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【Twentyのエッセイ】悪魔との闘い

【Twentyのエッセイ】悪魔との闘い

午前3時アパートに住む隣人への新聞配達の音で目を覚ます。

午前5時バイクをふかす輩の音で目を覚ます。

ボロアパートに快眠なんてない。民度と家賃を犠牲にすることでなんとか駅がある街に住める。

世の中はみんな恵まれた人間ばかりで、お金を持っていて、自分は恵まれなかった側の人間だと駅周辺に4店舗もあるスタバのフラペチーノを飲む学生を見ながらひとつため息をつく。

私が学生の頃はそもそも学校近辺に店は無いし、毎日1杯800円のフラペチーノは飲めなかった。

今はお酒を飲まず、タバコを吸わず、免許を取らず、ギャンブルをやらないことで趣味にお金を使えるのは取捨選択が上手く行ってると思ってはいるがQOLは下がっているかもしれない。

午前8時悪夢に襲われる。うなされる。悪魔との闘いは続き午前10時に目が醒める。

体調が悪い、目覚めが悪い、何もかもが悪い。

悪魔は何に弱い?太陽だろ?庭木のゴミ片付けのため実家に向かう前にヤマトの営業所に発送に行く。

強い日差しを浴びて悪魔と闘ってもらう。太陽は強い。悪魔を追い払ってくれた。

実家に向かうためバスに乗り込む。エアコンが効いていて涼しい。とても気持ちいい。バスの定期代を払っても電気代が高騰してるから余裕でペイ出来そうだ。

大柄の女性が前の席に座る。おそらくお風呂に入っていないのだろう。頭がクラクラする。

後ろの女性が降りた。チャンス到来。バスが停まるのを待ち後ろの席に移動する。

少し楽になった。生きていると自分ではどうにも出来ないことがたくさんある。

「さあ逃げなさい」そんな言葉が聞こえてくる。

ドラクエの世界でも魔王を倒してもまた何百年かするとまた新しい魔王が出てくる。

悪魔との闘いから逃げ出して、次元を越えてここではないどこかに旅立ちたいと思いながらセブンのアールグレイティーを飲む。

これならスタバよりは安い。

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