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男女の愛し方の違い

1.ご質問


今までわたしは「愛とは言葉や行動で表されるはずだ」と思っていました。


どこかの恋愛マニュアルに
男性は好きなら言葉や行動に移す
というのを見ていたからです。


その脳内ルールがあったから、
昨日の夜彼から返信を読んで愛されていないんだと勝手に紐づけて落ち込んだんです。


好きなら行動に移すが本当に真理ならナンパするチャラ男が本当に全員のこと好きなのか?と言う話になりますよね。
わたしの父は多分わたしのこと愛してくれていますが全然連絡をして来ません。それも愛です。


となると、わたしが落ち込んだのはわたしの脳内ルールが発動しただけですよね。


真実の愛は、言葉や行動だけで測れるものではないのでしょうか?

2.回答

(1)hanabiの経験より

彼が音信不通になってしまう前のことです。

出会った直後の私たちは、人生で初めてと言えるほどの甘い時間を過ごしました。「私たち」と言えるのは、彼も私と同じ気持ちだと言ってくれていたからです。


出会った直後からほとんど毎日連絡を取り合いました。どんなこともLINEで伝え合い、電話でも何時間でも話しました。


今まで聞いたことがないような言葉を彼が伝えてくれるのです。LINEで「愛している」「ずっと一緒にいたい」「離れたくない」等、私も驚くほどの愛のメッセージでした。


そんな日々を過ごしていましたが、ある日、急に連絡が来なくなりました。それまで1日に数通のLINEを送ってくれていた彼だったので私は不安になりました。「嫌われたのではないか?」「私がイヤがることを言ってしまったのではないか?」と心配でたまりませんでした。彼からの愛が減ってしまったと思うと胸が非常に痛くなりました。


怒りも湧いてきました。「あんなに愛していると言ってくれたのに、連絡をしないのはなぜ?」「私を不安にさせないように連絡してよ!」と思うと、イライラが止まらないのです。


連絡が来ないことが数日続きました。そこで私の我慢の限界が訪れました。彼に対しての怒りが爆発して、彼にこんなLINEを送りました。


「どうして連絡してくれないの?」
「1日の中で、私のことを全く考えてくれないの?」


私は「連絡が来ない=私のことを考えてくれない」「たった5分でも私に使う時間はない」と決めつけていたのです。彼がそう言ったわけではありませんでした。しかしこの考えが浮上して辛くなっていたのです。


そこで彼から意外なLINEの返信が来ました。


「連絡できないのは、集中しなければならない仕事があるから」


「僕は一日中、あなたのことしか考えていない」


この言葉を見た瞬間、予想外で驚きました。混乱もしました。私にとって連絡頻度とは愛情の証拠と捉えていたためです。彼は後から電話で説明してくれました。何か月も前からの仕事が佳境を迎えて本当に多忙だったと。しかし、仕事に集中すべき時に私のことばかり考えてしまうので、あえて連絡を止めていたのだと説明してくれました。


私のことが嫌いだから連絡しなかったのではなく、私のことばかり考えて仕事にならないので連絡をしなかった。当時の私には想像できないことでした。私は男性と女性の愛し方の違いが分かっていなかったのです。



(2)男女の愛し方の違い

その時から「男女の脳の違い」「男女の愛し方の違い」について理解が深まりました。(私のnoteでは、右脳優位が女性脳、左脳優位が男性脳として説明します。ジェンダーレスの社会では一概に言えませんが分かりやすく説明するためです)

〈右脳の特徴〉(女性脳優位)
感情、現実、情緒、本音、人情、アナログ、アクセル
「もっともっと欲」

〈左脳の特徴〉(男性脳優位)
理性、理想、倫理、建前、義理、デジタル、ブレーキ
「ちょっと待て、反省、修正」

大阪大学名誉教授・工学博士 新津靖のサイトより


つまり男性と女性は、同じ現実が起きていてもその捉え方が異なります。


出会った直後の期間、私も彼もお互いに溢れ出る愛がありました。その時に私は「もっと愛がほしい」という感情が優位になりました。同じ現実に対して、彼は「湧き上がる愛のまま進んだら仕事に支障をきたす」「修正してしっかりしなければ」ということを考えていたのです。


女性の愛の特徴は「受容」です。どんなに愛が大きくても、それに抵抗することなく素直に受け止め、その愛のままに生きようとします。


男性の愛の特徴は「責任」です。大きな愛に対して、今の自分が女性のためにすべきことは考えて、それを実現しようとします。


彼は連絡をしなかった期間に「仕事に集中して大きなお金を稼ぐことで、あなたに自分の能力を見てもらいたかった」「仕事でお金を得て、あなたにしてあげたいことがあった」と後から聞かされました。不安でいっぱいだった私には見えなかった彼の想いでした。


(3)決めつけてしまう理由と「見捨てられ不安」

「愛とは言葉や行動で表されるはずだ」と考えている人は多いことでしょう。なぜならば私たちは相手の頭の中までは見えません。ですから、彼が考えていることを言葉や態度で表現してほしいという想いは当然の感情ですよね。


しかし「愛の言葉」「愛の行動」が、必ずしも男女で一致するとは限らないのです。上述したように、私の彼は、私に連絡をせずに仕事の成果を出すことが私への愛でした。また、彼は私に自分のことをもっと知ってほしくて、仕事で成果を出そうとしていたのです。これも彼が私に対して、二人でお互いをより深く理解し合いたいという愛でした。


私との連絡を絶っていた期間、彼は私のことを考えてばかりで仕事に集中できない自分を責めていたそうです。


私の「嫌われている」という不安とは正反対の現実が起きていたのです。


私は「連絡の頻度が多いことが愛されている証」と決めつけていました。ではなぜ女性が彼に対して、決めつけてしまうのでしょうか。


その理由は幼少期の「見捨てられ不安」です。幼少期、子供の心はまだ未発達なので不安定です。そこで安心できる心の土台が必要となります。それが親との間で形成される愛着です。親から受容的で肯定的な関わりをしてもらえますと、適切な愛着が形成されて、それが子供にとって心の土台となります。



しかし親からありのままを認めてもらえませんと、「自分が愛される存在なのか」「愛してもらえるような価値がある私なのか」と常に考えなければなりません。愛着という心の土台が形成されないということは、心の拠り所がないからです。


心の拠り所がありませんと常に「どうすれば愛されるか」が死活問題になりますので、子供は自分なりの「愛の物差し」を持つようになります。


それが「○○してもらえたら愛されている」「○○しなければ愛されない」という自分なりの脳内ルールです(脳内ルールとは、自分が獲得してきた独自のルールの事)


これが相手への「決めつけ」「思い込み」になります。見捨てられ不安が大きかった人ほど、決めつけや思い込みが強くなります。独自のルールが多くなり、相手が少しでもそれに反した言動をすると「嫌われているのではないか」と苦しむことになります。


(4)あなたへのメッセージ

男性と女性の愛し方が異なるので、自分の決めつけや思い込みは実際に起きていることと違っているのです。



まずは「見捨てられ不安から沢山のルールを持ってしまったのだ」と気づくことが大切です。そして、自分の持っている決めつけのルールを書き出してみて、その一つ一つが本当に正しいのかを見つめてみてください。


そうすると、子供時代に持ってしまった独自のルールが、彼との関係に影響していることに気づくことでしょう。そのルールを、大人になった今から変えることができます。それは根拠のない思い込みだからです。


これからは「私はありのままで価値がある」「もうすでに深く愛されている」という前提で、あらゆるルールを考え直してみてください。一つ一つのルールを柔軟に変えていくことが、潜在意識に刻まれたルールをも変えていくことになります。


3.男性と離れているときが大チャンス

私たちは愛する彼といつも一緒に過ごしたいと願います。ですから彼がそばにいない期間は、ダメな時間のように思えてしまいます。



しかしながら、実は彼が隣にいない期間こそが、あなたの人生にとって大飛躍できる大チャンスです。


なぜならば、彼が隣にいると、「彼と何を話すか」「彼とどこに行くか」「彼はどんな考えなのか」というふうに彼に関することばかり考える傾向があるからです。


彼と離れていると、あなた一人の時間と空間ができます。そのスペースがあるからこそ、自分の内側と対峙する素晴らしい機会が与えられます。


つまり彼と分離している期間は、今後のあなたの輝く人生のために、宇宙からの最高のギフトなのです。離れているときこそ、自分を愛することができる美しい時間です。どうぞ宇宙を信じて、自分の心の内側を見つめてみてください。


彼の愛はそよ風に乗っていつもあなたに届きます。男性の深くて大きな愛はいつもあなたのそばに在ります。宇宙と彼を信じて、彼への愛エネルギーを原動力として自己対峙してくださいね。




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