週刊少年ジャンプを読むことをやめた。
1ヶ月更新の電子書籍の購読期間があと1週間になった。週刊少年ジャンプを読むことをやめた。本当に大好きだった。小学3-4年生から読み始めて、以来ほとんど欠かさず14年以上僕の月曜日をわくわくしたものにしてくれた。1年間で1万2000円くらいするらしい。17万ほど、単行本もあわせればもっともっと集英社には貢いだみたいだ。
週刊少年ジャンプを読み始めたきっかけは『家庭教師ヒットマンREBORN』だった。NARUTOやONE PIECE、BLEACHではない。
それまでギャグ路線だったREBORNが急にバトルものになり、ちょうどリング争奪戦が中盤にさしかかったあたりだ。その急展開ぶりに目が離せなかった。
今思うとそんなでもないんだけど、REBORNは設定や展開が少年の心を絶妙にくすぐるんだと思う。続きがよみたくてたまらなかった。ちょうどそのとき、はじめて、いとこの口から週刊少年ジャンプの存在を知った。
聞くところによれば、『ジャンプ』で読めば単行本の続きが1話ずつ読める。しかも毎週、他の作品も20近くも。単行本よりもずっと安くてサイズが大きい。
いいことづくめじゃないかと思った。キラキラして見えて、REBORN以外の作品も全部素晴らしく見えた。
話が途中でわからなかったけど、夢中になって全部の連載に目を通した。連載だけじゃなく、読者投稿のページも全て。何度か投稿したけど全く当たらなかった。
しばらくしたらREBORN以外の作品を単行本で読みたくなった。ONE PIECEやNARUTOはアニメでしっていたけど、そうした既知の連載も、知らなかった連載も単行本でじっくり読みたくなった、
BLEACH、、、は、たまたま読んでいたんだっけ。アイシールド21や銀魂、ムヒョロジ、dグレはジャンプきっかけな気がする。
全ての連載を応援して、全ての連載をなかば無条件的に好きになっていた。早々に打ち切られると自分まで悲しかった。瞳のカトブレパスとか、シャッターアイとか、斬とか、ダブルアーツとか、逢魔ケ刻動物園(ヒロアカの前の作品)とか、リリエンタールとか、他にも、タイトルは思い出せるけど、今となってはどんな話か全く思い出せない。(そのあとダブルアーツは単行本で買った)PSYREN(サイレン)は打ち切りじゃないって信じている。
話が逸れた。
打ち切りの作品でも大好きだったのは最初の数年だった。しばらくすると、打ち切り作品の3-4話目とか、つまらなく感じるようになった。早々に打ち切られる連載がなんとなくわかるようになった。打ち切りは多数決(アンケート)で決まっている。自分が面白くないと思うものは大抵みんなも面白くないわけで、不思議でもなんともない。
しばらくしてREBORNが終わった。すごく悲しかった。ちょっと冗長さはあったし、もうそろそろ畳どき感は確かにあったけど、それでも悲しかった。REBORNは僕の知る限り、僕が買っていた期間は一度も休載したことがなかった気がする。もしかしたら違うかもしれないけど、これのおかげで毎週月曜日の楽しみが増えた。間違いなく。
BLEACHもスケットダンスもNARUTOもどんどん終わっていった。Dグレとテニスの王子さまはとうの昔に移籍していた。そうそう、こち亀も終わった。
でも、読み切りから新連載で出会ってあのときのREBORNなみにすごく好きな作品もできた。どうでもいいけど、ここ数年だと、ワールドトリガー、鬼滅の刃がいちばんすき。
大学生になってから、ひとり暮らしを始めた。そうするとジャンプの処分が死ぬほど面倒くさい。iPadをかったことをきっかけに、電子書籍で定期購読するようになった。
ただ、それから、あまり読み返さなくなった。
電子書籍の方がスペースを取らないし、紙じゃないから古くならない。読み返すための条件としては、電子書籍の方が優れている気がする。でも、やはりそうだ。電子書籍になってから、明らかに読み返す頻度が減った。
そして、ここ数年、打ち切りの予想が全然当たらなくなってきていた。つまらないな、打ち切りになる気がするしさっくり読むくらいでいいや。と思っていたのに続く。なんなら人気。ちゃんと本腰入れて読まないとすぐ前の話を忘れる。そのうち追えなくなる。
ハイキュー、ブラッククローバー、アクタージュ、呪術廻戦とか、予想を外して人気連載になっていた。
連載作品すべてが楽しめないとジャンプを読むテンションが下がった。明らかに原因は自分だった。考え方に傲慢さがある。
自分の性格の悪さにすこしげんなりしつつも、感じたことがある。
そうか、もう僕は読者像のマジョリティではないのかもしれない。
ジャンプ読者の主流はサラリーマンぐらいらしいから、この仮説は大体はずれなのだけれど、それはさておき。
14年近く購読してきて、少しずつ自分の好みが変化しているのは事実。だから、作品の好みはかわる。
それに気づいて、受け入れて少し考えた。
だらだらとジャンプを読むのをやめて、単行本に切り替えようと思った。(それは読むんかい)
長々と書いたけど、書きたかったのは結局のところ、これだけ。大げさかもしれないけど、さみしさと感謝があるこの気持ちを言葉にしたさがある。
さよなら、少年ジャンプ。
本当に大好きだった。ありがとう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?