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2024 箱根駅伝ざっと予想

今年も簡略化して3つのコーナーで予想を立ててみた。これを元に観戦が少しでも楽しくなったら幸いだ。


1.優勝予想

チームの雰囲気、実力、結果、山登り・下りの全ての面で駒沢大学は死角がない。鈴木芽吹・佐藤圭汰・篠原幸太郎の三本柱だけでなく、前回山下り区間賞の伊藤 蒼唯など区間賞が期待でき、悪くても区間三番以内に入れる選手が複数いる。実際、全日本大学駅伝も8人全てが区間三番以内で走っている。2位予想はとても難しいが、中央大学を推したい。前回2区区間賞の吉井大和と同3区の中野翔太で首位争いに絡み、前回大会と比べ力をつけた湯浅仁も控える。この三人は入学当初から100回大会優勝を目標にやってきたので、チーム全体の目標に対する意識も高い。また当日変更で吉居駿恭がどこに入るのかも重要なポイントだ。区間エントリーでも良い意味で強気なところが見れるので他の大学の監督たちも意識する存在だろう。青山学院大学は今年も強いチームを揃え、全日本では佐藤圭太に次ぐ区間2位だった黒田朝日の走りが個人的には楽しみだ。監督が組みたいオーダーで区間登録できれば総合3位は外さないだろう。国学院は出雲4位、全日本3位なので強いのは間違いないが、前述の3校と城西、創価と比べると5区は少し厳しい戦いになるかもしれない。城西大学は全日本区間賞のヴィクター キムタイと斎藤 将也のダブルエース、前回5区で区間賞の山本唯翔に加えて誰か一人でも期待以上の走りを見せれば往路優勝も十分にありえる。しかし10人全員の実力を見ると前述の4校には少し及ばないのではないか。創価はなんといっても出雲・全日本ダブル区間賞、箱根では5区区間賞筆頭候補の吉田響が在籍し、全日本6位でハーフマラソンに強い学校なので4〜7位あたりの争いを続けるだろう。以下は自分で作成してみた優勝オッズ:

  1. 駒沢大学70%

  2. 中央大学15%

  3. 青山学院大学5%

  4. 國學院大學4%

  5. 城西大学3%

  6. 創価大学3%

2.シード校予想

今年のシード校は前述の6校、プラスその他の17校からの上位4校だと考える。基本的には前年のシード校がそのまま残ることが多く、年によっては1校しか予選会組からシード権内に入れなかったりもする。今年は予選会組からシードに残れるのは良くて2校、おそらく1校なのではないかと踏んでいる。まず前年の残りのシード校、早稲田、東洋、法政、順天堂から見ていく。全日本大学駅伝の結果を見ると早稲田11位、順天堂12位、東洋14位となる(法政は参加なし)。早稲田は昨年ほど強さは感じないが、石塚陽士や山口智規などの上位で戦える選手が複数いるので特にブレーキなく10区間走れるだろう。順天堂は昨年の強力な4年生が抜けたのが痛い。今のところ三浦龍司と吉岡大翔が本調子ではないが、波に乗っている時は区間賞もとれるような選手達なので期待したい。東洋は松山和希など故障の選手が多く、本番でどれほど走れるのか予想は全く立たないが、終始シード権争いに絡んでくるだろう。また法政も箱根予選会、全日本両方とも走っていないので予想がしづらい。だが、松永伶を中心に区間10位以内で走れるような選手が数多くいるのでシード権は外さないだろう。予選会組でも現実的に可能性があるのは大東文化、東海、明治ぐらいだと考えている。大東文化は予選会1位でハーフマラソンでの強さを見せ、本戦では予選会途中棄権のワンジルも良い走りをするだろう。更に前年は全日本14位で本戦16位、今年の全日本は7位だということを考えると、長い距離の適性も含めてシード権はほぼ間違いないと思う。明治はここ3年期待されながら良い走りを見せられていないが、ここまでの結果を見るとまた往路順位2ケタ、復路順位1ケタの展開も見える。戦力層は厚いが、2・5・6区あたりの重要な区間で不安がある。東海大学は昨年よりチームの雰囲気がだいぶ良くなり、兵藤ジュダなどの強い下級生も育っているが同様に5・6区が心配だ。

  1. 駒沢大学

  2. 中央大学

  3. 青山学院大学

  4. 國學院大学

  5. 城西大学

  6. 創価大学

  7. 大東文化大学

  8. 早稲田大学

  9. 法政大学

  10. 順天堂大学

  11. 東洋大学

  12. 東海大学

  13. 明治大学

  14. 帝京大学

3.注目ポイント

ことしは例年以上に5区の注目度が高い。昨年区間新記録を出した城西の山本唯翔、二年前に5区を区間2位で走り、今年は出雲・全日本ダブルで区間賞を取った吉田響が区間賞筆頭候補だ。その中で一番のダークホースになりえるのが中央大学の山崎草太だ。過去2大会で5区を走り、前回は区間3位で走った阿部春樹を8区にまで回して5区にエントリーされていることから監督の期待度、リスクをとっても優勝を狙いに行く中央の意気込みが伝わる。青山学院の若林宏樹は前々回の5区を区間3位、駒沢の金子伊吹も前々回を区間4位で走っている。また早稲田の伊藤大志も前回区間6位、国学院の伊地知賢造も同大会区間7位だったので、いかに今年の山登りのレベルが高いかがわかる。また、今年は2区のレベルが全体的に高く、飛び抜けた選手がいないので上位校の間ではそこまで差がつかないのではないかと思う。一時間7分台前半で多くの選手が走るのではないか。また、強いエースがいない学校はこの時点でシード権が非常に厳しくなる。東洋の松山和希がどこまで走れるかは未知数、明治もはっきりとしたエースがいないので両校はここの区間が心配だ。最後になってしまったが、もちろん東農大の前田和摩が2区で日本人1年生最高記録のみならず、どこまで速いタイムで走れるのかも楽しみだ。




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