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おじさんがおじさんに送るおじさんのためのパソコン教本:スマートフォンの基本 その1

おじさんがおじさんに送るおじさんのためのパソコン教本、その3、スマートフォンの基本です。

「パソコン教本」なのですから、元々、スマートフォンについては、触れるつもりはありませんでした。しかし、生徒さんに「スマートフォンもわからないので、教えてほしい」と頼まれたので、急遽つけ加えます。

前回解説したように、現在流通している2大OS(オペレーティング システム)は、Android(アンドロイド)とiOS(アイオーエス)で、アンドロイドはグーグル社、iOSはアップル社が開発しています。

どちらもスマートフォンを動かすための基本ソフト(OS)なのですが、互換性はありません。アンドロイドで動くスマートフォンに、iOS(iPhone)のSIMカードを差し込んでも動きません。逆も同じです。

各OS上で動作するアプリも互換性がなく、アンドロイドのアプリはiOSにはインストールできず、iOSのアプリはアンドロイドにはインストールできません。ときどき、アンドロイドでもiOSでも同名のアプリがありますが、名前や動作は同じでも、中のプログラムは別物で、べつべつに開発されています。そのため、アンドロイド版しかない、あるいはiOS版しかないアプリも存在します。

そして、アプリの審査もそれぞれの会社(グーグル社とアップル社)が独自に行うため、アンドロイドでは審査を通ったアプリが、iOSではNGとなったりすることがしばしばあります。

余談となりますが、迷惑行為を行うスマートフォンのウイルス(マルウェア)も、アンドロイドとiOSでは異なるので、一時、アンドロイドのスマートフォンばかりが被害を受けていた時期もあります(今では、iOS用のマルウェアも存在します)。

面白いのは、グーグル社もアップル社も、ハードメーカーであるのと同時にソフトメーカーでもあるので、アンドロイド上で使えるApple Music(アップル社)もリリースされているし、iOSでもGoogle Map(グーグル社)は使えます。しかしオリジナルのアプリとはべつに開発されているため、OSにより、微妙に機能や使い勝手がちがいます。

ちなみに最近の携帯ショップは、人件費作削減や新型コロナ対策もあり、予約しないと入店できないところがほとんどですが、一説にはこうした対応は、スマホ操作でわからないことがあるとすぐショップに駆け込んでくる中高年対策だともいわれます。

ショップからしてみれば、調べればすぐにわかるようなことを、何度も繰り返し教える、一円にもならないサービス行為はしたくないに決まっています。

現在、総務省が中心になって、掲載料金を安くしようという動きがありますが、料金が下がればサービスの質は下がるのが当然で、いずれは、携帯ショップの対面型カウンター業務は、時間単位で課金されるようになるのではないでしょうか。

よくされる質問で「アンドロイドのスマートフォンとiPhone、どちらを使った方がいいのか」というのがありますが、携帯ショップのサービスがあてにならない時代がくるのに備え、パソコンを買うのと同じく、家族や友達が使ってる機種に合わせたほうがいいのではないかと思います。

ようするに、スマートフォンに詳しい仲間を増やすことが大事でしょう。

ときどき、べらぼうにスマートフォンに詳しい、歩くスマホカタログみたいな人がいますが、そこまで詳しくなくても、ある程度操作に詳しい仲間がいれば、なにかわからないことがあれば、すぐに教えてくれます。

そもそも、スマートフォンは人とつながる道具でもあるので、連絡する相手がいなければ持つ必要もありません。電話帳が空白なスマートフォンなどというのは、もはやホラーに近いかも。

スマートフォンを持つのを機に、新しいネットワークを作るよう心がければ、これまでとはちがった世界が開けてくるのではないでしょうか。

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