何者
ずっと何者かになりたかった。
できれば、みんなから褒められる、称賛される、必要とされる。
だから、いろいろやってみた。
いろいろやってみてわかったことは、世の中には、いろいろなことに精通している人が存在していて、上を見上げてしまえばキリがないと思えてしまうほとであるということであった。
それは、登る楽しさを、常に成長し続けることができるということを示しているのかもしれない。
だが、時に高すぎる壁の前では足がすくんでしまう。
足をすくめていたら、それで許されるのだろうか。
君には無理だね、頑張ったよ。良いよ。
そう言ってもらえたとして、何になるのであろうか。
であれば、その壁の前にい続けることが。
無理だと思ってしまうような壁の前に立ってぼやいていることの方が良いことなのではないか。
それが、大人ということなのか。
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