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私が美術館にいく理由

私が参加しているメンバーシップ「オトナの美術研究会」で始まった執筆企画「月イチお題note」。
今月のお題は「私が美術館にいく理由」です。

はじめに

今月のお題が「私が美術館にいく理由」と知った時、しばらくの間「う~ん」と考えてしまいました。
結局のところ、「知見を広げるため」といった凡庸な答えしか出て来なかったのですが、しかし、ここで言っている知見とは、私にとってどういうことなのか少し語らせて下さい。

冬のフランス旅行

私はフランスが大好きで、2003年から10年ほど毎年のようにフランスへ行っていました。
当然、自分のお金で行くわけで、それも毎年行くとなれば1回の出費は出来る限り抑えないといけません。
幸いにも、私の会社は比較的自由に休暇を取れるため閑散期を狙って行くわけですが、いろいろと試行錯誤を重ねた結果、行き着いたのは12月上旬でした。

このクリスマス前と年が明けた後は、航空運賃が1年で最も安くなる時期なのです。
季節としては完全に冬ですが、12月上旬は1月や2月と比べたら、まだそれほど寒いわけではありません。
それに、11月下旬からはシャンゼリゼ通りのイルミネーションやクリスマスマーケットがスタートするため、日が暮れてからの街中がとても華やかになりコスパが最高なのです。
本当におすすめです。

シャンゼリゼ通りのイルミネーション
(観覧車の先にあるのがルーヴル美術館)

外は寒いから?

話が少し逸れましたがここからが本題です。
先ほど、それほど寒くないと書きましたが、そうは言っても冬だし、日中も16時くらいから暗くなってしまうので、どうしても屋内施設のほうに足が向きがちになるのですが、そのニーズに応えてくれたのが美術館なのです。

この頃の私は、美術館なんて年に1回行くかどうかだったのですが、入場料金もそれほど高くなく長時間過ごせる美術館は、まさに冬のフランス旅行(特にパリ)にうってつけの場所で、私の美術館通いはここから始まったのです。
もし、この頃に「美術館にいく理由」を聞かれていたら、即座に「外は寒いから」と答えたことでしょう。(笑)

今もこの先も

これまでは旅行先のフランスでの話でしたが、日本に帰ってきてからどうなったのかと言えば、フランスで世界に名だたる美術館に行ったとなれば、新聞のテレビ欄で「ルーヴル」や「オルセー」の見付けると、ついついその番組を見てしまうようになりました。
そこで、この絵見た見たと余韻に浸るだけでなく、こんな絵あったっけとなると次行った時に確認してみようとリピート確定になるわけです。

そんなことをしていると、気が付いた時には「日曜美術」や「美の巨人たち」をいつも見るようになっていて、こんな凄い人いたんだとか、この作品を見てみたいと思ったら、もう無限ループの始まりです。
美術館に行く → 新発見がある → もっと知りたい → 美術館に行く、今もこの先もずっとこの繰り返しなんだと思います。


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