見出し画像

サブスクでみれるお勧め映画_ブルース・ブラザーズ_チーム①POP祭2022年度記事_藤井晃太郎

 

ブルース・ブラザーズ(1981) 監督:ジョン・ランディス

配信サイト
Amazon Prime、Netflixなど


あらすじ
…刑期を終え、シカゴ郊外の刑務所を出所したジェイク。"74年式ダッジ"で迎えに来た弟のエルウッドと共に、生まれ育った孤児院を訪ねるが、5000ドルの固定資産税が払えず、立ち退きの瀬戸際にあることを知る。支援を申し出る二人だったが、「チンピラの汚れた金は要らない」と突っぱねられ、階段から椅子ごと突き落とした院長によって追い出されてしまう。
諦められない二人は旧知の老人の助言で教会の移動礼拝に出席する。気乗りしないジェイクだったが、ジェームズという牧師の説教を聴いている最中、突然神の啓示を受ける。

『汝 光を見たか?/Do you see the Light?』
『そうだ!バンドだ!/Yes! The Band!』

かつてのバンド仲間をあの手この手で引き込み、コンサートで一獲千金を狙う「ブルース・ブラザーズ・バンド」であったが、そこにはシカゴ市警、ネオナチ、マッチョなカントリーバンド、そしてジェイクの命を執拗に狙う謎の女が立ち塞がり…

見どころ
ハリウッドのミュージカル映画の中でも特異な、黒人のポピュラー音楽にスポットライトを当てた、脳死で楽しめるコメディ・ミュージカルです。

"バンド仲間"を演じるのは腕利きのソウルやブルースのミュージシャンたち、そもそもジェイクとエルウッドを演じるのもコメディアンではありますが、歌声はプロ並み。そもそも、この映画はアメリカの人気番組『サタデー・ナイト・ライヴ』での1コーナーが発展したものなのです。

多彩なゲストも目を引きます。"ジェームズ牧師"の正体はソウルの帝王ジェームズ・ブラウン、バンド仲間の妻はアレサ・フランクリン、"謎の女"はスター・ウォーズのレイア姫で、極めつけはラストの重要なシーンに登場するスティーヴン・スピルバーグ監督です。他にも名だたるゲストがあちらこちらで顔を出しています。見知った顔を探すのもこの映画の醍醐味です。

ちなみに、二人のトレードマークである黒い帽子、黒いサングラス、黒いスーツという出で立ちは一種のファッションアイコンとなり、様々な作品で引用されています。もっとも代表的なものを挙げるならば、MIB(メン・イン・ブラック)のエージェントの制服がそれに当たるでしょう。

終わりに
ノリノリの音楽、ド派手なアクション、下品な下ネタが猛スピードに飛び交うこの映画ですが、静かなメッセージ性も湛えています。彼らのコンサートで彼らが歌った曲、そのタイトルに、孤児院育ちの二人がバンドを続けている理由が隠されていると思うのは、きっとぼくだけではないはずです。

『Everybody Needs Somebody to Love』



藤井晃太郎


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?