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私の不妊治療歴。その1

総称で不妊治療と呼ばれるものは、タイミング法から始まり人工授精、体外受精、顕微受精などなど色々な段階があります。森三中の方が「不妊治療で授かった!」と言っていて、それが人工授精だったりすると「あー、なんだ」と思ってしまうこの心理はなんだろう。より高度な治療をしている方が苦労している(=偉い)、というような無意識の前提があるんだろう。なんかそれって人としてダメだな。とは思うけど…でもあるよな、、

私の不妊治療は2012年に始まりました。結婚して1年、元々子どもを産むことが結婚の目的の割と大部分を占めていたこともあり、あと旦那氏が11歳上だということもあり、早めに名古屋の老舗、N病院の戸を叩きました。

御多分にもれずタイミング法からの治療開始。しかしこのタイミング法、なかなか厄介なんです。タイミング法ってのは要するに「この日辺りに排卵するはずなので、この日とこの日に性行為をしてくださいね」という指導を受けるという治療(?)なのですが、そうはうまくいかない…

妻側は、貴重な時間を使って何度も病院に通い、嫌な内診台にも上がり、やっとこさ「この日にしてね」と言われたチャンスを逃したくない! と焦っているし、夫側はそういうプレッシャー勘弁して欲しい…するなら自然な流れでしたい…と及び腰。始めの何回かは妻側もうまくムードを作って旦那の気分を乗せて…とか考えられるけど、そんなん毎回やってられない。

っていうか、子どもが欲しいのは2人の問題なのに、何故に「お願いしてやってもらう」的な立場にならねばならんのか! とか疑問に思い始めちゃったらもうドツボ。不妊治療がきっかけでセックスレスに陥るという、一番ダメなパターンです。

N病院ではこの後卵管造影検査、人工授精を3〜4度試みましたが、全く結果出ず撃沈。治療開始からここまで、8ヶ月程度。毎回陰性の結果を見る度に、「女性として不合格!」と言われている気がしてしまう。同時期に結婚したまわりの友人はどんどん妊娠、出産していくのに…と心理的にもう結構追い詰められちゃってました。これも正に不妊治療あるある。比べても仕方ないって頭では分かっているのに、どうしても比べちゃう。辛いー。

というときに、8ヶ月限定のお仕事(しかも超興味ある分野!)の募集情報を発見。これやりたい!と旦那氏に相談したところ、行き詰まってる私を知っていた旦那氏も「いいじゃん」となり、面接・試験→無事採用決定。この時私は32歳。8ヶ月間治療出来ないことへの焦りもないわけではありませんでしたが、子どもがいたら出来ないであろう仕事(残業毎日、超ハード)をやれるということへのわくわくの方が勝ってました。

長くなったので治療再開、転院してからの話はその2に続きます。お読みくださりありがとうございました。


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