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双子の妊娠~育児体験記

これから双子の出産を控えている方にとって、不安に思っていることがたくさんあると思いますので、私の体験を詳しくお伝えしようと思います。

今や大きくなったわが子ですが、やっと最近余裕が出来てきたのでこれまでの育児を振り返ってみたいとも思います。


結婚してすぐに妊娠がわかる

いつも順調にきている生理がこない…
妊娠?
すぐさま近くの産婦人科へいく。

病院でエコー検査をする。
先生は「えーと、一人、二人…」「双子ちゃんですね」
なんと双子と判明!

えっ!私が双子を妊娠?
双子と言われても想像がつかなかった。

先生は「でもこのまま二人とも育つかわかりません」
お腹の中で一人死んでしまうかもしれないとのことです。

さまざまな不安を抱え、次回の健診で二人とも順調に育っていることがわかりほっとしたのを覚えています。


つわり


双子はおなかの中で順調に育っていき、つわりが始まりました。

さまざまな情報をしらべたところ、双子のつわりは通常よりひどい傾向があるとのこと。
でも私はありがたいことに、それほどひどくなく安定期に入りました。
つわりは個人差があります。

そして次第に風船のようにおなかは大きくなっていき、その頃とても仕事が忙しく時々おなかが張るようになってしまいました。


入院

ある日のこと、少量の出血を認め、すぐさま病院へ駆けつける。
「すぐに大きな病院へ行ってください」と告げられ転院となってしまいます。

妊娠6ヶ月頃、絶対安静になる。
薬(張り止めの薬)を飲みながら、自宅安静でいいと言われたが入院を希望しました。
出産まで入院になるなんて思いもよらず…
すぐに退院できると気楽に過ごしていたのです。

退院条件となる検査になかなか合格できず、入院生活が続きます。

入院している人の中には、子宮が開いてきてしまうので、子宮口をしばる手術をしたりと、大変な人もいました。
子宮口をしばり、出産近くなるとそれをほどくそうで、考えただけでも怖いです。


入院生活

入院生活では24時間張り止め薬の点滴をしました。(血管がもろい私はすぐに針をさしている部分が 腫れてきてしまい点滴液が入らなくなる)
その都度、針のさし直しをしなければならず大変苦痛でした。

当然、血管がだんだんと細くなりルートも取れず毎回、とても痛い思いをしていました。
通常なら看護師がやるのですが、ベテラン看護師がやっても出来ず、毎回ドクターが苦労してやってくださいました。

同室の妊婦さんがどんどん入れ替わる中で、自分はなかなか退院できず、一人ベットで泣いていました。
ですが、そのうち諦めもついてきて、育児書を読みまくったり、友達を必死に作ったりしてやり過ごしました。

気がつけば、入院生活は100日になってしまいました。

次第におなか周りは100センチを超え、風船のようにパンパンに!


いよいよ出産!

妊娠9か月。
出産日(帝王切開予定日)まであと少しというところで、夜中、突然の破水!
(双子のどちらかが、よく動き、足でおなかを蹴って破水したそうです)
たまたま、担当の先生がその日、当直で病院にいたおかげで、すぐさま帝王切開となりました。

ひゃー!ついに初めての手術を受けることに!
とても緊張したのを、覚えています。

とにかく、麻酔がちゃんと効いてくれるか心配でドキドキしました。
  
「エビのように丸くなって!」と言われ、下半身麻酔をします。
麻酔の効きを調べるため、足に冷たいガーゼ?みたいなものを当て、「冷たいのがわかりますか?」
「はい、まだ冷たいです」何度かこんなやり取りが続き、先生がついに、「はい、切りますよ~」「縦に切ります!」
  
しばらくすると、ジリジリ...と聞こえてきて、なんかとても焦げ臭いにおいがしました。
電気メスで皮膚を切っているのでした。

(全然、痛くない...良かった!)と思っているうちに「生まれたよ!」
1分違いで2人目も生まれました!
感動で涙が出てきました。

感動にひたっているのも束の間、胎盤を出したり、後処置が続き、これが結構、痛いのです。

お腹をグイグイ何度も押され、「先生!痛いです!」と言ってしまい、「必要な処置だからね、我慢してね」と言われてしまいました。

ともあれ、無事に終わり、別室に連れて行かれます。

駆けつけてくれた主人や母と少しだけ対面した後、個室へ移りました。
我が子と対面できたのは次の日だったかな?(あまりよく覚えていません。)


いよいよわが子と対面


小さく生まれた我が子はNICUにいました。

初めて会った時はとても、とても小さくて(二人とも2000gぐらい)
大きく生んであげられなくてごめんね、と泣けてきました。

一生懸命、生きていました。
(ありがとう、本当にありがとう)


退院

その後は、回復も順調で体調もわりと良かったです。

相部屋で友達になった人は、手術中に大量出血をして輸血になったり、回復が遅く、気分がいつまでも悪かったりする人もいたので、私は本当にありがたかったです。

10日ほどで退院しました。
そこから激闘の日々が、始まります。


里帰り

私は、実家に帰り1~2ヶ月ほどお世話になりましたが、オムツを変えたり、授乳したり、沐浴したり。
それだけで一日はあっという間に過ぎていきました。

一番辛かったのはやはり、乳腺炎に高熱が出たことや、自分の時間がほどんどなかったことです。
本当に双子の育児は大変でした。

始めは意気込んで育児日記もまめに書いていましたが、いつの間にか書かなくなってしまいました、そんな暇は全然ありません。

第一子で双子…
不慣れでとにかくやらなくてはいけない!とばかりに頑張っていました。
当然、ストレスが溜まっていき、ついに私は「乳がん」になってしまったのです、これについてはまた、次の機会に闘病記としてお話しするつもりです。


わが家の双子

ありがたいことに我が家の双子は、そんなに手のかかる双子ではありませんでした。
一人は全く手がかからず、目が覚めても泣かない、ミルクを飲めばまたすぐに寝る、ゲップも上手に出て、本当に助かりました。

病気も二人同時にかかることはありませんでした。

育児しているだけの毎日が精一杯で、今思えば近くに公園もあったし、子育て広場などにも行けばよかったと後悔しています、でもその時は毎日がへとへとで、とてもそんな気にならなかったのです。


幼稚園に入園

双子も三歳になり、やっと幼稚園に入園!
(やっと自分の時間が確保できる!)と思ったのも束の間。

入園当初、集団生活が初めてだった双子は次々と病気を貰ってきました。
最初の1,2か月はとにかくお迎えの電話ばかり、でも少しづつ自分の時間が増えてきたことが、嬉しく思いました。

幼稚園では憧れのママ友を作るのに必死でした。自分から声をかけ、そのかいあって、仲の良い友達ができ、親子共々いろんなところへ遊びに行くことができて、楽しかった思い出です。

双子は順調に大きくなりこれといって大きな病気はありません。


まとめ


昔を思い出すとこうしてあげればよかったなど、後悔はつきませんが、誰しもがそうだと思います。

育児に正解はありません、自分が満足していればそれで良いのです。

これは誰かに聞いた話ですが、双子育児は相当大変。だけどそれをやっていける人のところにしか双子はやってこないのだと。

自分の周りにいる双子ママはみな、頑張り屋さんでした。(私はあてはまるかわかりませんが…)

育児を通して親も数々のことを学び成長していくのだと感じました。

大変なこともあるけれど、それ以上に素晴らしいことがたくさんあります。

子育ての大変な時期は終わってみると長いようで短いです、ぜひ自分のことも大切にしながら、幸せな子育て生活を送ってください。


















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