スマブラにおけるメンタルと考え方について

はじめに

ちゃろー☆、夢幻ちゃこです
今回はオフの競技シーンで能力はあるのに大型大会で勝ちきれない人に向けてのメンタルや考え方についてまとめました
個人の考えなので全てが正しいわけではないと思うのでこういう考え方してるんだぐらいでみてください
長文ですが参考になればいいなと思っています!


スマブラにおけるメンタルとは

スマブラにおけるメンタルが影響する場面として、私は以下の3点において影響すると考えてます。
・読み合い
・正確性
・選択性
言ってしまえばスマブラの99%の行動においてメンタルが影響します。

例えばメンタル面で弱くなっている時、ミスする確率が極端に上がるという事象はほとんどの人に当てはまると思います。これはその人の脳内で失敗したくない、失敗してはいけないといったマイナス的思考が行われているからです。
人間はマイナス思考になっている時、エラーを起こしやすいという特徴を持っているためこの事象は起こりうるべくして起きたことと言えます。
こういった考え方によってプレイヤーのメンタルによってパフォーマンスは大きく変化します。これはスマブラ以外でも一緒です。

では実際にメンタルがどのようにプレイを変化させるのかを見ていきましょう。

読み合いとメンタル

よくスマブラの読み合いとして上げられる場面として崖展開があります。この場面では基本的に崖を狩る側が有利な読み合いであるとされ、崖を上がる方は出来ることに制限がかかっている状態です。
一応書いておきますがスマブラSPにおいて基本的に崖を上がる側の行動として強い行動は
ジャンプ上がり>その場上がり>>>回避上がり>攻撃上がり です。(崖離し行動についてはキャラによって大きく変わるため今回は無いものとします)
この時メンタルに余裕がある人はこの択を均一に近い割合で使いますが、余裕が無い人はジャンプ上がりやその場上がりといった強い択に依存しがちです。これは弱い択を通すといったリスクがある択を先送りにして今目の前のきつい盤面から逃げたいという思考になるからです。
その思考自体は間違いではないのですが、この状況における「不利状況を脱するために読み合いに勝つ」という本質を疎かにして相手のミスを待っているという消極的な戦い方になってしまいます。

正確性とメンタル

メンタルの説明でも上げましたがメンタルが弱い状態ではミスが爆増します、マイナス思考がミスを誘うからですね。こうなってしまうとミスが連発して起こります。なぜならミスをしたことで更にメンタルがきつくなり、思考のマイナス進行が加速するからです。この事象が負のスパイラルといわれる状態です、こうなったらほぼ負けですね。

選択性とメンタル 

おそらく多くの人が「選択性?」となっていると思いますが私の考え方として簡単に説明すると「迷った時にどうするのか」というものです。
例えば崖端で相手を掴んだとき、最大%を稼ぐのか、簡易コンボを安定して通すのか、外に出して展開継続をするのかといった択が出てきた時にどれを選択するのか、その選択にかかる時間を選択性としています。
スマブラSPはゲームスピードが早いゲームなので基本的に迷ってる時間は無いですしその速攻で選んだ択の正当性もメンタルが大きく関与しています。

余裕があればあるほどいいのか

前段落でメンタルに余裕がない状態がマイナス影響を引き起こすしていましたが、反対に余裕がいっぱいある方がいいわけではありません。
余裕がありすぎると人は退屈に感じ集中が出来ない、続かない状態になります。集中してない人が最高パフォーマンスなんて出せるわけ無いしシンプルに弱いです。
よく漫画で究極の集中状態「Flow(ブルーロックより)やゾーン(黒子のバスケ)など」について語られることがありますが、どの漫画でも安定して勝てるレベルの相手と戦っているときにその描写がされることはありません。なぜなら目の前に無意識に設定した目標が低すぎて退屈に感じるため集中状態になれないからです。現実でも一緒で目標が低いと集中する必要がなく達成してしまい集中が出来ずに気づいた時には負けていた、追い込まれていたなんてよくある話です。「相手を舐めるな」という言葉はこの現象を抑制するために言われています。そのため、余裕がありすぎても集中が出来ず良くない結果を引き起こしてしまうため、適度な緊張と余裕の持ち方が求められます。

発展(読まなくてもいい)有利状況のぶっぱについて

たまに「あの人はオンラインや配信で別キャラで強い技ニコニコしながら振ってる時が一番強い」といった発言を聞いたことはないでしょうか?
先ほどの余裕がありすぎると退屈になって集中できないからこの発言はあり得ないと感じるかもですが、これには集中を維持するカラクリがあります。
こういった場面ではプレイヤーはそのキャラの強い行動や普段では絶対にあり得ない行動などで相手を倒して気持ちよくなりたいといった考え方をします。ここには「相手を気持ちよくなりながら倒したい」といった自分に制約を課して目標達成利を下げて自分の余裕を適度なレベルに調整されて結果的に集中状態に繋がっています。
ぶっぱは自分の緊張レベルを引き上げる適切な手段として使うのはあながち間違いではないのです。

メンタルコントロールについて

ではどのようにメンタルはコントロールするのかを説明していきます。
人それぞれやり方によって相性があるので色々試して自分にあったやり方を見つけてください

メンタル状態の確認方法

・心拍数を測る
一番簡単で尚且つ数字として現れるので実践するのが容易な方法です。
一般的には120~140/分が集中状態として最適だとされていますが、個人差があるため試合中などに測り、自分が一番いいパフォーマンスが出来た時の心拍数を把握し、現在の数値とどれだけ違うのかによって自身の状態を判断できるため効果的です。
実際に一分間数えてもいいのですが、腕時計や心拍計などで試合中の数値をデータとして残せるものがあるとわかりやすいです。

・メンタル判別テスト
時間かかってもいいから正確に把握したい人向け、メンタルの他に思考の仕方なども判別できるため詳しく知りたい場合に使える。
対戦中にはできないためメンタルが継続的に弱いと感じる人におすすめ

・体調などから判別する
自分はこれです。人は緊張しすぎると考え方や体調、水分の摂取量、手汗の量などが大きく変化するため、気になったその瞬間に自分のメンタル状況をすぐに把握できるのは大きいです。
しかしその体や心のサインに気づけなかったりしっかりと自分の状況を判別するのは難易度が高いため、自分に余裕がない時に出てくる症状を理解しているメンタルコントロール上級者向けです。

余裕がありすぎる時

対戦などで自分がリードしている時などに使える方法です。大型大会で緊張しない人はそんないないとは思うのでメイトや対戦会などで大会に近い緊張感を持ってやりたい人に向けての方法です。
・自分に制約を課す
・テンポの早い曲や声量の差が激しい曲を聴く
・軽い運動をする
・大会を想像してから戦う
・メイトなどをやる時間を事前に決める

余裕がない時

緊張をよくする人や追い詰められたりなどで不安やマイナス状態の場合は次の方法などで落ち着きを取り戻すことができます。
・深呼吸をする
・ルーティーンを決めて実践する(ストレッチや準備体操など少し体を動かすものがおすすめ)
・ゆったりしている曲を聴く(もしくは聞きなれてる曲)
・簡単な目標を設定する(後の発展へ)
・次のセットに繋がる相手の癖を見つける
・トイレに行く

今上げた方法はほんの一部なので各々にあった方法を見つける、作り出してください

発展(読まなくてもいい)ちゃこの追い詰められた時

これは自分のウメブラSP11での話なのですが予選抜けを懸けた初日最終戦でwabuフィットレと戦っていた時、自分は表で3-0したこともあって「俺なら対応できるやろ」というメンタルで試合に望みました。対するwabuさんは勝つために表で通された行動や癖などを思い出しながらしっかりと私の対策を考えて望んできていました。
気づいた時には2本取られており、追い込まれていました…
決して舐めて戦ったわけではありません、一度倒した相手と再戦するのがどれほど怖いのかぐらい理解してます。それでもwabuさんの対策が本当に上手く、自分の想像より上のレベルのプレイをしてきました。
2本取られた後、西武撃RISING65th(準速)が無ければその負けたことへの後悔をセット間にしていたと思います。
ですがあの敗北があったからこそすぐに自分の現状を再確認し、予選を抜けるという大きな目標を細分化し、「次のステージ選択権は俺で、一番得意なホロバスで戦えるから2試合で観察して見つけた崖と受け身の癖付きまくって1本取る、残りの2本は勝ってから考えればいい」といった目標のレベルを下げる思考をしてました。また、それまでの取られた2本は対策もそうなんですが、さすがに初見択でぼったくられ過ぎてるなと感じ、相手の初見のみ刺さる引き出しはもうそんな無いだろうと割りきって戦ってました。一度目標を立てて成功すると自分に自信を持ち直すことができ、強気な択でも今の俺なら行けると思い、結果としてアグレッシブに立ち回り、流れをこちらに引っ張ることができました。そうして来ると相手の焦りや自分に余裕が出来てきたことを確認したので最終戦の流れを予想し最後の台上上投げ空上に繋がったと思ってます。(最後の台上上投げ空上は4戦目の最中にこれで最後取ると決めてました)
追い詰められた時、いわゆる自分の予想外の状況になった時、後悔より先にすることがあります。後悔は大会が終わったあとにでも無限にできます、まだ試合が残ってるならいくらでも取り返せます。
また、追い詰められた時ほど目標を刻んで下さい。どんな簡単な目標でもいいのでそれを達成することで自信に近づき、余裕を取り戻すことへ繋がります。(ワールドトリガー247話を参考にした考え方です、参考になるのでみんな読め)

実戦での考え方によるメンタル術

先ほどの上げた余裕が無い時の落ち着きの取り返し方は基本的に試合外での方法であり、試合中にもメンタルは変化します。もし実戦で追い詰められてメンタル不利を背負っている時に使えるの考え方についてここでは説明します。

割り切る

よく上位勢が「割り切りが大事だ」と言うことがあります。これは試合自体を諦めろと言っているわけではなく、どんなプレイヤーでも完璧ではないからまだ付け入る隙があるといった解釈が正しいです。
例えば崖上がり、どんなにうまいプロでも狩られるときは狩られます。それこそ回避や攻撃上がりにスマッシュを合わせられるのは一定確率で全プレイヤーのストックを消すため、その場で狩られたのに対し、「なんであんな弱い択振ったんだろう」と後悔するのはお門違いです。シンプルに運がなかったと自分に言い聞かせ、それが起きても勝てるぐらいの差を産み出せなかった自分の実力を理解し、次同じような事象が起きないよう読み合いに組み込んで終了です。そんなもんだと自分を納得させるしかありません。そういった場面で必要以上に考えて他が疎かになることを避けるため、自分のミスや相手の強い行動に対して「世の中そんなもん、他で勝負しよう」ぐらいで切り替える、これが割り切りです。試合中に過去の反省なんてしている余裕無いんです。

次のセットに繋がる試合をする

相手が噛み合ってしまった時や自分のミスが続いたりなど、不運な形で大幅リードを取られることは誰でもあります。そんな時に下手に自分の得意なの動きや強い癖行動などをしても上手くいってラストストックに追い付けるぐらいでセットを取れるなんてことは滅多に無いでしょう。そういった時に狩られてもいいから癖を隠す行動をする、相手の癖を見つけて次にその癖を出すようなセットアップを考えておく。この二つを意識して戦うことが大事だと思います。
例えば受け身展開、わざと受け身を取らなかったら相手は次セット時、受け身を取らない選択を狩ろうとするし自分の癖を見せてないから癖を突かれることもありません。
例えば復帰阻止、たとえ成功しなくても帰り方の傾向がわかれば次セットを取れる確率が大きく上がります。
こういった「倒せる癖読み、倒されないための癖隠し」をしておけば、同じような展開が起きたとき、莫大なリターンが取れるからその事象が起きるのを待ってるだけでほぼ1本取れることが多いです。なので追い詰められる前に逆転する布石を打っておくことは逆転をするのに必要なメンタル面において余裕を作り出してくれます。最後に勝つのが自分になるよう、常に勝ち筋を作る努力をしましょう。

実戦における相手のメンタルの使い方

対戦する相手も人間です。追い詰められたり追い付いたりすると不安になるしメンタルも弱くなります。そういった状況の時に勝ちきるための対戦相手のメンタル掌握をここでは説明します。

対戦相手のメンタルを理解する

対戦中に、相手の顔を見たことはありますか? これは煽りではなく、相手の心境を知る確認作業です。実際に見てみると真顔な人はほとんどおらず、本人の苦しさが露骨に顔に出ています。また、対戦相手の声質をセット間にちゃんと判別できているでしょうか?メンタルに余裕がない時は普段の声から精気がなくなっていたり、反対に苛立ちが現れていたりします。そういったところにも勝つためのピースが散らばってます。

対戦相手のメンタルから択を絞る

対戦相手のメンタル面は、対戦において択の振り方に大きく影響を及ぼします。余裕がなくなってパニックになってる相手が攻撃上がりといった度胸択を通せますか?反対に苛立ちが現れているひとがちゃんときれいに立ち回れますか?対戦相手のメンタルを理解していると相手が使いたくない択も理解することに繋がり少なくなった択を叩くことで、結果としてその傾向を強めることができます。
また、メンタルが弱くなってる相手はきれいに立ち回ろうとする結果ミスが起きるため、展開有利など苦しい時間を長く続けるとミスしてくれることも少なくありません。また、普段ぜったいのやらない択などといったパナシ択も視界が狭まり注意散漫な相手には死ぬほど刺さります。
対戦相手のメンタル把握は差を大きく広げる大事な行程なのです。

最後に

今回は大まかに私が考えているメンタル術による勝率アップの方法を書きました。実際問題これらに当てはまりにくい人もいるため全てが正しく勝てる理論ではありません。ただ勝つ確率を上げる方法としてメンタルの理解が役に立つことはわかったと思います。
記事を呼んでわからないことや気になったこと、疑問点などはコメントやDMなどで質問はいつでも受け付けているため、気軽に書き込んでください。

それでは良いスマブラ生活を!

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