2021.1.30<鳥>

こんばんは!

今日は恋愛について書いてみようかなとか思っています。

私はご存知の通り恋愛体質で好きな男の子がたくさんいるけれど、恥ずかしくて一歩先に進むことはできない人です。それを恋愛というのか?ラブゲームなんじゃないのか?と自分でもわからなくなってしまうのだけれど、まず私の幼少期、恋愛といえばテレビドラマの中だけだったの。

うちの親は私の両親ではあったけれど、ひとりの女でもなければひとりの男でもなく、実は夫婦でもなかった。パパが大切にしていたのはおじいちゃんだった。おじいちゃんと私を第一に考えていた。ママが大切にしていたのは自分の親と自分の兄弟。パパの親戚のことは全部後回し、家で起こった嫌なことは祖母に告げ口して祖母がパパに直接苦言を呈したの。だから我が家のことは母の実家に丸聞こえだった。私はいつもママの実家に連れられて、いとこたちと遊んでいた。ほら、パパもひとりっこだし、私自身内気な性格だったから友達もできなくて、私にとって同世代で遊べる人って母方のいとこだけだったのよ。そうなるとどうしても母方の実家が中心になってくるじゃない?私が行きたがるから。いざこざは家庭の中に常にあって、家族という小規模の安心できる空間ではなかったの。一言一言に気を使ってパパを守らなければいけなかった。パパを守ることはママを守ることでもあってすなわち自分を守ることにつながっていたの。ママが告げ口したら祖母がパパに注意して家庭の中はまた怒号で満ちるからね。母親の鳴き声は本当に悲しかった。母親の怒鳴り声はいまだにトラウマ。私の自衛策だったの、かわいくいることが、道化を演じることが、かすがいでいることが。

運よく勉強できる子だったから、高校進学までは祖母も母方の親戚一同とってもかわいがってくれたから、私が道化を演じていてもそんなに苦しさはなかったかもしれない。でもそんな道化を、かすがいを、家の中で一言一言に気を使う生活を15年もしたらさ、気が狂って当然だと思う。うつ病になった。自己免疫疾患も発病したけれど、あれって一説によると長年のストレスで自己免疫が作られちゃうとか、母親が妊娠中に過度のストレスにさらされると胎児が自己免疫を作ってしまうとかそんなことも言われているのよ。あの時から母方の親戚は掌を返したし、母親も親戚に準じて私を叱った。うつ病になったときに母親、なんて言ったと思う?「お父さんがあなたにいい高校に行けって言ったことがストレスだったんじゃないの?」って直接聞いてきたの。今の私がタイムスリップできるなら母親のこと殴りつけてた。「ふざんけんな、くそババアが!好き勝手してんなよ!!」って。

あとは話した通り。パパは私を常に守った。でもママは常に私よりパパより自分の実家を大切に思っていた。それはおじが私生児だったからママの祖母が結束を強めるために兄弟たちに言い聞かせていたの。ママはついにその実家の呪縛から解き放たれることなく今に至っている。ママのお姉さんはとっくにその呪縛からとき離れているんだよ。でもね、ママはママの祖母を信じるがあまり心酔するがあまり、祖母が死んでママのママが死んでもいまだに真実を見ることができていないの。かわいそうだと思う。実家を捨てさえしたら幸せな人生を歩んでいただろうに。だってママって友達いないんだよ?実家にべったりだったから、少しでも自分を攻撃したと感じれば実家で愚痴を言って娘がかわいいから祖母はママの味方をして悪口を言って、ママはその通りに友達と縁を切っちゃっていたからね。もちろんパパや私もママとは仲良くしたくないって思っている。

わかるでしょう?私自身はなにひとつ攻撃される立場ではないけれど、平和を保つためには要だったの。私がいなければ実家は成り立たなかった。こんな苦しさから早く解き放たれたかったけれど経済面の不自由があって、でも両親にとって私はなくてはならない生きる糧だったから、経済面の不安は完璧なまでに保証していたし、またすすんでしてくれた。籠の中の鳥だったの、観賞用のね。きれいに歌えばその場がよくなることを鳥はよく知っていたから、歌の練習をいつもしていた。もちろん歌わなくてもエサはもらえたけれど、歌うためにたかが観賞用の鳥のために全財産をつぎ込んでしまうような不安定さがあの親にはあった。

「鳥さん、鳥さん、私たちが死ぬまでずっとここで素敵に歌を歌ってくださいな」

そのうち屋敷には元夫も同居するようになって、私は声が出なくなるまで鳥籠で歌を歌った。歌唱指導も厳しくて、でも歌わない鳥には価値がないことを私はよく知っていた。元夫は人間だった。私と恋をする鳥ではなかったんだと今はつくづく思う。

鳥かごのゲージを開けたのは朔ちゃんだった。朔ちゃんは人間ではなく同じ鳥だった。器用にゲージを開けて太平洋にふたりで飛んで行ったのよね、よく覚えているわ。

朔ちゃんがどんな鳥かごで暮らしていたのかはよく知らない。でもね、ふたりで渡る太平洋の朝陽も夕陽もすごくきれいだったよ。

だから私は今人間になれたの。

ありがとう、朔ちゃん、恋を教えてくれて。

さて、人間になった私は今長男や次郎さんに恋をして、あおくんに抱かれたくて、同じ鳥時代を過ごした朔ちゃんのことをないがしろにして恋をしています。やっぱり恋愛初心者だからね!恋愛は全部ウキウキしちゃうよね!!

あ~、あおくんに逢いたい~♡

次郎さん、しゅき、だいしゅき♡

長男、愛しているわ♡♡

朔ちゃん、、、朔ちゃん??朔ちゃん、、、、今日もお疲れさま!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?