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基本キャンプは「つまらないのもの」

かれこれ半年はソロキャンプをやっていない。

基本人のいない冬場にするのだが、『ゆるキャン』の影響なのかキャンプyoutuberのせいなのかソロキャンパーが増えた。


ただ一過性のものだとは思う。

なぜならソロキャンプって思ったよりつまらないのだ。

そして意外とゆっくりできない。

現地に着くまでがけっこうな旅路なのに現地でもやらなければならないことが多い。

場所決め、テント設営、薪拾い、調理の用意など普段やっていない環境でやるのは結構困難。

慣れていないとテントの設営で日が暮れてしまう。

『メシはコンビニでやればいいしテント張るだけでもいいじゃん!』という人もいる。

だが、わざわざ都会を離れ田舎のキャンプ場にいってそんなご飯で済ますのを本当に望んでいるなら最初からキャンプなんかしない。

それができるのは実はキャンプに夢を持っていない達観したベテランキャンパーである。


僕は最初まったくゆっくりできなかった。

都会の喧騒を離れ、自然あふれる場所で焚火に当たりながらコーヒーを飲む。

そんなCWニコルがやっていそうなことを想像していた。

ところがテント設営に時間はかかるしあっという間に日が暮れる。

暗闇で薪を拾いに行き、蚊やアブに刺されまくる。

暗闇で拾った薪なので湿っていても気がつかず、当然火も点かない。

調理することもできず、鯖缶だけの晩飯だった。

マンガなら「そういうところでなら鯖缶でも美味しい!」という話にするだろうが、一人では何もできない自分の不甲斐なさが露見してしまったショックで全然美味しく感じなかった。

テントの底は固く非情に寝にくい。

慣れない環境も手伝って熟睡などできない。


ソロキャンプをしても火起こしできること以外の成果はない。

可愛い女の子との出会いの確率はツチノコを発見するより低い。

しかし、それでもまた行きたいと思ってしまった人、それらを理解しているのにキャンプ場にまた行く人、そんな奇特な人間だけがソロキャンプを楽しめる人である。


キャンプをする先に成功はない。

ただ自分の無力さと無力なりに無事に過ごしたという自己満足を感じるだけの場所である。

でもなぜかそれが楽しいと感じてしまうから困ったもんである。


#キャンプの話をしよう

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