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その時は突然やってくる#1あの頃の思い出

ママの妊娠がわかってから、定期検診は欠かさず付いて行った。超音波やエコーで胎児の映像を見ないと、これからパパになるんだって自覚が芽生えないため、よく見てもわからん画像を必死に理解して見ていた。

もちろん、妊娠初期の頃は胎児の画像が1つで、前回のサイズより大きくなった!とか、頑張って大きくなってるんだな。。とか、男の子なのか女の子なのかいつになったらわかるんだろとか、1人の子供が生まれてくることを前提に考えていて、検診の度にドキドキとワクワク、パパになる不安もたくさんあった。

ある日の定期検診。
いつも通りママの健診。超音波画像をいつも通り見ながら、今回も順調なんだなと思いつつ、ママが着替えるためパパは一旦退出。
結果説明を聞くために改めて診察室に呼ばれた時に鼻の穴を大きくしたママからの一言、

「結果聞いた?」

待合で待ってたんだから聞いてる訳もないのに、なぜ聞ける。。。多分、ママも多少気が動転していたのかもしれない。

ただ、結果聞いた?なんて言われたら、何か問題でも発生したのか!?と思うのが普通で、何か深刻な話をされるのかと思ってドキドキした覚えが残っている。

「え?何かあったの?」
「双子だって」
「え、この前の診察まで1人だったじゃん・・・」
「一卵性」

この時点で、パパの頭の中はショート。
本当に双子なのか?本当に双子なのか?本当に双子なのか?先生の見間違えじゃないのか?っと頭の中で自問自答を繰り返す。

双子と通告されてみないと分からないと思うけど、双子と通告されるとなんかフワフワした感じで自分毎に感じず、本当に自分の子供が双子なのか?それとも夢なのかと言ったりきたり。

もちろん双子ができたんだと思う嬉しさもあるが中々自覚できない。

病院から出て真っ先にお互いの親に報告し、帰りの車の中で、お互いの親族に双子なんていないし、どうして急に双子なんだっと。不安とワクワクが入り混じった気持ちで帰宅したのを覚えている。

あの日の特別な気持ちは3年経った今でも忘れないし、一生忘れないんだと思う。今ですら自分の娘が双子であることに違和感を覚えてるし。

名前の無い子供達よ特別な経験をありがとう。

双子ですと診断されたパパ・ママへ

病院でも説明はされますが、双子が産まれてくるまでは通常のお産よりもリスクが上がります。
また、一概に双子だからリスクが上がると言うよりも、成長過程や胎児と胎児の間に膜があるかないかなど色々なパターンのリスクがあるため、これまで通っていた通常の産院ではなく、近くの大学病院を紹介されて転院もすることが多いと思います。

急な通告でワクワクと不安だと思いますが、ママは嬉しさをしっかりと噛み締めて、パパは毅然とママのサポートに徹する覚悟を決めるだけだと思います。

不安を感じるってことは無知だから起こりますが、感じて良い不安は感じて、調べて終わる不安は早く調べて終わらせる。それでも残る不安はいくら考えても仕方ないですからね。

ただ、気が動転したり、不安だらけで目の前の幸せを喜べない、いや、喜ぶことを忘れていると後で後悔しますので、双子通告後はとにかく喜んで、授かった奇跡を噛み締めてください。

ちなみに私はもっと叫んで喜べばよかったと思ってますw

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