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プロダクトマネージャーが入社して半年。社内で起きた変化と成果について

私について

趣味は旅行で猫が大好きなyanoと申します。私の経歴概要は、

  • 新卒でソフトウェア開発のベンチャー入社 SEを経験

  • 広告代理店のジョイント・ベンチャーで受託開発プロジェクトのプロジェクトマネージャーを経験

  • スタートアップでプロダクトマネージャー(PdM)を5年くらい経験

今年の5月にドクターメイトに入社し、半年程度経ちました。
ドクターメイトとは、介護施設向けに医療リソースを提供したり、職員研修をEラーニングで提供する、持続可能な介護の仕組みを介護業界と共に作っていく会社です。

入社から現在まで怒涛のように時間が過ぎ、気づけば年末だった…という感覚でアドベントカレンダーを書く機会が回ってきましたので入社から私は何をしてきたのか?を振り返りながら今後につなげていこうと思い、記事を書くことにしました。

私は何をやってきたのか?

入社時の状況

私は今年ローンチした介護職員向けのEラーニング事業 DM Study(Dスタ)のプロダクトマネージャーを担当することになりました。
今振り返るとサービスは立ち上がっていたが脆弱な体制で整ってない状況で各チームはこのような状況でした。

入社当時のチームの状況

何をやったのか?

入社してから早速着手していったことは以下の3点です

  1. プロダクトビジョン、ロードマップの作成

  2. フィードバックサイクルの構築

  3. KPIの設計 / モニタリング体制構築

プロダクトビジョン、ロードマップの作成

まず最初に着手したのが、プロダクトビジョンとロードマップの作成です。私自身Eラーニング事業を担当するのは初めてだったので、プロダクトオーナー(PO)と毎週ディスカッションしていき、サービスを立ち上げた想い、現状できてること、できてないこと、将来やりたいことを議論し明確にしていきました。
議論と修正を積み重ねながらプロダクトビジョンとロードマップ作成していきました。この作業は1ヶ月ほどかかったと記憶してますがはじめて担当するドメインで新入社員だった私にとっては大事なプロセスした。
実際に作成したプロダクトビジョン、ロードマップの例

プロダクトビジョン


提供価値

Eラーニング事業特有のロードマップ作成方法
顧客への提供価値を広げる際には、研修コンテンツの対象者や内容をどのように決定し、デリバリーしていくかが非常に重要です。そのため、コンテンツチームと連携を強化し、プロダクトロードマップを元にディスカッションを行いました。これにより、研修コンテンツのデリバリーとプロダクトの機能追加・改善を連動させることができました。

フィードバックサイクルの構築

入社後1ヶ月が経ち、少しずつ事業理解も進んできました。しかし、私たちが目指す方向性が本当に正しいのかという不安がありました。そのため、顧客や社内関係者、研修の講師など、とにかく話を聞くことにしました。ヒアリングの中で気づいたことをメモし、この貴重な情報をデータソースとして活用することにしました。ただ、自分ひとりでは非効率だと感じたので、フィードバックが集まる仕組みを作ろうと考えました。

整備したプロセス

  1. 改善要望回収プロセスを構築

  2. 月1回 営業担当と失注・受注分析を実施

  3. 顧客インタビューの実施

特に意識して取り組んだのは、1の改善要望回収プロセスです。私は「全員で良いサービスを作っていこう」をとても大切にしています。サービスの改善を望む気持ちだけで嬉しいので、改善要望のハードルをできるだけ下げ、些細なことでも起票してもらうためのルールを共有しました。回収された要望の中で簡単に改善できるものは素早く対応し、サービス改善に貢献できるという雰囲気を作りました。こうして、起票される改善要望は少しずつ増え、半年で100件以上の起票がされるようになりました。

KPIの設計 / モニタリング体制構築

入社当初は、プロダクトの現状や事業の進捗などを把握することができませんでした。そこで、プロダクトのデータを把握し、事業の進捗やサービスの利用状況を把握できるように取り組みました。まず、Google Analyticsを導入していなかったので、Quicksightを使用してダッシュボードを作成しました。また、BigQueryが導入されると、データを加工してLooker Studioでダッシュボードを作成しました。

モニタリング設計


ダッシュボード

その後、ビジネス構造を理解した上でKPIツリーを作成しました。チームごとに、事業がうまく回るためにどのKPIを担当するか考え、各チームが担当するKPIとその意義、期待されるアクションについて説明しました。
「KPIの進捗を見る」習慣は、その数字に触れる機会を増やすことで定着すると考えていました。そのため、プロダクトの利用状況や事業の進捗状況を定期的に#generalチャンネルで共有し、簡単な言葉でメンバーに共有することにしました。また、私の入社後にデータに強いメンバーが加わったことも追い風となり、現在では週次でKPIのレポートがSlackで共有されるのが当たり前の状況になりました。

成果は?

これらのアクションの実施により、事業成長はもちろん社内のカルチャーもこの半年で大きく変化し、確かな手応えを感じました。
私たちの成果としては以下のようなものがあります:

  1. プロダクトビジョンを設定し、我々が目指す顧客への価値提供が明確になりました

  2. 全社員がロードマップを閲覧できるようになり、サービスがどのように進化していくか把握できるようになりました

  3. 改善要望の提出数は100以上あり、30件の要望を改善・リリースしました

  4. 各チームのKPIをモニタリングする習慣が身につき、進捗に応じた対策を積極的に取ることができるようになりました

  5. プロダクトの利用状況(受講ユーザー数、研修の受講回数など)が可視化され、営業資料や広報で定量データを活用できるようになりました

  6. KPIを全期間で達成しました 🎉🎉🎉

社内で起きるポジティブな変化を目の当たりにすると、とても嬉しい気持ちになり、さらなる高みを目指したいというモチベーションが湧きました。また、プロダクトマネージャーになりたいという意欲を持つメンバーが数名現れたため、今後は彼らの育成にも力を入れていきたいです💪

これから

現在、私の立場は1つの事業のプロダクトマネージャーから複数の事業を横断して管理する立場になりました。そのため、「プロダクトマネジメントを組織的に実行する」というテーマに取り組みたいと思います。
今後取り組みたい課題は以下の通りです。

  1. ディスカバリー(顧客理解)の強化

  2. PdMの役割の言語化と教育体制の構築

  3. プロダクト戦略の作成プロセスの型化

特にディスカバリー(顧客理解)の強化には力を注いでいます。介護・医療業界というのは、現場を知らないと現場が求めているものとは異なるものを作ってしまうことがあります。現場訪問を繰り返し、職員の方々と話をするたびに顧客理解の重要性を感じます。
ディスカバリーを強化するためには、介護施設で働く職員の観察、ユーザーインタビューなどのUXリサーチのプロセスを積極的に行い、活用できる体制を作りたいと考えています。

最後に

医療・介護の社会課題を解決していきたい、という志を共にする仲間を募集しています。会社、プロダクトのフェーズが変わってきており、スピード感がある事業展開と、仕組み化を同時に進めるとても刺激的な状況です!少しでも興味を持っていただけたら気軽にカジュアル面談を申し込んでください👍


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