オモコロ合宿に参加した記
ハローワールド。寺悠迅です。
2024年某月某日。オモコロ合宿に参加しました。諸般の事情があり、初参加となった次第です。
その旅行記です。完全主観、半分個人的な備忘録となっております。
あと、文ばかりで写真はほぼ無いです。なぜなら、自分が写っている写真は絶対に他のライターも写り込んでいるから。こんなに嬉しいNG理由もないやね。
ライター同士の関係性という霞を食べて生きている皆様におかれましては、極々微量のご提供となってしまうことを予めお詫び申し上げます。なんであんなに甘美なんでしょうね。霞って。
0日目 深夜 晴れ
太陽が昇るが早いか、僕が眠りに落ちるのが早いか、だ。
楽しみで眠れない、などとほざくほど若くはない。旅行慣れしていないので、忘れ物はないだろうか、迷惑をかけないだろうかと、心配で眠れなかっただけだ。若くはないが未熟ではある。
明日は基本的にレンタカーでの移動になるので、もしもに備えてスマホ内のゲームサントラを整理しておいた。"もしも"とは、Bluetooth接続で車内BGMを流すターンのやつだ。オタクが集まるとアニソンカラオケが始まるように、この流れはありふれた自然現象の一つだと聞く。結果的にこれは功を奏すことになる。
なんとか眠りについた。
1日目 朝 晴れのち曇り
なんとか床から這い出て集合場所に向かった。
東京集合、目的静岡。様々なものに配慮すると明かせるのはここまで。
便意と真剣に向き合った結果、少々遅刻した。駅のトイレに篭っている間、2本くらい電車が過ぎる音が聞こえた気がする。
集合場所からはレンタカーで移動。
50~60人というあほみたいな数のライターが参加しているため、宿につくまでは5~6人で班ごとに分かれる。僕の参加した班はBBQの買い出し担当。
パーキングエリアのコンビニでカービィの食玩を買った。良い写真が撮れると、これが最期の景色になりはしないかと逆に不安になる。フィクションの悪影響だ。
地図も読めないし免許もない僕が助手席というのも若干不安だった。何かあった時、横から「ええい! ハンドルをおれに貸せっ!」が出来ない。そんな何かは無い。フィクションの悪影響だ。
同じ班だった彩雲さんに「誕生日の記事、最高でした。別に私が366日中11位という上位層だったから言っているわけではありませんが……」と伝えた。これだけは絶対に合宿中にご本人に伝えようと思っていたので、これにて個人タスクが全て完了した。
1日目 昼 曇り
我々の班は買い出しという使命があるため、有名サービスエリアを涙を飲んでスルー(実際には「ま、混んでるしやめときましょっか」くらいだった)し、14時頃に遅めの昼食を摂ることにした。
海鮮が美味しそうな店に着いた。入り口付近で、何やら神妙な面持ちの店員さんがこちらに話しかけてきた。
「今、アド街が収録に来てるんですが大丈夫ですか?」
こういう形の「アド街を見た」ってあるんですね。
映り込んでしまう可能性があるが大丈夫か、という確認だった。満場一致で「全然構いませんよ!」とフンスフンス乗り込んだが、残念ながらアド街クルーとは遭遇しなかった。
顔出ししてないライターもいたので、結果オーライだったと思う。なんであんなに淀みなく「構いませんよ!」って言ってたんですか?
その後、買い出しは滞りなく済んだ。買い出し班も、スーパーの店員さんも、その場にいる全員が「こんな大量に必要か……?」と疑問符を頭に浮かべていたが。
本当に今更言うけど、あの量の飲み物を買うんだったら1本ずつじゃなくて箱で買えばよかったんじゃないでしょうか。それともウチの班だけがあまり考えずカゴに放り込んでただけなのでしょうか。
1日目 夕方 曇天のち雨
予定よりだいぶ遅れて貸別荘に到着。
他の班も全体的に遅れていたので特にギスったりせず。この全体的なユルさがオモコロ持続の秘訣であり、記事不足の原因だと思います。
なにはともあれ、すぐさまBBQが始まった。
ストーム叉焼さんがトングと肉を携え、あっちへこっちへ飛び回っていた。使命を帯びた漢の顔をしていた。カッコよかった。
しとしとと雨が降り始めた。こりゃあメガネにゃ分が悪い。
BBQの間、色々な人にアスキーアートの記事をお褒めいただいた。空は雨でも心は晴れやかであった。
あと、僕が動画投稿者であった過去を知ってか知らずか「ニコニコ動画、大変なことになってますね」という話をよく振られた。
なんかその、インターネットをよく知る人々が集まってるから、自分の過去もいくらか知られていてもおかしくないと思う。
だからといって「どこまで知っているんですか?」とは聞けないじゃないですか。はてさて、僕はどこまで知られているんですか。はたまた、どこまでが自惚れなのでしょうか。
閑話休題。
オモコロライターというか、豪華漫画家陣が「ギャグマンガは本当に売れない」というトホホ話をしていた。
「ギャグマンガ大好きだし、先生たちの本も漏れなく買ってます……!」と言い出せなかった自分が恨めしい。こういう思いを伝えられるのがその場所だろうが。ここに書いておけば人づてに本人たちの耳に入るとでも思っているのか。こんなものは贖罪ではない。罪から逃れるため、新たに罪を重ねているだけだ。
1日目 夜 雨
BBQも終わり、全員が大宴会場へ。
それぞれテーブルにつき、雑談に興じていると……
ッみくのしんカレーだ!!!
正確(?)にはみくのしんさんのお母様の辛いカレーだ。みくのしんさんとは、オモコロ編集部副編集長であり、今回の合宿で旗振り役をしておられる御仁である。
ずっと食べてみたかった。念願が叶った。しかも、今晩のモノはみくのしんさんご本人を以てして「おいしくできたかも~!!!!!」と声高に宣言する傑作のようだ。
ここで読者諸氏に問いたい。カレーの挨拶はどこから始まるだろうか。
答えは"香り"からである。
ココナッツとスパイスの香りで相見えたそのカレーは、エスニックな雰囲気をまといつつも、奇をてらわない誠実な様相である。
しかし、人には相性というものがある。僕は、これまでの人生でカレーの中のココナッツを許容できた試しがない。苦手なのだ。どんなに相手が友好的であっても、相容れぬことはある……
ところが、どうだ。みくのしんカレーは。うまい。うますぎる。
一般的に、ココナッツ入りのカレーは酸味や香辛料のクセが強かったりする傾向にあると思うのだが、このカレーはそこがひと味違う。シンプルなのだ。
強めの唐辛子の辛味と、カレーをカレーたらしめるベストな香辛料の配合。そしてココナッツの包容力。お世辞ではなく、ココナッツとカレーの調和を初めて見た。最後のピースがはまったかのように、僕の中でココナッツカレーというパズルが完成した。
ご飯との相性も見事だ。家庭のカレーとはかけ離れた存在でありながら、日本のお米と仲睦まじい。リンゴとハチミツ以外も恋をするらしい。
具材のエビ、イカも美味しい。後で聞いた話だが、よくある冷凍シーフードミックスではなく、自前で冷凍したものを持ってきたらしい。本当に頭が下がる。
厚揚げ豆腐の存在も見事だった。レシピを拝見した時は、正直場違いではないかと疑っていた。それどころか必要な役者だった。辛味の負荷が高まり、イエロー、レッドと振れていくインジケータを、グリーンまで引き戻してくれる立役者なのだ。
ちょっと待ってくださいね。キーボードに涎が垂れました。
長々と書いてしまい申し訳ないが、美味しい料理と、それを提供してくれた人に送る賛辞をケチることは出来ない。これは僕なりの誠意である。
1日目 深夜 雨
腹も膨れて、各々ボドゲをしたり酒を飲み直したり、ライターというものについて熱く語ったりと、自由時間がやってきた。
やおらNintendo Switchが現れたかと思うと、ぷよテトの4人対戦が始まった。シブいチョイスだねえ。
「自分ぷよぷよ通ってないんで……」とやんわり拒否したものの、流れでコントローラを握った。勝ち逃げした。ぷよぷよ操作で。なんでだよ。
「ぷよぷよ通ってないんで」って、文章にすると「ぷよぷよ通(つう)」が入っていると気づいた。ややこしいね。
その後、スマブラSPがあることが発覚し、待ってましたとばかりに主に野郎共が沸いた。
かくいう自分もウッキウキで遊んでいたものの、思っていた倍のペースで人がまばらになってゆき、最後には3人対戦を繰り返す有様になった。
ははーん、もしかすると、俺以外の人間はそこまでゲーム好きばかりでもないんだな?
ちなみに戦績は普通だった。ガノンドロフ相手にシモン・ベルモンドで勝利し「そりゃまあ、魔王を滅ぼせなきゃ嘘ですよ」とゲームオタクの台詞を吐いたのを覚えている。
その後、スマブラに参加していたのと大体同じメンバーで、カラオケが始まった。でも君たち歌う人、僕聞く人。
このチョイスはね、仕方のないことなんですよ。自然現象なんだから。
セリフ部分でも一歩も引きません。それが、オモコロライターなのです。
この前後でお風呂をいただいたはず。シャワーがどんなに調整しても熱か冷で人を殺す温度にしかならなかったので阿鼻叫喚だった。
「横の人の影響を受けて温度が変わってしまうのではないか」と推測する人がいた。シャワーは4人横並びだったし、マリオパーティの協力型ミニゲームみたいだなと思った。
1日目 ド深夜 雨
まだ夜は長いけど、流石にもう飲み食いはしないだろうし、とりあえず歯を磨くか……と思った矢先のこと。マッハ・キショ松(あらためて凄い名だ)さんが人を募集していた。
「陰茎に自信のある人はいませんか?」
怖過ぎる。その意を聞いても「いいからいいから……」としか言わない。いいわけがない。BLの導入だってもうちょっと丁寧に動機づけする。
その場は丁重にスルーした……のだが、キショ松さんと1、2人のライターが隅っこの方で何やら白いカードを広げ始めたので、興味本位で覗きに行った。
ここからがオモコロ合宿1日目、第二部の始まりであった。
マッハ・キショ松さんはオリジナルのボード(カード)ゲームを広げていた。
ここでルールを漏らしてしまうと、後に商品化された際に知的財産権上問題が発生するかもしれないので詳細は伏せるが、ザックリ言うと「カードを引き、陰茎や陰嚢にまつわる川柳・短歌を作るゲーム」だった。
普段、出力する下ネタは少年誌レベルまでと自制しているのだが、このタガが秒で粉微塵になるほど面白かった。最大8人ほど参加していたはずだが、各人の名誉のために名前は伏せる。
参加者全員がゲームにのめり込んでいたためか、この様子を収めた写真が全く無かった。合宿全体で1000枚以上の写真が撮られたにもかかわらず、だ。
存在している写真はたった一枚。この自由律句の接写のみ。
句歌を発表し、一番良かったと思う人物を指さし投票する形式で勝負が行われた中、唯一、満場一致の称賛を浴びた句だ。
何を隠そう、これは僕の句である。栄光の誇示として、また唯一の記念として、ここに写真を載せておく。
(ちなみに、写真は並び方が間違っている。順番としては「ちんこ芝居」「 」「ちんちんか?」である)
下ネタにうつつを抜かしたあとも、いい旅・夢気分で人々の話に傾聴していた。
気がつけば、参加者の大半が夢の中へ誘われていた。
布団が収納されている部屋も皆寝静まってしまい、自分の布団が用意できない状況に陥ってしまった。「宿についたら布団を確保しよう。取り合いになる傾向にあるぞ」という具体的な風の噂も散々耳にしていたのに。
とはいえ広間は畳だし、枕か座布団でもあれば十分寝られるだろう……と考えていたら、インターネット性善説ドラゴンがどこからか布団を持ってきてくれた。優しみ。
「インターネット性善説ドラゴンがどこからか布団を持ってきてくれた」って凄い字面ですね。どんなRPGのどういうシチュエーションのイベントだ。
なにはともあれ、あの時は本当にありがとう、インターネット性善説ドラゴン。リアル善性ヒューマン。
布団を敷いたあとも、酒で弱音ハクモードに移行している人の嘆きを聞きに行ったりしていたら、結局午前4時になった。インターネット性善説ドラゴンも同行していた記憶がある。つくづく面倒見の良いドラゴンである。
アラームを午前7時にセットして就寝した。
2日目 朝 曇り
6時57分、アラームが鳴る直前に目が覚めた。仕事の日だってこうはいかないぜ?
外の空気を吸いに行くと、みくのしんさんとヤスミノさんが居た。散歩でも行きますか、という流れになった。身支度をして戻ってきたら姿が見えなくなっていた。どうやら入れ違いになってしまったらしい。あの時はマジすみません。
なんやかんやで、散歩はライターのあり凡(ありふれた平凡なドラマティック)さんと一緒に行くことになった。せっかくなので、もう少し人を誘うことにした。
「どなたかご一緒にお散歩に参りませんこと?」(原文ママ)
ビックリするほど誰も乗ってこなかった(恐山さんは来てくれた)。原因は僕の人徳の無さではなく、みんな寝起きだったからと信じたい。
結局5人くらいで散歩に行ったのだが、山中ということもあり、笑ってしまうほど何もない良い所だった。散歩ってそういうものだからいいよね? 坂道で悪戯に皆を疲れさせただけ、ではあるまいね?
道中、あり凡さんに「寺悠迅さんって謎が多い感じが良いですね」と言われた。その時は「中学の頃、同級生に全く同じことを言われた」と答えたけど「あり凡さんほどじゃなくない?」と返すべきだったのでは……と反省している。
散歩のあとは何者かが作ってくれた豚汁をいただき、軽い朝食を済ませた。本当に軽く。
なぜならこの後、炭焼きレストラン さわやかに行くので。
行きとは別の班に分かれ、レンタカーでさわやかへの移動を開始した。気が付けばまた助手席に座ることになっている。そんなに助手席顔かい? 僕は。
出発時に、運転手を務めるのぎへっぺんさんが「Bluetoothで車内BGM流しましょう」と提案してきた。
お待たせしました。0日目の布石が活きるお時間です。
デスクリムゾンのサントラは良い。平成の忘れ形見と言わんばかりのタイミング(2018年11月)でリリースされた名盤だ。持っているゲームサントラの中で3番目くらいに多く聞いている。
作曲の渡辺邦孝氏はゲーム畑の人間ではないため、良い意味でゲーム音楽らしくなく聴き応えがある。是非一度は通して聴いていただきたい。せっかくだから。
妖怪ウォッチのサントラも素晴らしい。
日常の曲から熱いバトル曲まで幅広いジャンルを扱いつつも、使用する楽器を共通させたり、メインテーマのフレーズを引用したりと、世界観の統一を図っている。ゲームサントラとは何たるかを体現し、一つの答えに辿り着いていると言っても差支えのない名盤である。
通常戦闘曲(vs 妖怪)の"つかみ"がスラップベースなの、渋いッスよね……マジ最高なんスよ……
「三人よればアニメ研究会の知恵」と名高いオモコロライター陣だが、"自分のような方向性"のオタクはあまりいない気がした。おかしいな……毎週末、お友達とゲーム音楽の話してるんだけどな……あれって異常者の集まりなのか……?
2日目 昼 薄曇り
午前11時前。さわやかに到着した。
混雑する噂はかねがね聞いていた。200分待ちだった。何故かわからないが"懲役"の二文字が頭をよぎった。
幸い、別働班が別店舗のさわやかに行っており「◯◯店は空いてて50分待ちです! 整理券とっておきます?」と連絡してくれた。神はいた。
冷静になってみれば50分もまあまあ待つが、200分からすれば1/4である。200万の壺を50万でお譲りしますよ、と言われれば喜んで買うだろう。嘘をついた。買わない。対照性のない喩えはするべきではない。
ああ……メニューを眺めているだけで飯が食える。お代は財布のぢゃらぢゃらという音で許してくれるだろうか。
そして、注文の時が来た。
実はここに来るまでに、何気ない雑談みたいな顔をしながら、さわやか攻略のコツを一言一句漏らさず記憶していた。
「店員さんにソースをかけるかと聞かれるから、断る。それから、まずはテーブルの岩塩で食べると良い」
「ソースはオニオンソースが鉄板」
「サラダはセットではなく、単品の『農園サラダ』がオススメ」
「トッピングの『きざみわさび』がこれまたうまい」
「トイレがとにかく寒い」
結論としては、上記は全て真実であった。これさえ覚えておけば初見でも通ぶれる。
はじめまして。げんこつハンバーグ。
ああ。うまい飯のレビューをするとき、どうしても私小説になってしまう。
ハンバーグが食える店に行っても、ハンバーグを頼まない人生を歩んできた。ハンバーグがある店、特に鉄板の熱で空気がうねる店には、大抵、ステーキもあるからだ。
『肉』を喰らいたくてそういう店に来ているのに、砕いた肉をもう一度くっつけて、命の再生を試みたようなものは頼めない。せっかくだから、とステーキを頼んでしまう。ステーキのほうが高価かもしれないが、財布ではなく、心の貧しさが僕にステーキを選ばせる。
だが今日は違う。ここはさわやか。肉ではなくハンバーグを喰らいにきた。
前評判は折り紙付きだ。人生が変わるかもしれないという期待さえ抱いている。ハンバーグがステーキに替わり、僕の宇宙に一等星として輝くかもしれない。
事前の攻略情報通り、岩塩をかけ、ナイフを入れた。
柔い。だが、ミンチを掻き分けていく柔らかさではない。この感触は……まるで、一枚肉だ。それも、常温に戻した生肉に刃を通したときのような、フワフワとした柔らかさだ。
一口。衝撃が走った。純度100、雑じりっ気のない"肉の旨味"だ。
食の衝撃の国際基準が無いのが惜しまれる。肉を肉で喩えるのはどうかと思うが、これは、初めて良い国産牛を食べた時と同じ衝撃だ。人生がひっくり返るような体験。記憶を消さずもう一度この感覚が味わえるとは思わなかった。
わからない。なぜ、牛100%でここまでの奥深さが出るのか。ハンバーグとは、つなぎや玉ねぎ、果てはソースなどで味を整える"料理"だと思っていたが……
ここまで書いて気付いた。これは、ステーキと同じだ。高度なハンバーグは、素材である牛そのものが持つ旨味と、それを活かす"焼き方"が肝要なのだ。突然ハンバーグの真理に辿り着いた。これまでに食べてきた何十個のハンバーグは、今日のための必要な遠回りだったのかもしれない。
キーボードを叩く今でこそ冷静な見方が出来ているが、現場では「……この肉の旨味の濃さ、"鴨肉"に似てません?」と言い「(色んな人と来たけど)それは初めて聞きました」と言われたりしていた。
肉の旨味が頑強な土台になっているので、岩塩は勿論、オニオンソースをかけても美味いし、テーブルにあるハラペーニョソースをかけても全く風味が損なわれない。
また、こういう時の『きざみわさび』は肉をサッパリさせるために掛けそうなものだが、不思議と旨味のアクセントがピリッと変わるに留まり、肉の美味しさの新たな一面を見せてくれる。
あとは、付け合わせの野菜もとにかく美味い。「ああハイハイ、彩りとしてね……」と置かれているやっつけの野菜ではなく、人を唸らせるために派遣された立派なエージェントだ。あまりに美味しかったので、隣りに座ってる方のやつをちょっと貰った。いや、その、もうそろそろお腹いっぱいって仰ってたから……
はい。ここでもう一回写真を載せておきます。
兎にも角にも、大満足の体験だった。「実はハンバーガーもうまいんだよな~」とも聞いていたが、それはまた今度にしよう。絶対に、もう一度来るから。もはや合宿とか関係なく。
りきすいさんッッッッッ!!! いい写真だなオイ!!!!!!
退店際、ダ・ヴィンチ・恐山さんがこんなことを言っていた。
「ライスもいいんですけど、ライ麦パンを頼むとちょっとバターが余るんですよ。その余ったバターをハンバーグに乗せて食べると……」
はい。あと2回は来ます。次はハンバーガー。その次はアフターバター。
その後は、順調に帰路についた。お土産を買ったりしながら。『ニコニコ動画で流行った曲』という再生リストを再生してもらい、次の曲を当てる遊びなどをしながら。ふぃぎゅ@メイトを当てて「殺してくれ!!!!」と叫んだりしながら。
2日目 夕方 晴れ
無事、東京へ帰ってきた。西日に目を細める。出発以来の晴れだ。
合宿の楽しさの余韻もあるが、遥か遠く、人もまばらな地への懐郷めいた思いもあった。
レンタカーの返却時、近くを通りがかった若者が「なんでスタバのモバイルオーダー入れてねえんだよ! 時間の無駄だろ!」と言っていた。やめろ!! そういう都会的な台詞を聞かせるな!! 帰ってきたばっかの人間に!!!
2日目 夜 晴れ
ぐっっっっすり寝た。考えてみれば二日続けてあんまり寝ていなかった。この快眠は、疲労感ではなく充足感によるものだったと思う。
……そろそろまとめの一言で記事を終わらせたいが、気の利いたコメントが思いつかない。まあいいか。これだけ長々書いたし。合宿中いろいろとお世話になりっぱなしで恐縮ですが、マジに楽しかったです。イェイイェイ。
機会があれば、また訪れたいものである。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?