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NHK紅白歌合戦の舞台裏をテレビ朝日映像が密着!?

1月の電気料金の高さに驚き、
部屋の電気ストーブをとりあえず消しました。
2年目の岡部蒼人(おかべあおと)です!
2本目の投稿になります。

早速ですが、「NHK紅白歌合戦の舞台裏をテレビ朝日映像が密着!?」というタイトルを観て、「嘘だろ!」と思った方はいると思いますが、本当です。

テレビ朝日のグループ会社がなぜ大晦日の「紅白歌合戦」で仕事することができたのか…?これにはある理由がありました。

そして毎年大晦日は紅白歌合戦を観て年を越す私から言うと、「大興奮の連続」でした。どんな仕事をしたのかも含めて詳細を記します。

★なぜ紅白歌合戦の仕事をすることができたのか?

NHK Eテレの「沼にハマって聞いてみた」や音楽番組「SONGS」のスピンオフ企画「SONGS +PLUS」として、IVEやLE SSERAFIMの密着ドキュメントをテレビ朝日映像が制作したことがきっかけです。

その仕事の繋がりで、2022年の紅白のテーマが「みんなでシェア」であったため、多くのネットコンテンツを制作する必要があった中、デジタル領域で実績を上げていた当社にお声がけいただきました。

そんな中僕は、11月からジョブローテーションで、デジタルソリューション部に異動してきました。

今時視聴率30%を超えるのはワールドカップくらいの中、毎年30%以上の視聴率(世帯視聴率)を叩き出す大晦日の風物詩に関わることができるなんて、こんなラッキーなことはありません。ジョブローテーションのタイミングが良すぎました。

★紅白歌合戦でどんな仕事を?

テレビ朝日映像が紅白歌合戦で担当したのが、SNS動画の制作です。
放送数日前〜本番後まで、合計100本を超えるコンテンツがTwitterやYouTubeを通じて発信されました。リハーサル後の出演者たちに自撮り棒を持って撮影してもらったり、「今日の朝何食べました?」と聞いてみたり、
本番を終えた直後にコメントをもらったり、緊張感ある紅白歌合戦生放送の裏で、ショート動画ならではの「ゆるさ」で様々なコンテンツをSNSで発信しました。

普段SNSに登場しないアーティストが「今日何食べた?」などのテーマで、さっくばらんに会話してる姿は、私たちの想像を遥かに超える再生数を得ることができました。

これは、YouTubeチャンネル「THE ROLAND SHOW」や「不動産Gメン滝島」など、これまでネットコンテンツ制作で実績をあげてきた「デジタルソリューション部」だからこそできたことだと思います。

★ネットとテレビのコンテンツ制作の違い

例えば以下の動画

記者会見に登場する瞬間を収めた映像ですが、
テレビ番組とネットコンテンツでの動画制作の違いが顕著に表れています。

テレビ番組だと、誰が登場するのかわからないドキドキ感を演出するために、足元からパンアップをしたり、MCの呼び込みがあってから登場してもらったり、街頭インタビューで特徴を徐々に明らかにしたり最後まで誰が登場するのかわからないようにして、ドキドキ感で視聴者の興味を惹きつけます。

しかし、ネットコンテンツでは、誰が登場するのか、まず最初に答えを提示することが重要です。それは個人がスマホでコンテンツの取捨選択を行う時代だからこそ、映像が始まった瞬間から答えを提示していないと、間違いなく再生回数を伸ばすことはできないのです

★iPhone撮影にも実はプロの技が…?

こちらの動画、実はiPhoneで撮影されています。NHKが発信しているコンテンツでもスマホが撮影機材として使用されていると考えると、時代の変化を感じますね。

しかし、ただの内蔵のカメラアプリで撮影しているわけではありません。
というのも、内蔵のカメラアプリはシャッタースピード・露出・ISO感度などを調整することができないからです。全てiPhoneに搭載されているセンサーに任せることになってしまいます。

今回の撮影場所はNHKホール内。
蛍光灯の下で撮影することになると、
「フリッカー現象」が生じる可能性もあります。

フリッカー現象とは…
1秒間にシャッターを押す回数(シャッタースピード)と
蛍光灯の点滅回数が合わずに映像がチカチカしてしまう現象

普段のロケで使うカメラであれば、シャッタースピードを調整することで
フリッカー現象を防ぐことができますが、iPhone内蔵のカメラアプリではシャッタースピードを調整することができません。

撮影した大切な映像がチカチカする…」

なんてことを防ぐために、私たちはサブスク型の有料カメラアプリを導入しました。(どんなものを使ったかは企業秘密です…すみません!)

有料カメラアプリは本格的な映像を撮影するためのもので、ホワイトバランスやISO感度などを、ミラーレス一眼カメラと同じように設定することができます。全てのシーンをこのアプリで撮影した映画もあるそうです。

このアプリを使って、シャッタースピードを1/100に調整して、無事にフリッカー現象も生じることなく撮影することができました。

スマホで撮るにしてもプロとしての撮影手法があるのです!

★まとめ

このように紅白歌合戦をはじめ、テレビ朝日映像では、番組制作以外のデジタル領域で様々なコンテンツを制作しています。

普段なら絶対に行けないような現場で仕事ができて、一生の思い出になるような貴重な経験がたくさんできています。今後もワクワクする仕事がたくさんあるので、楽しみです!

ずっとテレビで観ていた紅白歌合戦の現場は大興奮の連続で、まだまだ書きたいことはありますが、また次回以降にとっておきたいと思います。
最後まで見ていただきありがとうございました。


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