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2021年5大トピックまとめ

最近はあまりブログを定期的に更新していないので、今年を振り返るということでまとめてみたいと思います。自分の考えの整理をまとめるという意味でも。(NFT関連の話が多いけど)

今年は総括するならこの9年間の集大成のような一年となったのかなと思っています。集大成の年であるとともに、ここから次の9年をどう生きるかを考えぬく一年となりました。そういう観点でまとめてみました。

<個人5大トピックス>

1.第三子が生まれる
3月下旬に妊娠していることがわかりました。高齢出産だったので、安定期に入るまでは本当にヒヤヒヤしました。ゴールデンウィーク中につわりのピークが来ました。2人の息子たちには夏休みに入り確かオリンピックの開会式の日に伝えたところ驚愕。ここから5人暮らしのためにあらゆる準備が始まります。11月からは仕事を休んで、自分が家事の全般を見ることになりましたが、妻も助けてくれてなんとかなりました。
コロナ禍での出産のため子どもですら出産後病院に入れない始末。両親から出産祝いをもらっても、未だビデオ以外で顔を見せられずにいます。正月に会えるのかな。

毎回新しい息子が生まれるといい運気を引きせせてくれるのですが、考えてみれば、妊娠が発覚してから物事がどんどん好回転していった気がします。

本日早朝に第3子が誕生しました!実は今月からすっかり育休中で、毎日の朝の子どもたちの弁当作りから夕飯の献立までこなす日々なのですが、少しは慣れてきました。 それにしても3人兄弟が人生はじめての経験で、いったいどんな家族になっていくのか今からとても楽しみです。 三男は長男からちょうど9年歳の差があり同じ星回りなのも興味深い。

Posted by Takashi Tim Sato on Thursday, November 25, 2021

2.2015年に創業したスマートアプリ社がSBIグループに買収される

【ご報告】私が2015年の春に Takaya Inagaki Takuya Tsuji と3人で創業したスマートアプリ社は、本日社名も改めSBIグループの会社となりました。創業者の自分は2019年の秋にすでに社長を 高 長徳...

Posted by Takashi Tim Sato on Wednesday, September 29, 2021

NFTにカジをきった昨年秋以降・表立った動きはありませんでしたが、nanakusaサービスを3月初旬にティザー公開したあたりから怒涛の展開に。特に当時ブレイクしていた音声SNS、Clubhouseを軸にして、国内外のNFTコミュニティがここで活性化。これをうまく活用したグロース戦略が大当たり。

3月の中旬ぐらいに高社長がClub houseでNFT界隈の国内屈指のインフルエンサーの存在になっていることを知り衝撃を覚え、その場で連絡したのを昨日のようによく覚えています。

なんか国会議員とclubhouseやってる 高 長徳 (Jangdeok Ko) さんがすごい。いやまじで。

Posted by Takashi Tim Sato on Friday, March 19, 2021

その後マーケティング主導で先手先手の対応で、春先に即座に実行した資金調達やメディア掲載が続々と進み、僕は単なる創業者として外野から見守り「Good Luck」を言い続けるだけでした。

高 長徳 さん、 Takaya Inagakiさん、地上波しかもNHKのデビューおめでとうございます!

Posted by Takashi Tim Sato on Wednesday, July 14, 2021

二代目社長として僕の看板でやってきた時代以上の価値を内外に認めさせて資金調達を行うことですら大きな挑戦だったのに(i-nest IVSという今年勢いがあったVCから結果調達していた)、その想像を超える買収の電話がかかってきた時は「まさか」という感じでした。

僕の人生の中でも本当にハラハラさせる1年だったなと思います。

買収を契機に大きく組織も変わって今では全く新しい体制で前に進んでいる部分など、僕が知っている頃のスマートアプリ社とは全く違う姿になっていて、とても晴々しい気分です。6年間のあらゆる苦悩が幸せに変わった瞬間でした。

3.フリーランス宣言
2020年3月から古巣のモブキャストに戻って社員として活動してきましたが、いろいろと思うこともあり新しい生き方にチャレンジするべく、思い切って特定の会社に所属する生き方から決別しました。

安易な転職活動もやめました。

スマートアプリ社の行く末を見ながらリハビリがてらNFTの仕事をはじめてみたり(先日ZキャピタルやANRIファンドからの調達を発表したKYUZAN社)、旧知の会社のネットメディアのサービスグロースの仕事を始めたりしました。さらに「20%ルール」で、自分の仕事の時間の一定時間を1年以内には直接的収益を産まないプロジェクトにあえて時間を使い始めたところ、昔の部下の起業相談にのったり、さまざまな話が舞い込んでくるようになりました。そこから投資を絡めた事業インキュベーションを始める素地ができつつあります。

実際強力な仲間も集まりつつあるため、これまで培ってきた国内外の私自身のネットワークやcrypto/web3まわりをはじめとした数々の集積知を生かした判断、豊富な自己資金を呼水にしたレバレッジを効かせた資金投下などの手法を生かしつつ、来年以降早々にでもいくつかの手法で試してみようと思っています。

一部フライング気味ですが、いろいろやっていきます。

4.放置していたトークンの大幅含み損化していたものがすべて含み益
2018年にクリプト領域に事業をシフトしたとき、創業社長が率先して資産をクリプト化しようということで買い付けた資産が2019年の中頃には1ETH=9000円となり、95%含み損となり大変なことになりました。ちょうど一年ほど前の年末に「だいぶイートリアムの価格が上がってきた」とテンション高い投稿をFacebookにしていましたが確かその時は1ETH=9万円ぐらいで、その後50万円まで上がることになるのですから、なんとダイナミックな相場環境なのでしょうと言わざるを得ないような一年でした。

今年も仕事おさめということで忘却録がてら近況を書きます。今年は動画まわりとshopifyのインプットとアウトプットがそれぞれ増やせた1年となりました。 動画は個人でもyoutubeで半年で4K動画を100本ほど作ってコンスタントに上げてい...

Posted by Takashi Tim Sato on Tuesday, December 29, 2020

5.ひたすら方位どりをした一年
今年の8月と10月にひたすら方位取りをしに、全国の神社にお参りに行く一年でした。それが功を奏したのか、今年はさまざまな果実を得る一年になりました。昨年とは全く違った結果と、生きていくテンションがかわったこの一年にただただ驚いています。環境は自ら変えることで新境地を切り開けそうです。来年はさらに大きな波にしていきたいです。

特に印象に残っているのは、8月の伏見稲荷、10月の出雲大社(宍道湖)です。


<世の中の動き>
1.2018年ぐらいから仕掛けていたNFT/web3などの新しいインターネットの動きが顕在化
特に10月以降、facebookが、meta社に社名を変更したあたりから、NFTやweb3まわりは、すっかりネット業界の中心的なトレンドとなってしまいました。

これには驚きを隠せませんが、私はweb3については、分散的な価値がもたらされる時代がようやくやってくる・価値が相互に点在するインターネットだとかいろいろ言われますが、1995年ぐらいにインターネットの未来を語っていたときの話やweb2.0が登場したときによく語られた「セマンティックweb」の話とどこか被って聞こえてしまいます。

古くから社会学の研究者だった立ち位置としてふりかえると、インターネットですら既存の世の中に組み込まれた20年だったことに対して、web3がここから先どういう結果がもたらされるのでしょうか?

動脈硬化を起こしつつある今日のネット業界の構造に大きく影響を与えていく存在になる(ディスラプター)という意味一点においてのみ唯一価値があるとだけ書き記しておきたいと思います。

2.トークンの価値が爆上がりして、DXよりもトークンリテラシーが求められる時代になる
国内の暗号資産取引所で売買されるトークンをやりくりすることも大切ですが、それ以上に2021年は、solana、polygon、polcadotなど、ポストETHを見据えたトークン上のエコシステムやさまざまなユースケースが垣間見られた一年でした。

マーケティングの手法としてairdropが進化した給付金の仕組みで稼いたり、difiで金利収入を得たりするためには、取引所でトークンを売買しているだけではダメで(単に取引所に手数料を持っていかけるだけ)トークンを実際に動かしたりすることで利益をあげたり、新しい体験をしていく人たちが出現しています。openseaでNFTを購入することもその一つですが、そういったリテラシーは「トークンリテラシー」だと思ってます。

かつて2000年代中盤に叫ばれた「デジタルディバイド」ならぬ「トークンディバイド」が今まさに怒起こりつつある。特に日本は、トークンについては金融庁が認めた取引所以外でやりとりすることに対してグレーなものとして取り扱う傾向があり、その最たる例が「税制」なわけですが、トークンディバイドを乗り越えた人たちや起業家は、シンガポールやドバイに移り住むような話になってきています。

来年以降、国外財産調書制度がさらに厳しくなり、国外資産が3000万円以上(含み益含む)持っている可能性が高いと判断されると、国税庁から一方的に調書が届くことがあります。(よくあるのはマンションを購入したときなどに届きます)

これを無視したり、虚偽の届出をするとマークされてしまうため要注意です。例えばバイナンスやローカルのウォレットに含み益で数億円レベルのトークンを置いている人は要注意です。税務署から手紙が届いたときあなたはどう対処しますか?

またトークンは、一見お金として捕捉されにくいため、マネロンはもちろんのこと、今後は贈収賄(リベート)の道具として使われることも増えてくると思われます。市場で取引されるのに情報の非対称性が多すぎる分野はどっちみち規制がかかるのです。このあたりの見極め含めた「リテラシー」についても単に技術的にトークンが使いこなせる以上に求められてくるでしょう


3.2次元ディスプレイメディアの限界をいよいよ超える?3次元SNS(メタバース)の台頭感
VRの話から含めて映画の時代から続いたディスプレイメディアの時代がいよいよ変わるのか。解像度やレイテンシーの問題などと合わせてよく議論されるところですが、ハードウェアやネットワーク環境の変化にあわせて、ソフトウェアが変化していく図式が繰り返されてきた中で、facebookがmetaへとカジをきったのは、もちろんハードウェアとしての「オキュラス」を自社で抱えるという事情もありそうですが、大きな変化でした。

新しい環境でのコンテンツやサービス流通が本格化するためには「強力なユーザー送客装置」と「圧倒的な資金などのリソース」が必要です。長らくは日本国内ではこれを通信キャリアが独占してきたため、結局スマートフォンの普及は単純に端末が魅力的だった以上に通信キャリアの都合で実現しました。昨今ではPaypayのポイントバラマキが記憶に新しいです。

facebookは巨大な顧客網と資金源を持つため、無視できない存在です。いったん既存のfacebook自体が変わっていく感じではないため、フロンティアから少しずつ変化が起こっていくのでしょうかね。全く予想できません。


4.アメリカのハイテクバブルが頂点を極め、次の時代を予感させる
テスラ株式が10000ドルを超え、いよいよコロナ禍を契機としたバブル景気はピクアウトを迎えたようです。今回の資金流入やバブルは、仮想通貨の世界にもやら元に戻せないほど巨額のマネーが流れ込みました。

土地や株式の値段は究極的には、利回りやそこから得られる価値で説明がつきますが、流動性によって価値が大きく変わります。クリプトの世界も、利回りや得られる価値自体いわゆる「ユースケース」がまだはっきりしない中お金が流れこみました。そこまでも流れ込んできましたが今年は異次元だった。BTC経由だけでなくステーブルコイン経由も大きい。

もはやなかったことにはできなくなってしまい、今後はここが新しいフロンティアとして継続的に資本が投下され続けていくのでしょう。

ということで仮想通貨は2020年まではなくなってしまうかもしれないだったのがね2021年以降は大きくなって潰せなくなってしまった新しい空間の価値へと実質的に変化したのかなと思います。

90年代後半のインターネットも、当時は実験的に情報が発信されていた時代で、まだ「なかったことにできる」「このような空間での情報配信は既存のコンテンツ配信の仕組みの価値を毀損するから続かないしなかったにことなる」と考えた識者はそれなりに多くいたようです。それと同じことが起こった。1998年と2021年は同じたったのかなあ、と。

5.価値観分断の時代へ
web3が受け入れられる素地があるのは、今日のネット空間は、現実世界のゴミゴミしたものがどんどん入り込み現実世界よりもタチが悪いものになってしまったことが一因にあります。SNS空間が中でも顕著ですね。

もともとインターネットは多様性を重んじる分散メディアみたいなところがありましたが、結局web2.0になってクラウド上のプラットフォーマーに情報が集約し、そこで多様な価値観同士がぶつかり喧嘩を起こすようになっていきました。

こうした動きは、今後ますます強まっていくからこそ人々は新しい居心地のよい場所を求めてさまよっていくのかなと思います。メタヴァースやweb3サービスはそういう延長線上にユースケースが生み出されるはず。ということで個人的には複数のコミュニティプロジェクトを支援・プロデュースしていく予定です。

あとぼくは、兼ねてからミーハー的な価値観バンザイな人間です。賢くなれるインターネットより、庶民のためのガラケーインターネットの素晴らしさに魅了されてきた人です。テレビのチャンネルはなんだかんだ言って5つぐらいがちょうどいいし、普通の人に使いこなないマニアックな価値観は、特定の人たちには重要ですが、大きな物語というか価値観というか常識を求める人たちは依然として多い。

世界的な宗教が宗派を伴いながらも複数に収斂しているということを考えればすぐにわかることなのかなと思います。そういう時代に突入しているということなのです。

東洋と西洋の文明の分断の話は私が大学生時代のフランシスフクヤマやハンチントンの話からありますが、もっとミクロな分断の時代が今やってきています。だからこそ強権的な権威主義的な国が強いような気もします。

この記事は「投げ銭」記事です。ポジティブにお金が回る仕組みにしてみたいと思いました。記事をおもしろいと感じてくださった方は「投げ銭」をよろしくお願いします。