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『360m/Snow Man』 J-POP好きの阿部担の感想


昨夜、Snow Manの渡辺翔太くん、阿部亮平くん、目黒蓮くんによるユニット曲『360m』がYouTubeにて解禁されました。


1週間前の私はこんなツイートをしていました。

本当にやかましいし、杞憂でした。360mなんて、軽くひとっ飛び。
この3人ならバラードで来るだろうなという予想通り、そして期待通り、いや期待以上の素晴らしい曲でした。

率直な感想は、「とにかく最高すぎる」
本当に最高だと思うものに直面したときに「最高」という言葉を使ってしまうと、そのとき自分が感じたことが薄くなってしまう気がして、あまり使いたくないのですが、これに関しては、それ以上の言葉が見つかりません。本当に最高すぎる。

何が良かったかというと、まずイントロから良かった。
初っ端から王道J-POPの匂いをプンプン感じて、「ああ、これ絶対好きなやつや」と確信しました。具体的にどこが、と聞かれると困りますが、安心感のある優しいメロディーと音色が耳から入ってきて、じわぁっと心に染みていくのがとっても心地よい。これこれ、こういうのを待ってたんだ。

そしてしょっぴー、めめ、阿部くんが順番に映されていき、みんな綺麗な顔してるな〜と呑気に思っていたのも束の間、こちらをじっと見つめてからゆっくりと前方に視線を移し、最初の歌詞を歌い始めたのは阿部くんでした。

歌い出しはしょっぴーだろうなと予想していたので、本当にびっくりしました。色んな意味で呼吸が止まるかと思いました。
どんな曲においても、イントロとか歌い出しってすごく重要だと思うんです。最初に放つ一音や一声で聴き手の耳と心を掴み、曲の世界観に引き込めるかどうかが勝負だから。だからこそ、歌の面でSnow Manを引っ張る存在である彼がそこを担うことに何の異論もなかったし、そうなるものだと99%思っていました。

だから、Snow Manの推しである阿部くんが、デビューして最初のユニット曲の大切な歌い出しを任されたこと、嬉しく、誇らしく思います。
優しいメロディー、優しい歌詞、優しい声、優しい表情。耳と目から入ってくる全ての情報が優しくて、あたたかい気持ちになりました。すっかり曲に引き込まれました。

Bメロのめめの美しいファルセットに聞き惚れました。
めめは、阿部くんと共に下ハモをすることが多かったりして、何かと低音のイメージがありました。というより、元の声が低めの要素を強く持っているから、高い音域を歌っていても、それほど高く聞こえないのかなとも思います。不思議。
そんなめめのファルセットには驚きました。地声との切り替えも綺麗で、すごく聴きやすい。
あと、感情の込め方がすごく自然だと感じました。俳優としての演技の経験が生かされているのかな。

サビはしょっぴー。やっぱり歌が上手いなぁ。
髪を全部上に上げたり、顔をクシャクシャにしたり、鉛筆を持ったり。歌に対するプライドやストイックな姿勢が見受けられます。
しょっぴーの歌って、発声や発音が独特で、ちょっと癖があるというか、そんな印象がありました。でもこの曲では、私が感じていた"癖"は少し抑えられていたように思います。だけど個性は全然消えていなくて、いい塩梅。
真意は本人にしかわからないけど、曲の雰囲気に合わせて歌い方を変えたのだとしたら、プロってすごい!

これは個人的な好みの問題なのですが、感情のこもりすぎたこってりとした歌声よりも、どちらかというと、さらっとしていて真っ直ぐな歌声の方が好きなので、『360m』はその面から言ってもドンピシャでした。

そして阿部くんの歌声、やっぱり好きだなと改めて思いました。本当に優しくて、とにかく優しくて、とことん優しい。
阿部くんのことを何も知らない人に阿部くんの歌声を聞かせても、「この人きっと優しいんだろうな」って思うと思います。それくらい優しい。

ユニット曲だから、ソロパートは均等にあるんだろうなとは思っていたけど、実際に阿部くんの歌声がたっぷり聴けるというのがめちゃくちゃ嬉しいです。
それによって、今まで分かっていたようで実はちゃんと分かっていなかった阿部くんの歌声や歌い方に、新しく気付けた気がします。
感情を込めると八の字眉になるんだな〜とか、たまに語尾を軽くしゃくるな〜とか、吐息の混ぜ方が上手だな〜とか。探せばまだまだ発見がありそうで、ワクワクしています。
それと同時に、今まで阿部くんの声をこんなにも聴けることがあまりなかったので、少しフワフワしちゃってます。

それから、阿部くんハモリでも大活躍してましたね。ハモリ大好きマンとしてはこれも嬉しかった。
あべなべのハモリはもちろん、めめあべのハモリも新鮮かつ素敵でした。

ハモリって、塩みたいだなとふと思いました。
素材のうま味を引き出すのに塩を使うことがあるけど、必ずしも使う必要はないわけで。でもそうしないとどこか物足りないし、勢い余って塩を振りすぎても塩辛くなってしまう。そのちょうど良いさじ加減が難しい。
ハモリも、メインのメロディーを引き立たせるためにある訳だけど、主張しすぎるとメインが聞こえづらくなったり、逆にハモリが弱いとハモリを付ける意味がなくなったりします。無かったら無かったで曲の厚みが欠けてしまうし。
そこを絶妙な塩梅で歌う阿部くん、凄いです。これからはソルト阿部と呼ぼうかな(呼ばない)

阿部くんが主メロでしょっぴーやめめがハモる未来がいつか来ちゃったりしないかななんて淡い期待を抱いています。

ソロパートもたっぷりあって、ハモリもして、って阿部くん今回めちゃくちゃ美味しくて嬉しい!(塩だけに)
メインも張れて、コーラスにも回れちゃうオールラウンダーな我が推し。とっても誇らしいよ。やっぱり自慢の推しです。

しょっぴー、阿部くん、めめ。この3人の声の重なりがすごく素敵。重なっていてもそれぞれの声がちゃんと聴こえる。このハーモニーを感じられるのは、バラードだからこそだと思います。
動画の概要欄に「3人の声を生かしたミディアムバラード」と書いてあったけど、本当にその通り。
阿部くん推しの私が、推しの声がたっぷり聴けて嬉しかったのと同じように、しょっぴー推しやめめ推しの方々も、嬉しかったんじゃないかな。
この3人にこの曲を歌わせてくれたことに大感謝です。


ここまでは、歌声に関しての感想でした。
ここからは、曲についての感想です。


まず、冒頭でも触れましたが、イントロが最高です。
音数が少ないところから始まって、徐々に音数が増え、Aメロ前でまた落ち着いて、歌い出しへとバトンが渡される感じ。私の特に好きなパターンです。この時点でもう好きなのが確定していました。
その曲の起承転結の「起承」をチラ見せしてくれるような、そんなイントロが好きです。
最近は、サブスクでスキップされないように、イントロがなくて歌から始まる曲が増えてきていると聞きます。そういう時代の流れもあるのかもしれないけど、私はイントロがある曲が好きです。イントロに惹かれて聴いてみたらめちゃくちゃ好きな曲だったというのは日常茶飯事です。最近だと、SixTONESの『マスカラ』がそれでした。(この場合はサブスクではなくYouTubeの広告でした。さすがKing Gnu)

歌詞に注目してみると、「僕」や「私」といった一人称が出てこないことに気付きました。こういうのも大好きです。
曲の世界観が限定されすぎないから、曲の主人公になりきって聴いたり、自分のことを当てはめて聴いたり、色々な聴き方ができます。いつどこでどうやって誰と聴くかによって聴こえ方が変わる、想像の余地がある歌詞。敬愛するソングライターの言葉を借りるなら、聴き手が想いを投影できる「余白のある歌詞」。大好きです。

歌詞が全部日本語なのも、安心感があります。ひとつひとつの言葉から情景を想像したり、自分の経験と紐付けたりできるのも、母語である日本語だからこそ。
英語が入ると、「これどういう意味?」っていう方に意識が行ってしまう事があるので。もちろん、日本語にはない言葉の響きやニュアンスもあるので、日英織り交ぜた歌詞も好きです!全編英語詞も好きです!
美しい日本語が、美しい声で、美しいメロディーに乗せて歌われる。これこそ、私の好きなJ-POPです。

作曲者や歌い手の想いが詰まった歌詞や歌い方の曲ももちろん好きです。そういう曲を知れるのは、その人(たち)を応援する醍醐味でもありますから。

聴き方や解釈が聴き手に委ねられているような曲が好きなのは、先ほどの「真っ直ぐな歌声が好き」というところにも通じます。作り手の主張は強すぎず、曲が一度その手を離れたら、もうそれは聴き手のものになる。作り手の意志とは関係ないところで、人生のBGMになるような音楽が理想です。

J-POP(特にいきものがかり)を聴いて育ったというのも大きいのかな。完全に水野良樹イズムが体内を流れているのを改めて感じました。


そして忘れちゃいけないポイントがもう一つあります。阿部くんといえば、レコーディング動画でのカメラへのアピール。
今回も何かやってくれるかな〜でもバラードだからやらないだろうな〜と思っていましたが、やってくれました。予想を裏切り、期待は裏切らないアイドル、阿部亮平さん。おみそれしました。
歌い出し直前のカメラ目線と、ラスサビ「愛を届けるから」での頷き微笑み。昨夜から数十回は動画を観ていると思いますが、毎回、歌に集中しなさいよ!という気持ちと、ありがとうございます!という気持ちがせめぎ合って、テンションが迷子になります。
きっとそんなファンの気持ちもわかってやってるんだろうな。阿部くんには敵いません。一生掌の上で転がされてる気がする。
しかしそれも本望。そんな阿部くんが大好きです!(突然の告白)


↑こちらは、公開された動画を観た後の私のツイートです。
興奮していて途中日本語がおかしくなっていますが、言いたいことはつまりそういうことです。 好きな人たちが、自分の好きなジャンルの曲を歌ってくれることが、とっても嬉しい。
J-POPど真ん中の王道バラード、もっと歌ってほしい。もっと聴きたい。

今後、Snow Manがどんな歌を歌っていくのか、すごく楽しみです。


ライブでこの曲が披露されるとしたら、シンプルな衣装に身を包んだ3人にセンターステージで高めの椅子に腰掛けて歌ってほしい。さらに欲を言うなら、アコースティック編成の生演奏で聴きたい。なお、チケットは持っていません(涙)

そんな超個人的な願望を置いて、今回は失礼します。

お読みいただきありがとうございました!

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