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天風哲学で学ぶ社長のあるべき姿 8-1

社長の気持ちの持ち方は重要(8-1)
 今回は堅い話から離れ、「眼からウロコが落ちる本」(笠巻勝利著)から引用してリラックスしてみたい。すべて実話に基づいています。
 
① アメリカの心理学者エルマ・ゲイツ博士の人間の吐き出す息を使った実験 
 ■ 健全な人間の吐き出す息は無色 
 ■ 怒っているときの息の沈殿物の色は栗色 
 ■ 悲しんだり、苦しんだりしているときの息の沈殿物は灰色 
 ■ 後悔して苦しんでいるときの息の沈殿物は淡紅色 
  栗色の沈殿物を水に溶かしネズミに注射したところ、わずか数分でネズミは死んだ。もし、一人の人間が1時間腹を立て続けると、なんと80人の人間を殺すことが可能な毒を発生するという。 
 
 長い人生において、毎日毎日をいかに生きてきたかを反省するのは、人生最後の終期を迎えるときに振り返り、実感として感じるものなのだろう。私のように70歳を過ぎると、残された毎日をいかに楽しく有意義のある生活にしていきたいかを願うものである。
 
 最近は「怒る」ことから極力避けようとしているが、文章にあるように吐く息の中に人間を殺すほどの毒が含まれているという。このことは毒を吸収することよりも、毒を生成するその人の体内に起きている現象の方がいかに恐ろしいものか。
 
 中村天風氏は、日常心得集の中で三つの禁止として、今日一日「怒らず、怖れず、悲しまず」の実行、さらに感謝の一念として「正直、親切、愉快」を生活のモットーとすべきと教えている。
 
② 明るい希望が命も救う
昭和52年5月28日日経新聞、九州大学医学部からの発表によると、末期がん患者21人は長くてもあと3ヶ月、あるいは6ヶ月の生命という手の施しようがない。ところがうち2人は死ぬどころか、生きながらえたり、徐々に回復に向かうもの、なかには完全に回復するものまで現れた。 
  通常、病気にかかっている患者で、自分は病気が治ったらまた元気に海水浴するといった自分が元気になる姿を想像できる人は自分の病気を治すことができる。 
 
 がんでの死亡者は年間約38万人で1位、2位は心疾患、3位は老衰の順となっている。文章にもあるように末期がんとなれば回復はほんどん無理というのが常識である。・・・にもかかわらず、完全回復者が出現したとのデータから何が読み取れるか。
 体が悪かったり弱かったりするから心や気の持ち方が弱まってしまうのか、それとも心や気の持ち方が悪いから体が悪くなるのか・・・。この回答を見事に導き出し、広く世に訴えようとした中村天風氏の「成功の実現」を読んでいただきたい。
 
がんを克服した例なども書かれているが、重要なのは日常の心がけ、言動であり、常に夢や希望をもち消極的な言葉や態度は絶対にしてはいけないと教えている。特に言葉の影響は大きく、「困った」「弱った」「情けない」「悲しい」「腹が立つ」「助けてくれ」「どうにもならない」などの消極的な言葉は絶対に使ってはならない、と。
 つづく
 

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