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【プレミアリーグ】中断前ベストイレブン

はじめに

 22-23シーズンはカタールワールドカップの開催に伴い、例年とは異なるスケジュールで行われている。今季のプレミアリーグではアーセナルの復権やニューカッスルの躍進、監督の引き抜き等、豊富なトピックスで溢れ、あっという間に中断期間を迎えた。
 今回はここまでのシーズンの振り返りとして、独断でベストイレブンを選出していこうと思う。


GK

アリソン・ベッカー(リヴァプール)
成績:14試合出場 クリーンシート4回

 GKはアリソン。低迷気味のチームの中でも好調を維持している選手の1人。彼がいなければリヴァプールの順位はもっと下だったかもしれない。それくらい彼のビッグセーブで拾った勝ち点は多いはずだ。守護神の重要性を改めて感じさせてくれる活躍を見せた。特にマンチェスター・シティ戦のビッグセーブ連発&パントキックでのアシストは圧巻だった。


DF

キーラン・トリッピアー(ニューカッスル・ユナイテッド)
成績:15試合出場 1ゴール3アシスト

 RSBはトリッピアー。インサイドでのゲームの組み立てにオーバーラップからの正確なクロス、更にセットプレーではキッカーを務めるなど攻撃面で圧倒的な存在感を見せていた。チームのキャプテンでもある彼は安定した守備力も持ち合わせており、31歳にして更なる成長を遂げている。

ウィリアム・サリバ(アーセナル)
成績:14試合出場 2ゴール1アシスト

 CBの1人目はサリバ。昨季までは”期待の若手”の枠から脱せなかった選手とは思えないほど、ここまでは素晴らしいシーズンを送っている。広大なエリアをカバーできるスピードにどんな状況でも慌てない強靭なメンタルを持ち合わせた彼はいまやチームに欠かせない存在となった。

ファビアン・シェア(ニューカッスル・ユナイテッド)
成績:14試合出場 1ゴール

 CBの2人目はシェア。加入初年度以降は活躍したとは言い難いパフォーマンスが続いていたが、昨季後半からハイパフォーマンスを継続している。相方のボトマンと共に最少失点を誇るチームの守備を支えている。稀に見せるドリブル突破や強烈なミドルシュートなど、攻撃面でも見せ場を作っている。

パスカル・ストライク(リーズ・ユナイテッド)
成績:13試合出場 1ゴール1アシスト

 LSBはストライク。昨季はCBやアンカーのポジションで便利屋のような形で起用されていたが、守備能力の高さや足下の技術が評価され、左サイドバックの1番手としてプレーの機会を増やしている。全てのタックルを成功させ、最多のデュエル勝利数を記録し、更にアシストのおまけまでついたサウサンプトン戦は今季のベストゲームだろう。


MF

ロドリゴ・ベンタンクール(トッテナム・ホットスパー)
成績:14試合出場 4ゴール2アシスト

 CMFの1人目はベンタンクール。ホイビュアとのコンビはプレミアでもトップクラスの相性を誇る。攻守両面で安定したパフォーマンスを見せるが、中でもヌルヌルとしたドリブル突破は脅威的である。今季は劇的なゴールを決めることが多い。中でも途中出場からアディショナルタイムでの決勝弾を決めたボーンマス戦のパフォーマンスは、プレー時間が短いことが勿体ないほどに凄まじかった。

ブルーノ・ギマランイス(ニューカッスル・ユナイテッド)
成績:12試合出場 3ゴール2アシスト

 CMFの2人目はギマランイス。好調のチームの司令塔はビッグクラブがこぞって興味を示すほど、素晴らしいパフォーマンスを見せている。パスレンジの広さに加え、タイミングを外したドリブルやミドルシュートで常に相手の脅威になっている。ブレントフォード戦は彼の良さが凝縮されたゲームだった。

ミゲル・アルミロン(ニューカッスル・ユナイテッド)
成績:15試合出場 8ゴール1アシスト

 RMFはアルミロン。10月以降の8試合で7得点を記録。好調のチームの中でも一際存在感を放っている。細かいタッチでスピードに乗った彼のドリブルを止めるのはかなり難しい。また、キックの技術も高く、フラム戦のダイレクトボレーやエヴァートン戦のミドルシュートは非常に素晴らしかった。

ケヴィン・デ・ブライネ(マンチェスター・シティ)
成績:14試合出場 3ゴール9アシスト

 OMFはデ・ブライネ。チームが強力なストライカーを手にしたことで世界最高の司令塔である彼の能力がより発揮されることになった。ハーランドのオフ・ザ・ボールの動きに合わせてスルーパス、空いたスペースに侵入して強烈なミドルシュートなどで多くのゴールに関与している。また、ここまで決めたゴール(ボーンマス戦のアウトサイドキックでのシュート、ブライトン戦のミドルシュート、レスター戦のフリーキック)はどれも美しく芸術的なものだった。

ジェームズ・マディソン(レスター・シティ)
成績:13試合出場 7ゴール4アシスト

 LMFはマディソン。チームが不調の中で彼はここまで好調を維持。キャリアハイのペースでゴールとアシストを量産している。活躍が評価され、久しぶりにイングランド代表に選出され、W杯出場の切符を手にした。少しずつチームの調子も上がってきているが、EL圏内に届くかどうかは彼の活躍次第になりそうだ。


FW

エーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)
成績:13試合出場 18ゴール3アシスト

 CFはハーランド。圧倒的な破壊力はプレミアの舞台でも充分過ぎる程に発揮されている。ゴールを記録しても「ハットトリックしてないのは…」とよくわからない不満が出てしまうほどだ。マンチェスター・ユナイテッドとのダービーマッチでのハットトリック(+2アシスト)やブライトン戦で190cmと大柄のウェブスターを弾き飛ばしながらのゴールはまさに怪物と呼ぶに相応しい活躍だった。


最後に

 アリソンやデ・ブライネといった数シーズンに渡って活躍している選手以外の活躍が目立つシーズンであると個人的に感じていて、ここまでを観ていて非常に面白く、選出のしがいがあった。
 今季はワールドカップが冬に開催されることでここからのコンディションの維持が非常に難しくなると思われる。ここに挙げた11人も他の選手たちも怪我なくシーズンを送ってくれたら…。心から願っている。

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