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書く人の場所を作りたい、まで

自己紹介

 初めまして。山本Q太郎です。仮名というか筆名です。お話の同人誌を作ってイベントに参加した時、どうせなら名前も買う人がおもしろがれるようなものにしよう。せっかく別な名前を新しく作り出してもいいわけだし。ということでつけてみました。名前は今回の話とは何も関係がありません。

 今は仕事の合間に、お話を書いたり本を売ったり大きくて煩わしい栞を作ったりしています。そろそろ余命が気になる歳になってきたので、やりたいことは計画的にやるべきですが気づけばいろいろ手を出してしまったりしています。

「世の中に本屋が減っています」というニュースを聞くたびに、もっとやりようがあるんじゃないかと常々思っていました。SF冒険小説がネモ船長の部屋のような内装のお店で売っていたらぜひ買いたい。ハードSFなら映画版の2001年宇宙の旅のディカバリー号のようなインテリアのお店で買ったら1.5倍は面白く読める。花の育て方の本は本屋よりも花屋で売っているべきだと考えてました。本を売るにももっとできることはあるんじゃないか。そう思っていた時期がありました。コロナの前くらいに、中西さんという人がブックマンションという参加型の本屋をクラウドファウンディングしたのをみてこれだと思い初めてクラウドファウンディングしたのもいい思い出です。

本屋さんを増やす活動に支援いただけませんか?

 実際に参加して本で利益を上げるのは難しいと実感しました。それでもやっぱり売れるように工夫したりするのは面白かったりするので、今も何かしらついつい考えてしまいます。単価が安いのか、売り手の利益が薄いのか、本を売って利益を出すのは多大な努力が必要だと思います。立地や売り場面積もやはり大きい。それでも本屋は減っているのが現実なので、もう本屋は成り立たないのだと思います。これは日本だけの状況ではないので、紙芝居屋さんが失業したのと同じようにいつかはなくなるものでしょう。多分ただの時間の問題です。だとしたら本に利益を依存しなければいいだけの話だとも思いました。ちょうど六本木に「文喫 BUNKITS」さんができたのもその頃でした。最近では大きな書店は減っていますが本好きな人が開く小さな本屋さんは増えてたりもします。シェア型本屋もあちこちに現れて、今までの本屋さんと世代交代が始まっているだと思います。文フリなどに参加しつつブックマンション棚をいじったりしながら、考えていた別の悩みが一つに重なりました。

書く場所の話

 別の悩みというのは、お話を書く場所です。イベントに出す本を作るには、まずお話を書かなければいけませんが、それが中々集中できない。せっかく時間を作っても、調べ物だとネットを見たり洗濯物が気になったり、資料といって映画を見たり、結局何も進まなかった経験はしょっちゅう。試行錯誤の結果、外の喫茶店で一気に叩き台を作ってしまうのが一番捗る方法でした。お話が熟してくると、家でもかけるのですが、入るまではあちこちの喫茶店を渡り歩きます。ですが、喫茶店でパソコンを広げていてもいいのでしょうか?空席があるなら誰もいないよりまし。という感じでしょうか。近所は大抵壁に「他のお客様のために二時間くらいまでとしてください」とか、「勉強やパソコンを使った作業はご遠慮下さい」と書いて貼ってあったりします。他にお客さんがいなくても時間制限が気になって落ち着かない。数店舗を渡り歩くとコーヒーでお腹がタプタプ。漫画喫茶やカラオケもいいとは聞くけど人目がないと結局Twitterをずっと見てそうだし、漫画を読まないと損した気になりそう。多少お金を払ってもいいから気兼ねなくいさせてくれるところはないものかなぁとぼんやり考えていました。

 多分コワーキングスペースなんだと思います。書く人ようのコワーキングスペース。調べたら高円寺三角地帯さんが「原稿執筆カフェ」というまさに目的が同じカフェがありました。まだお伺いしたことはありませんが、同じことを考える人はいたようです。調べていくうちに形を変えてだんだんとやるべきことは見えてきましたが、最終的にやるかどうかは考えませんでした。飲食営業の経験はありません。何を知らないかも知らない状態で飲食店の開業なんて無謀もいいとこです。ましてやすごい料理を作れるわけでもなく、やろうとしてることは高い喫茶店というだけです。安く快適なコワーキングスペースなら都内にいくらでもあります。それに書く場所を必要としている人がどれだけいるか検討もつきません。それでも、捨てきれずメモ書きが増えていくばかりの時に気づけば中西さんの「CAFE NESTプロジェクト・メンバー募集」が目の前にありました。

CAFE NESTプロジェクト・メンバー募集

またもや中西さん。まさに如来の手のひら。何か思いついても、その先にはいつも中西さんがいます。早速お話を伺って申し込みすることになりました。

 吉祥寺のビルを借りて小さなカフェを始めてみようという取り組みです。ここを借りて「書く場所を必要としている人」がどれくらいいるか確かめてみようと思います。
 ということで、吉祥寺で月一に一回、11時から22時の間で「書く人のためのカフェ」をやります。メニューや運営はやりながら試行錯誤してゆくことになると思います。「読んで感想をいう」仕組みも組み込みたいです。
お知らせは、ツイッターに流します。 

どうなることかわかりませんが、ご観察ください。
 立ち上がりの経緯はそういうことでした。

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