日本のメタルバンドはここにいる。
怒号のような音楽、光に照らされた世界。
唸りを上げながらも一挙手一投足を見逃さないようステージを眺めるオーディエンスの渦。
それらを操るのはジューダスプリースト、メタリカ、スレイヤー、アイアンメイデン、オジーオズボーンなどの世界的に活躍するメタルバンド。
ライヴというのは演奏することではなく、その場を支配することだと分からされた。
ここに到達したい、そう思った。
気の合う仲間とバンドを組む。
お金は稼げなくても仲間内で月1でスタジオに行ってセッションをする。
家でアコースティックギターを弾いて休日を過ごす。
それらも素晴らしい音楽活動だ。
音楽は楽しくやればいい。
正論だと思う。
人に聴かれれば僕はそう答える。
しかし、自分にやることに関してはNOである。
音楽の、バンドという共同体の可能性を身内だけで終わらせるのはもったいなさすぎる。
誇張ではなく、たった1回のライヴは人間の生き方を変えてしまうぐらい凄まじいエネルギーを秘めているのだ。
実際メタリカは、たった4人で地平線にいるオーディエンスにまで感動を伝える。
一度でもお客さんの大歓声を前に演奏してしまったら、趣味でいいなんて気持ちは消し飛んでしまう。
演奏と歓声が相乗効果を生み出し、2時間を超える演奏時間を一瞬に感じてしまう爽快感と感動はステージに立たないと分からない。
ヘヴィメタルという一般に忌避されがちな音楽であるにもかかわらず、会場は興奮と笑顔で包まれる。
そこには怒りも差別も不安もわだかまりも無い。
たった2人のお客さんを付けるのに5年かかったバンドがいる。
売れたバンドが2か月で成し遂げたことを15年かかったバンドがいる。
しかし、年月など過ぎ去ってみれば昨日と同じ。
2か月で成し遂げたバンドに、15年かかって掴んだ感動は分かるまい。
そしてそんなバンドにしか伝えられない感動は確実にある。
国内にその衝撃を浴びせかけられるバンドがいることを知らしめたい。
大勢の人に音楽を聴いてもらうには登るしかない。
だが空を飛ぶとか荒唐無稽な話ではないのだ。
頂きとは夢物語ではなく『在る』のだから。
運否天賦にすがるなど、とうの昔に捨てている。
サポートいただければツインテールの活動がより円滑に動きます! それはつまりジャパニーズヘヴィメタルが動くということだ!