで記入するという日本人観光客にも配慮された対応がありがたい。
ありがたいのだが、日本語で想像したものとは違うご飯が低価格でバンバン出てくるので、1000円かからずお腹がパンパンになってしまう。

初手からお腹がパンパンに膨れたものの、まだチェックイン時間には時間があるためスターバックスで休憩をすることにした。
海外にくると見慣れたブランドの存在はありがたい。何がサービスされるか予想しやすいのだ。

ただ、グランデサイズのホットラテを注文しようとしたところ、ベンティ(特大)の方がおすすめとしきりに店員さんに言われるので注文したら、まさかの特大サイズが店内用カップと持ち帰り用カップで提供されたので、お腹の中が個体だけでなく液体でもパンパンに膨れ上がることとなった。

まだ時間もあるので、少しでも消化を進めるために町中を歩いていくことにする。

パナソニックの展示ブース 無印良品のファイルボックスも組み込まれた空間展示
スパイダーマンのゲーム推しのショップの入口ゲート
台湾にも草間彌生さんのモニュメント
カッコイイ

ようやく町を歩いていると14時半となり、チェックイン時刻に。
15時のチェックイン開始には少し早いけれど、ひとまず受付をしてもらいロビーで休憩。チェックイン時間とともにお部屋に滑り込み、荷物を下ろして一休み。

日本人のホテルマンさんにおすすめの足つぼマッサージをお聞きしたところ、5分程度歩いたところに足の感覚がなくなるくらいしっかり押してくれるマッサージ屋さんがあって、そこなら予約もできるし10%OFFとお聞きして「太極堂」さんへ

前評判通りしっかりと足つぼを押してもらいリフレッシュ。
全身マッサージも組み合わせて、旅の工程に向けて体調を整えることができた。

ホテルの裏手には学校が近くにあることも合ってお店も多く、晩御飯は牛肉麵を現地の人に囲まれながら晩ごはんをとった。

2日目 台湾名所巡り17km

足つぼでしっかり体調を回復してぐっすり眠り、目覚めて2日目
なんとホテルのテレビではNHKも一部見ることができるため、日本にいるような不思議な感覚で目覚め、昨日と同じ場所で遅めの朝食。

お昼ごはんの時間に、今回誘っていただいた「毎日、文房具。」のたかたくさんと合流することもあり、それまでは合流場所に向かって台北市内を歩いて回ることにした。

建物の奥に見える太極拳的ポーズの像
台北の町並み セブンイレブンとファミリーマートがいっぱいある
街路樹から蔦が垂れている。ガジュマルときいてびっくり。でかい
義務感のあるTODOなフィットネス
パーフェクトガールなち持つべき一品

台北でいうところの渋谷的な地域でこの旅はじめての文具店に到着。
店内では日本のアニメキャラのグッズも多く、日本の文具や怪しげな日本語で日本っぽく見せた文具が並んでおり、独特な雰囲気を楽しむことができた。

阿宗麺線

そして文具店からすぐ近くにある「阿宗麺線」さんにも立ち寄った。

60元(300円弱)で食べることができる麺にはカツオの出汁とモツも入っていて、前回の台湾旅行でも何度となく食べた味だ。
常に人が多く集まり、麺をすすっている。

麺を食べていると突然のゲリラ豪雨
雨の予報は出ていたけれど、少し前まで晴れていたのに天候がグッと大きく変わるのも海外ならではなのかもしれない

歩いての移動を諦めてバスでの移動に挑戦。
ようやくバスが来た……と思ったら、目当てのバスが通過してしまい動揺していたが、どうも手をあげないと停まってくれないらしい。
そんな現地ルールも海外ならではだと楽しみながら、お腹はパンパンなままお昼ごはんの集合場所へ。

原汁排骨湯,高麗菜飯でキャベツご飯

訪れたのは「高麗菜飯」が名物のお店
日本語にすると「キャベツご飯」となるらしい。
ここでたかたくさんと合流し、キャベツご飯を注文することになる。

これが、見た目は素朴なのに美味しくて、お腹がいっぱいなのにまだまだ食べれてしまう。
台湾では基本的にひたすら食べ続けるのだけど、終始この調子でお腹は満たされているのにまだ食べれるという不思議なループをたどることになる。

お腹が満たされたらまた移動し、たかたくさんに案内をいただきながら現地の雑貨屋さんや文具屋さん巡りが(ようやく)始まる。

謎のパウダーをかけたグアバにも挑戦
立ち寄ったお店
立ち寄れなかったけれど看板がかっこいいお店
これまた立ち寄れなかったけれど、かっこいい剥製の並ぶ謎の店
文具の卸問屋っぽい看板も

A Design & Life Project

そして到着したのがA Design & Life Projectさん。

1Fのカフェからしてとてもかっこいい。
たかたくさんが「ドケットストアみたい」とおっしゃられていた通り、まさしくうちが理想とするようなお店の姿が台湾にあった。
そして2Fに上がるとさらにかっこいいお店が姿を現す。

オリジナルのグラフィックをあしらったアイテムも多く、プロダクト感のある雰囲気がとても最高なお店だった。

タイベック製っぽいポーチとクリップボードを購入
ショッピングバックまでかっこいい

お店を出てホクホクと満足しながら次は少し観光

国立中正紀記念堂で衛兵の交代シーンをちょうど見れそうな時間だったのだけど、残念ながら電気設備の点検で休館日

ゾルディック家の試しの門のような大きな門を眺めて次の目的地に向かうことにした。

お腹は膨れているはずなのに、美味しいルーローハンとスープ、青菜をしっかり食べれてしまう。

さらに現地で見かけた文具店へ

ジグソーパズルとアクリルフレームが合体したようなキャラグッズ
儒教の精神を感じる台湾ならではのアイテム

101周辺

更にたかたくさんアテンドでの旅は続きます。
今度は101という日本で言うところのスカイツリー的シンボリックな建物周辺を探索。

レストランバスというキッチンカーを超えて乗り込んで食事できるバス
雪の降らない台湾ならではの泡で雪を表現したモニュメント
無印良品の台湾での旗艦店も
台湾語に訳された日本の本も無印良品店内に取り入れられている
現地ならではのアイテム「たこ焼き粉」なども
施設の中にはTSUTAYAも
かっこいいコンセントタップ 
大量の耳栓

誠品信義店

そして台湾といえば「誠品書店」
日本にも進出している誠品の中でも大きな信義店はもうすぐ閉まってしまうとのことで、入れてよかった。

選りすぐりの文具を集めた文具館スペースには、日本の手帳ブランドの「プロッター」が多く取り扱われていました。

Itoyaさんのグッズも
日本でみかけなかったスターウォーズなレゴペン
日本キャラを取り入れたさまざまなモノポリー
色が選べまくれる色鉛筆売場
ともぞうじいさん

誠品書店は閉店時間ギリギリまで滞在し、その規模のデカさを体感することができました。

この日はようやくこの辺でホテルへ。
トータルで17km以上を歩き、一番ハードな一日となりました。

朝ごはん 世紀豆漿

3日目も朝市から行動開始。
この日もたかたくさんにご案内いただきながら台北を歩きまわりました。

さまざまな食材から服までが並ぶ朝市
ワイルドな台車がほぼお店

3日目はホテル近くとはまた違った朝ごはんのお店へ

小籠包と思って頼んだものがとても大きかったけれど、それもまた美味しく楽しめました。

朝ごはんのあとはいったん解散。
集合場所を決めて、しばし台北市内を散策することにしました。

ホテル側面に貼られたゴジラ
リッチダディ
台湾のモスバーガー限定の日本イメージメニューが豪華!
超ローカルな文具屋さんにも飛び込んだりしてみる
故障したATM

ガチョウ料理 阿城鵝肉

そしてたどり着いたのがお昼ごはんの集合場所

こちらはガチョウの食べれるお店ということで、ガチョウを中心に美味しくいただきました。

ただのご飯でなくガチョウの油の染み込んだご飯
はまぐりスープ
ガチョウ!
エリンギも入ったソーセージ

直物 Plain Stationery & Homeware

そしてお腹を満たしたら今度は文具。

ホテルからも近いこちらのお店の店主「タイガーさん」はたかたくさんとお知り合いということもあり、ガチョウもご一緒にいただきながらお店までご案内いただけるという最高なひとときでした。

素敵な店内
たくさんの肥後の守がならぶ
クラフトビールやコーヒーの提供も
あたらしいオリジナルアイテム 鉛筆が木になるキャップもかわいい
地球のどこにいるのかが示せる地図を購入
鉄道模型などに使われるフィギュアも取り扱っておられてついつい購入しました

タイガーさんのお店のインスタグラムやYOUTUBEはこちらからもどうぞ

華山1914文化創意産業園区

タイガーさんのお店から少し歩いて今度は華山1914文化創意産業園区へ。
日本統治時代の酒工場の跡地を絵心豊かに再利用したアート・イベント空間となっていて、様々なお店が立ち並んでいる。

Scienceをテーマにしたお店
元素記号をテーマにしたマグカップ
危険そうだけど危険性はない飲み物
塀と一体化した木

TOOLS TO LIVEBY

さてここから更にタクシーに揺られて少し遠くまで移動。

到着したのはうちのお店でも取り扱いのあるTOOLS TO LIVEBYさんのお店

古い建物の1階にあるお店はとてもおしゃれ
シャーレに入った消しゴムまでおしゃれ
こちらのお店ではWhosmingさんのグラフィックの入ったアイテムを買いました

日星鋳字行 活字ハンコ作り

更に場所をうつして今度は日星鑄字行さんへ。

台湾に残る唯一の活字屋さんでは、活字部分を組み合わせてオリジナルのハンコを作ることができてしまう。

ずらりとならんだ文字たち
マトリックスの武器が出てくるシーンばりに並ぶ

紙に文字の組み合わせを書いて店員さんに渡すと、文字を見つけて組み合わせてハンコを作ってくださる。

いろいろ悩んだ挙げ句、「A4文具」で作ってもらいました。
ニッチな注文にもかかわらずご対応いただけてありがとうございました。

この後も夜市を巡り、最後にはもういちど足裏マッサージを受けに行って3日目の夜は終わりました

比較的難易度の低い揚げた臭豆腐に挑戦
夜市の人混みをあるく

美味しくてカッコいい台湾

これでも割愛した台湾の旅路。
いかがでしたでしょうか。
お腹が減ったでしょうか。

実はこれでも書ききれてない場所もあるのですが、語り尽くせば日が昇ってしまいますのでこのくらいにさせていただきます。
ぜひ台湾の文具と食を訪ねる参考になれば幸いです。

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