NIKE TOKYO TCは解散します
こんにちは。横田です。
いい機会なのでnoteを始めてみました。
Twitterで報告をさせて頂いた通り、2019年12月31日をもちましてNIKE TOKYO TCは解散することになりました。
理由は成績不振です。
ちなみに、オレゴンプロジェクトの一件はまったく関係ありません。あの件が出て来る前からNIKE TOKYO TCがなくなることは決まっていました。
2016年10月に現役を引退し、
2017年4月にチームをゼロからスタートさせ、この2年半で、
・世界陸上10000m 11位
・日本選手権800m,1500m 優勝
・日本ランキング800m,10000m 1位
といった結果を残してきました。
結果に対して評価をし、判断をするのはサポートしてくださっているスポンサーやファンの方々であり、我々はそれに従うまでなので、満足のいく結果を残せなかったことは我々の力不足でしかありません。
一方で、本当になにもない状態から2年半でこの結果を残してくれた選手たちは僕の誇りです。指導経験もなにもない僕を信じて一緒に戦ってくれた選手たちには感謝の気持ちでいっぱいです。このような形でチームが終わることは本当に不本意で、悔しいです。
ちなみに勘違いされてる方もいらっしゃるかもしれませんが、NIKE TOKYO TCはこのメンバーです。僕が教えてる他のメンバーはNIKE TOKYO TCではありません。わかりにくくてごめんなさい。
↑2019年12月28日最後のチーム練習
髙橋は一番最初にチームに入ることを決めてくれました。当時、高校三年生だった彼女は、見ず知らずのおっさんにそそのかされて東京に来ることになりました。彼女が決めてくれなかったらこのチームはありませんでした。彼女は天才です。僕は天才を伸ばすことができませんでした。苦しい時期が続いていますが、天才がもう一度羽ばたたく姿をお見せできるようにサポートできたらと思います。
卜部は他の実業団にも勧誘をされている中で、うちのチームにくることを決めてくれました。目標に対して一直線で、周りを気にせず、コツコツと努力を続ける姿は模範的なアスリートだなといつも感心しています。アドバイスを素直に受け入れ、弱点を克服し、日本一に上り詰めました。1から一緒に成長してくれた選手です。これからも年月をかけながらもっともっと強くなって日本を代表する中距離選手になると思います。
新谷は、ナイキが連れてきました。本気でコーチするのを嫌がった僕の抵抗も虚しく彼女をサポートすることになりました。そんな始まりでしたが、お互いの価値観に触れながら信頼関係を築いて、チームの存続のため、結果を残すことに人一倍の責任感をもって競技に取り組んでくれました。結果は皆さんのご存知の通りです。アスリートとして本当に尊敬します。本気ですごいです。ただ、よく僕に頻繁にキレるのだけはやめてほしいです。せめて隔週くらいにして欲しいです。
山田は大手の保険会社を辞めてマネージャーになってくれました。豪華客船(大企業)からドロ船(TWOLAPS)のクルーになっても、献身的にチームのサポートをしてくれています。こんな人生の大きな決断をしてくれたことに本当に感謝です。
ここまでサポートをしてくださり、僕をコーチングの世界に導いてくれたナイキジャパンには感謝の気持ちでいっぱいです。僕はナイキに誘われなかったらコーチにはならなかったし、ナイキのおかげで素晴らしい仲間に出会えました。ナイキがサポートしてくださってできた土台をもとに今後も日本を代表するチームに成長していきたいと思います。
今後については、改めてご報告をさせていただけたらと思います。仲間を信じて、自分を信じてもう少し頑張りたいと思います。ここまで応援してくださった方々、本当にありがとうございました。期待を裏切ってしまったら申し訳ありませんでした。
年の瀬にお騒がせしました。皆様良いお年をお迎えください。
2019.12.31
NIKE TOKYO TCヘッドコーチ
横田真人