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【考察・ジャパンC】3強では決まらない

ついに、この日がやってきた。競馬ファンはもちろん、競馬ファン以外も注目するレースになると思う。そして、競馬史に刻まれるビッグレースになるだろう。

『三冠馬3頭が出走するレース』なのだから。

私の見解は、能力的に見たら
コントレイル>>アーモンドアイ>デアリングタクトだと思う。

コントレイルに関しては、何度も言ってる通りで、これまでのレースぶりを見ても歴史的名馬なのは間違いないし、菊花賞も負けパターンを見事にひっくり返したのだから。勝負根性も素晴らしい馬だ。また、牡馬三冠した馬は例外なく強く、いまいちな馬と言うのは記憶にない。本来なら、本命にしたかったが前走のダメージがかなり残ってるんじゃないかと危惧してる。ある調教師も言うように「3歳の3000mは疲労が大きい」と。それに加え、これまでのレースではゴール前に流す余裕さえあったコントレイルだが、菊花賞ではゴールまでずっと迫られつづけ、コントレイルの生涯で一番スタミナを削られたレースになったであろう。そして、間隔も1ヶ月。輸送もある。調教も併せ馬で遅れをとって、動きは良くない。正直、状態面は怪しい。負けてもおかしくないだろう。

次にアーモンドアイ。
2年前のJCを世界レコードで勝ったものの、距離は長い。また、この馬はスピード競馬に優れており、時計の早い馬場で活躍してる。つまり、ジャパンCは距離が長いものの、世界レコードが出るような高速馬場だったから、対応できたのだと思う。この距離になると、馬場が勝敗を左右させると思ってよさそう。今の馬場は、無情にも比較的、力がいる馬場になってる。マイナス要素だろう。

最後にデアリングタクト
この馬は、3冠牝馬だが、戦ってきた相手に疑問がつく。今年のクラシック戦線を戦ったメンバーは一部を除いて、そこまで強くないとずっと言ってきた。その相手に3冠はしたが、今回は同世代の弱いメンツが相手ではなく、古馬混合で相手もかなり強力だ。アーモンドアイ、コントレイルはもちろん、キセキ、ユーキャンスマイル、グローリーヴェイズと名だたる強豪もいる。タイロンは古馬相手では力不足な気がする。ただ、秋華賞馬がジャパンCに直行したときの成績がいいのは事実だし、53kgで出れるのは大きい。しかし、それを加味しても厳しいんじゃないかと思う。一番軽視したい馬。

メンバー紹介はこの辺にして、展開と馬場の面から考察したい。
まずは展開。正直読みづらいが、逃げ馬は1800で飛ばして逃げるトーラスジェミニになるだろう。ペース良く逃げていく。問題は2番手。2番手の馬がトーラスジェミニについて行くか、行かないかが気になる。とても読みづらい。極端な脚質の馬だと展開に左右されるが、なんやかんやで実力通り決まるような展開になりそう

そして、馬場。今年の東京開催はこのままいけば外差し有利が濃厚だろう。去年のジャパンカップはうちを回った馬の1-2-3だったが、今年は外枠優勢なのは間違いないと見ていい。先週、WINSで調子こいて、1枠1番のドゥラヴェリテを買ったが、ルメールが終始最内を選択し馬は全く伸びなかった。天皇賞秋のときから、外差し優位な馬場状態だったので、開催が進み内側は崩壊状態で超外差し馬場だと思っていい。ここで、今回の枠順をご覧いただきたい

1 カレンブーケドール 牝4 55.0 津村明 17.2 (4人気)
2 アーモンドアイ 牝5 55.0 C.ル 2.2 (1人気)
3 ワールドプレミア 牡4 57.0 武豊 43.2 (6人気)
4 キセキ 牡6 57.0 浜中俊 67.5 (7人気)
5 デアリングタクト 牝3 53.0 松山弘 2.7 (2人気)
6 コントレイル 牡3 55.0 福永祐 2.9 (3人気)
7 ミッキースワロー 牡6 57.0 戸崎圭 202.6 (11人気)
8 ウェイトゥパリス 牡7 57.0 M.デ 172.2 (9人気)
9 トーラスジェミニ 牡4 57.0 田辺裕 290.5 (13人気)
10 パフォーマプロミス 牡8 57.0 岩田望 321.7 (14人気)
11 クレッシェンドラヴ 牡6 57.0 内田博 254.2 (12人気)
12 マカヒキ 牡7 57.0 三浦皇 183.5 (10人気)
13 ユーキャンスマイル 牡5 57.0 岩田康 101.6 (8人気)
14 ヨシオ 牡7 57.0 勝浦正 409.3 (15人気)
15 グローリーヴェイズ 牡5 57.0 川田将 22.6 (5人気)

カレンブーケドールは正直今年は去年よりもマイナスが多い。去年は内伸び馬場で救われたが、今年は外差し馬場でかなりマイナスになるだろう。斤量も去年よりも増えるし。
そして、3強。全馬内よりの枠。こうなると、最後の直線で外に出せなかった場合、着外も大いにあり得る。最後の直線でどれだけ外に持っていけるかが重要になる。枠を見ればアーモンドアイが不利なのは違いない。対照的に、コントレイルとデアリングタクトは、アーモンドアイよりはレースしやすいと思うし、馬場もいいところ走れると思う。
また、先ほど書いたがアーモンドアイにとって、今の馬場は力がいる馬場になってるし、アーモンドアイに合わない馬場だと思う。

考察は以上。正直、どの馬も懸念材料が多く、そう簡単に3強で123決着にならないと思う。

そこで、わたくしタイロンが3強以外で推奨したいのが
グローリーヴェイズ。枠も今の東京ではベストな枠だと思うし、ローテーションもいい。時計のかかる香港ヴァーズも圧勝(ラッキーライラックに3馬身差)してるし、末脚もフィエールマンに劣らないものを持っている。この馬が一番不安材料が少なく、買い材料が多いと思う。普通に強いし。

結論

今回3強はそれぞれ不安材料持っていて人気も集まってるし、難しい。だったら本命は妙味もあり、実力もあるグローリーヴェイズで行きたい。複勝一点で勝負。

追記)土曜の馬場見てると、最内空けて走ってる。最内の馬場状態はかなり悪いと思う。アーモンドにとっては向かい風だ。

表紙写真、2018年ジャパンカップ勝ち馬アーモンドアイ

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