自分に合うトラックボールを選ぼう
パソコンをコマンドベースで操作する時代から、GUIであるウインドウになった時からマウスの組み合わせが当たり前になった。パロアルト研究所で初めてお披露目された「alto」につながっていた3つボタンマウスからずっとパソコンにぶら下がるようになった。
Macではボタンが1つになった。使う人が迷うことなく使える、と言う理由から。そして専門家が使うワークステーションはaltoの系統通り3つボタン。Windowsは2つボタンとした。人差し指と中指が左クリックと右クリックを担当。時代は移り画面が大きくなると、どうしてもスクロールすることが多くなり、その移動量だけ物理的に動かす必要があるマウスはどうすれば良いか悩むことになる。
ここでMacはマウスに小さなボールを乗せた。これを転がすことでスクロールさせると言うのは、直感的にも受け入れやすいものだった。一方Windowsはボールではなくホイールでスクロールすることに。
一方、机の上でケーブルで繋がったマウスを動かすと言う物理的な問題を解決すべく、現れたのが、トラックボール(のちにトラックパッドが出てくる)。マウスは底面についてボールの移動量をマウスカーソルに連動させているが、このボールの移動量を机面ではなく、直接指で作り出せば良いと言う発想。
世のトラックボール試す人はなぜか、親指タイプを使っている。これまでのマウスは親指をただ添えられているだけだったがそれを、ボール操作に割り当て、人差し指と中指はこれまで通り左右ボタンをクリックする。自然な流れだ。が、これまで添えるだけだった親指でマウスポインターを繊細に操作するのは慣れが必要。で、慣れることに到達する前に「難しかった」と投げ出しているのだと思う。
指の中でも一番よく動かす人差し指をボールに当て、中指はその補助、これまで添えていただけの親指は、ボタンを押すだけにすれば誤操作は減る。ドラックも親指は押しただけで、人差し指と中指でカーソルを移動させる方が、誤操作が起きにくい。人差し指でクリックした状態で、小さなボールを親指で回していると、ドラックが外れてしまうのも当たり前。球体の操作なのだから、二本指で操作する方が安定するのは当然。そして、ボールが小さいと、詳細な動きをするのが難しいのも、一般車とF1のハンドルを見ればわかる。ボールは大きい方がコントロールしやすい。
初めてトラックボールを試す人は、親指タイプでボールが小さなモデルはやめた方が良いと思う。小さなボールのモデルは中上級者向けのモデルだと、さまざまな紹介文では書いてほしい。
無線・有線というところは、そのものを動かさないのであまり重要ではなく、レイテンシーが気になるなら有線で良いと思う。バッテリがなくなる心配もしなくて済む。
最重要なのはボールの大きさであり、親指タイプか、人差し・中指タイプかだと思う。
人が機械を操作する直接の接点であるデバイスだからこそ、使いやすさが必要で、人それぞれの感覚差があるからこそ、人のおすすめを見つつ自分に最適なモノを探すことになる。こだわれば「沼」はどこにでもある。
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