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「はちどり」観たよ。

「はちどり」家族と自己成長と他者との距離そして、理不尽なまでの差別を淡々とそして、テンポよく魅せてくれ作品。
この新人監督はいきなりどでかいもの作ったなぁ!!
こんな作品を長編一本目で作れるなんて、キム・ボラ監督これから、ログります。

主演のパク・ジフの画面での落ち着き方が最高。
彼女がキュートに映るときと、ややブサイクに映るときが、ちゃんと感情の上げ下げで描かれているところがいい。
邦画だと、どうしても、"可愛く映して"なんぼって感じがあるけど、ちゃんと顔の上げ下げを入れることで、よりキュートでリアルさを感じて時間を忘れる。

キム・セビョクが大人と子供の間のナナメの関係を作っていて、あの世界の救いであって、居心地がよいところなんだろうなぁ。

ウニの姉、兄の男性性や、女性性や兄弟の上下関係がここまで、古い形であるのが心が痛くなる。
そして、竹刀で叩くのもやばいけど、ゴルフクラブはもっとやばい。
って言うか、そういうのやばいでしょ。。。※暴力反対と言うか、やるって言うこと自体かなりやばい。

そして、ウニの姉がすげーのは、ご実家のお餅屋さんでお手伝いしているときの労働で見せる綺麗さや、ちゃらちゃらした姿の儚さが人のゆらぎとして、地続きな現実感。
兄のラストでの泣くシーン。彼の男性と言う仮面をとったときの開放が涙になったと考えられるのよね。


親子関係、おじさんとの関係、お医者さんとの関係、漢文の先生との関係、友達との関係、後輩との関係、社会との関係すべて、当時の自分に置き換えると見えてくる、超えてはいけなかったタブーという名の偏見や
性差別、あるべき論。
これをすっと入るとこの話が面白く感じるのだろう。

このような、感情表現がわからないでも、映像美だけでも美しく、そして、90年代k-pop使い素晴らしい。
空間の使い方がなんて、新人ですか?こんなの思いつかないよ。。。

映像美だけでも観ているのが本当に素敵。
そして、ラストの事件をちゃんとCGでちゃんと描いているだけでも、観てよかったと感じる映画。

理不尽な社会との関係そして、家庭での理不尽、友達との理不尽、性別での理不尽を淡々とそして、しっかりと描いている、最高な作品。

個人的に、あの印象的なトランポリンのシーンで、トランポリンがしたくなるのは、「はちどり」の観た印象であっていますかね?

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