フロウワンドの紐について
はじめに
はじめましての人もそうでない人もこんにちは。ひめちゃんです。 一応簡単な自己紹介だけ置いておきます。
私は近畿大学文化会奇術部の元部員で、そこではポイをやっていました。フロウワンドを触ったきっかけは至って単純でポイの師匠がやってたからで、師匠が卒業後上京する際にもっていかないからと預かっているのが今私が持ってるフロウワンドのほとんどです。
さて、本題に入ります。
フロウワンドを行っていてたまに聞かれる「フロウワンドの紐は何を使えばいいですか」の質問。これの回答としては「なんでもいい」です。
私もフロウワンドを初めて色んな紐を試して見ました。今は後述する糸ばかりを使っていますが、それが使いにくければ別の糸や紐でもいいと思います。
ここでは私が使ってきた紐の種類を紹介出来ればと思います。
紐の長さについても簡単に触れているので、フロウワンドを触り始めた方、触ってみたい方はもちろん、フロウワンドを知らない方でもこんな道具があるんだなとしっていただけるだけでも幸いです。
紐の種類について
●縫い糸
私が初めて触った時はこのごく普通の黒い糸でした。師匠もこの糸を使っており、何も考えずにこれを使っていたのです。
まず、この縫い糸のメリットはとにかくどこでも手に入るし安いです。
百均でも手に入るし、家の裁縫箱に眠っているならそれも使えます。「フロウワンドの練習をしに来たのに糸を忘れてしまった」という場合でもコンビニのソーイングセットに入ってますってくらいどこでも手に入ります。
そして安い。フロウワンドの糸にとって安くて手軽なのは結構メリットです。私は自称フロウワンド界では最も長い紐を使っており、長さの調整に手間取ってしまいます。不器用なので1度結んだ細い糸を解くのではなく、結び目を切って調整しています。また私はフロウワンド数本を一緒のケースに入れて保存しているうえにズボラな性格のためたまに紐が絡まったりします。その際に解けなくなっても思い切って紐を切って強制的に解決したりしてます。躊躇いなくこれができるのは紐が安くてどこでも手に入るからです。
もうひとつのメリットとしては紐が見えにくいことです。紐が見えにくいと純粋にフロウワンドが浮いているように見えますし、フロウワンドそのものの動きに目が行きやすくなります。糸の動きよりフロウワンド本体に注目して欲しい場合なんかにはぴったりです。
一方でデメリットはすぐに糸が切れることです。
糸が見えにくいということはその分細いので、少し振るだけでも切れることはあります。
フロウワンドを始めた頃に私のTwitterであげた糸を調整し結び直した直後にフロウワンドがふっきれて部屋のプラズマクラスターに激突する動画はまさに悲劇でした。(ちなみにプラズマクラスターは現役で動いています。)
もう一点は絡まりやすいことです。上記の通り私はズボラな性格でかつ不器用なので、フロウワンドに巻いてケースに入れたはずなのに出してみれば他のフロウワンドの糸と絡まってすぐに使えないことがよくありました。
●手芸用テグス
次に使ったのは透明な手芸用のテグス。家にあったものを使ってました。上記の糸がよく切れたので少しでも丈夫なものと思って使い始めました。
メリットは本当に切れない。結ぶのに少し手間取りましたが、1回ちゃんと結べば切れたことはなかったです。太さも色々あるので、太いものを選べば長持ちすると思います。
その上、手芸屋さんでも10メートル200円ほどで売ってるので手を出しやすい価格だと思います。縫い糸程ではありませんが、色のバリエーションもありました。
デメリットは硬い素材なので手や指にくい込みやすく結構痛いです。(もしかしたら手の脂肪とかの関係あるのかもしれませんが……)手袋とかしたら防げると思いますが、私はロングストリングを使うため、首に巻くことが多く、すぐにテグスは使わなくなってしまいました。
ちなみに使ってたテグスは結構細めですが、自宅にあった古いものです。
●スーパースムース糸
これだけ商品名ですみません。今私が使っているのはこの糸です。レザークラフト用の糸です。0.6ミリの太さで、私の知る限りは茶、黒、白があります。私だけではなく私が知ってるフロウワンダーさん何人かもこれを使ってました。
激推しするつもりはないのですが、ある程度の太さもあるので切れにくく、柔らかい素材で痛くないので今まで使った中では1番使いやすい糸です。
太さがあるので遠くからでも糸の存在を目立たせることができます。
ある程度の太さがあるのに毛羽立たないのもメリットだと思います。切り口は長いこと放置すれば毛羽立つのでフロウワンドに通しにくくなるのですが、毛羽立ったところだけ切れば通すのに苦労はしないと思います。むしろ縫い糸よりも太くて扱いやすいと思います。
デメリットとしては比較的高価です。テグスの倍はしますので、絡まった、長さを変えたいから切って新しい糸を通して……をあまりしなくなりました。
もう一点のデメリットは販売場所が限られているところです。私の自宅近くの百均や小型の手芸店にはありませんでした。でいつも買ってるのは東急ハンズです。調整してたらなくなった!となると私は梅田に出て買ってます。他のところでも見かけた方は教えてください。
紐の長さについて
フロウワンドの紐の長さはショートストリングとロングストリングに分かれています。文字通り紐が長いか短いかです。その境界線は私も知らないです。(笑)
扱い方やフロウワンドの見え方が大きく変わるので簡単に紹介します
●ショートストリング
フロウワンドは上記の写真の状態で販売されてるのがほとんどだと思います。
もちろんこれよりも短くても使えるのですが、指に通した際にフロウワンドよりも短い状態だとフロウワンドが手に当たって扱いにくいので、デフォルトで販売しているくらいの長さがおすすめです。
また私は風車(と勝手に呼んでる技)をよく使うので、それをやりやすい長さにしてます。紐が自分の手を2周巻き付けたらフロウワンドがちょうど手のひらの真ん中に来る長さです。風車がどんな技なのかは最後にリンク貼っておきます。
持ち方(?)は先述の通り紐を指に通すのが基本です。私は中指に通してます。
紐を改造してノブを付けると指と指に挟んだり、そのまま掴んで回すこともできます。持ち替えやトスをする際の参考になればと思います。
ちなみに私はポイ用のノブを使ってましたが、フロウワンドよりもノブが重くなりトスが出来なかったので、おすすめはハンドル部分に短い木の棒を通して指で挟む方法です。私はあまり使わないのですが、参考画像を置いておきます。
●ロングストリング
私が最も好きなのがロングストリングという紐が長いタイプです。私の使っている長さは2メートルはあると思います。それをフロウワンドを振る段階で手や首に巻いて調整して、フロウワンドの可動域を広げています。ソーシャルディスタンスを保ちながらジャグリングできるので現在のご時世では大変おすすめです。手に巻き取ればトス以外はショートストリングとほぼ変わらない動きができるので見せ方の幅は広がるので、私はロングばかりやってます。
ロングストリングとして売っているフロウワンドは少ないので、ショートストリングの紐を取り替えている人がほとんどだと思います。持ち方、長さも人それぞれなので、やりやすい長さと持ち方を模索してみてください。参考までに私の持ち方(体の巻き方)をお伝えすると、
①紐の輪を右肩まで通す
②首の後ろに通す
③左手に2周ほど巻く
これで左手で長さを調整しつつ右でフロウワンドを動かします。
本当にわかりにくいと思いますので動画置いておきます。
ちなみに私の長さはこの持ち方をした時に操作しやすいように調整しています。
おわりに
フロウワンドの紐について、お伝えさせて頂きました。
まだまだマイナー道具ですが、私がフロウワンドを始めた時よりもフロウワンドを触っている人は増えたように思います。多くの方のご協力のもと、今年の5月には「Japanese Leviwand Jugglers」という動画を公開させて頂きました。それを見てもフロウワンドは本当に様々な見せ方ができる道具だな、と思っています。
フロウワンドをやっている方はもちろん、やっていない方でももしご興味を持たれたなら是非触ってみてください。まだまだ発展途上の道具です。「こんな技ができそう」「こんな改造したら面白そう」など、多くの人のアイデアがありましたら、是非教えてください。
最後になりましたが、最後までご覧頂きましてありがとうございました。
追伸
またフロウワンド練習会開催を目論んでいるので是非参加してください。