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おじさんがおじさんに送るおじさんのためのパソコン教本:タッチタイピングその2

おじさんがおじさんに送るおじさんのためのパソコン教本、その1、タッチタイピングの続き。

勤め先がDTPを開始、成り行きで覚えることになった筆者ですが、まずぶち当たった壁がタッチタイピングです。

毎日毎日広告原稿を作るのに、いちいちキーボードを見ながら打っていたら、締切に間に合いません。業務上、タッチタイピングは必須のスキルでした。

幸い、原稿用紙からデータ入稿への切り替えには、時間的余裕があります。そこでまず、筆者が取り組んだのが、タッチタイピングの習得でした。

具体的にやったことはシンプルで、自転車に乗れるようになるのと同じ。体が覚えるまで繰り返すのです。

大事なのは、ホームポジション※に指を乗せ、いつでもキーを押せるようにしておき、キーを押したら、すぐに元の位置に戻すこと。そして、各キーの場所は、頭ではなく、指が覚えるまで反復して練習すること。

キーの位置の覚え方は、人それぞれだと思いますが、筆者の場合、頭の中で「ABCの歌」を歌いながら、その歌に出てくるアルファベットの位置に指を動かして覚えました。少し慣れてくると、実際にはキーボードがなくても、キーボードがあるように想像し、電車の中でも膝にのせたカバンの上で指を動かしたりしました。まわりから、アブナイやつだと思われたかもしれませんが。

また、当時流行した、タッチタイピング習得のためのゲームもきわめて有効でした。ゲームは何種類もあったのですが、筆者を含めて、社内の人間が全員熱中したのが「北斗の拳」のタイピングゲームです。

このゲーム、ラスボスはラオウなのですが、当然ながら強くて、なかなか倒せません。ようやく倒したと思ったら、乗ってた馬(黒王号)から降りただけで、もうライフが残り少なかった筆者は絶望した記憶があります。

しかし、毎日拳法、もといタイピングの練習をしたおかげで、1、2ケ月後には最強になることができました(もちろんゲームでの話です)。

今では、意識せずに、打ちたい字を考えるだけで指が勝手に動くようになりました。こうなると、何年も乗ってなくても、旅先で借りた自転車をすぐに乗り回せるようになるのと同じように、体がタイピングを覚えているので、打てなくなるようなことはないと思います。

※ホームポジション=
左小指A、左薬指S、左中指D、左人差し指F
右人差し指J、右中指K、右薬指L、右小指;

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