会話と自分の場所 その3

「自分」の成立の危機とは何か。
「内容」と「場所」から得られる「認識」の集合が、“「主観」”という新たな「場所」の対になる、新たな「内容」になる。このときに、「場所」になるはずの“「主観」”が「主観」として成立しなければ、その他すべての「主観」全体の「集合」に集合することができなくなるだろう。“「主観」全体の「集合」”を“「自分」の「内容」”として考えると、「自分」の成立の危機とは、“「主観」全体の「集合」”に支障を来すときである。
一つの「主観」の「場所」が障害されることで、「主観」の「集合」全体が影響を受け、「自分」の成立が脅かされることになる。

「自分」の成立の危機を乗り越えるためには、どのようにすれば良いだろうか。

不安定な部分を内包するさらに大きな部分によって、不安定な部分を支える。これは結果として幻覚や妄想として表出するかもしれない。
「場所」の成立していない「内容」と「(場所)」の「認識」の組み合わせを、別の新たな「主観」の「内容」の中に捉えることができれば、「集合」全体としての安定を得ることができるのではないだろうか。
もしくは、安定した「主観」が他に存在すれば、不安定な部分の占める割合は小さくなるだろう。
会話によって他の人間から働きかけられることは、不安定さを刺激することになるかもしれないが、安定した新たな「主観」の出現を促すこともあるかもしれない。

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