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世界 歌詞考察

CRYAMYの「世界」という曲の歌詞を考察(今回は考察というより、この曲から受け取った言葉たちを私がどう扱ったのかということをただ伝えさせていただきたく思います。)
こちら、CRYAMYのYouTubeアカウントになります。
🔗https://youtube.com/@CRYAMY_OFFICIAL?feature=shared
※こちら、ご本人様の意思とは全く関係のない個人的な解釈となっておりますので、このことをふまえたうえでの閲覧よろしくお願いいたします。

優しいあなたの正体はありふれた言葉たちだった
報われないし 救われてないけど
忘れられないでいたい

→こんな私に優しさをもって接してくれるあなたの言葉も他の人たちからもらう言葉となんら変わりなくて、今まで一度も言われたことのないような特別なものではないし、その言葉に私が救われたり報われることもない。
だけど確かにあなたという存在は私にとって大切なもので、失いたくはないと思う。
何か特別な言葉をくれるわけじゃないけど、ずっと一緒に居たいと思える人って居ると思うんだ。
なぜか存在に安心するというか。
"私"が"あなた"に対して抱いている感情もそんな感じなのかなって思ってる。

夜明けで溶けたあの空は死にたくなるほど青かった
あなたさえ生きていればいいと思って眺めていた
貸してもらったあの朝焼けは
私のことを許してくれた

→言葉の通りだと思うけど、広い広い空を見てこれからのことや今までのこと、色々なことを考えた結果"あなたさえ生きていればいい"という考えに至ったのかなと思う。
これから先、何があるとしても、「あーもう"あなた"だけが居てくれたらなんだっていいなあ」なんてことを思ったんじゃないかな。
貸してもらった朝焼けっていうのは、単純に私にあなたと夜明けを共に過ごした時間があって、その時に私が打ち明けた"これでいいのかな"とか"こんな自分じゃだめだ"とかいう言葉に対して、あなたに"大丈夫だよ"とか"それでいいんだよ"とかいう優しい言葉をかけてもらったことを"許し"と表現しているのかなと思った。この言葉も確かに優しい言葉だけどありふれているよね。
わたしもそういう言葉をかけてもらうことで、あーこんな自分でも受け入れてくれる人がいるんだなって思えて少し心が楽になる時がある。
他人に許される感覚っていうのはこの感覚のことをいうのかもしれない。

暖かい光はあなた だからあなたが世界よりもだった
だからあなたが世界よりもだった

あなたが

→私がまっくらで冷たい場所にいるかのような気持ちになっている時、あなたがいるだけで自分の心は少しあかるくなるし、少し暖まる。
春の日差しのような柔らかい光のような存在。
ただ回っているだけの"世界"よりも、私を照らして暖めてくれる"あなた"のほうが自分にとっては大切なんだよって気持ちを歌っているのかな。
本当に、世の中に生きているどんな人々もたった一人の"あなた"という存在が大切だという気持ちが強く伝わってくる。

たった100円出すだけで買えるようなコーヒーや
何億円もするビルがどこにでもあるように
あなたもどうせ探せばいるような
どこにでもいるような人さ
それでも生きててほしいから あなたは生きていてね

→どんな価値が付けられていても、この世には探せばどこにでもあるようなものばかりで溢れているのだから、あなただって探せば似たような人なんて沢山いる。
なんなら、探さなくたってどこにだっていると思う。
そのくらい"普通"が過ぎる存在だけど、そんな"あなた"だって私にとっては大切な存在なんだからただ生きていてくれるだけで私は嬉しいんだと思う。
これと言った理由なくただ生きていてほしいと純粋に思っているんだろうなあ。私が何か饒舌に生きる理由を語らなくとも。
理由なく"生きろ"というのは自分勝手なことなのかもしれないけど、他人から"生きていてほしい"と言われるのは悪い気はしないよね。
今まで私はずっとあなたの優しさについて語っていたけれど、ここでは私の優しさも感じる。

街を照らすボロいパチンコの明かりが
夕焼けを食って空を塗りつぶすのならば
そこで踊ってほしい ただ踊ってほしい
ドレスじゃなくて ジャージを着てたって

→どんな姿のあなたでもただ居てくれるだけでいい。
何も似合わない格好をして自分をよく見せなくたって、あなたらしくいればそれでいい。あなたらしくいてほしい。

薄汚い日々が色を変えあなたを
引きずって突き飛ばして唾をかけるのならば
ガラスを引っ掻いたみたいな声で泣いたっていいよ
泣いたって綺麗だ あなたは

→突然、あなたの日常に嫌な出来事が起こったのなら
何も我慢せずに泣いたって良いんだよ。どれだけ醜いと思われるような姿だって、私は綺麗だと思うから。
ここでもまた、私の優しさを感じる。
"私"はどんな"あなた"も受け入れてくれるのかなって思う。

透明な灰皿に潰した二本のタバコにかかる月明かり
セーラームーンなんて助けちゃくれない
肩を抱く人がいなくたって
結婚指輪がなくたって
誰にも愛されなくたって 
あなたが生きていてほしい あなたが

→どれだけ苦しくて辛い状況にあっても、この世界は物語のようにヒーローは存在しないし、ヒーローのような特別な存在が苦しくて辛い心を抱くすべての人たちを救ってくれることはない。
共によろこびやかなしみを分かち合う人がいなくても、
愛し合える結婚相手がいなくても、
誰にも愛されなくても、
"私"は"あなた"に生きていてほしい。

こんな状況でも"生きていてくれ"だなんて言われたら何もわかっちゃいないと何がわかるんだと言い返してしまいそうだけど、生きていてほしいと言ってくれる人はやっぱりいてほしいなってわたしは思う。別に救われはしないけど、嬉しいよね。

名前も顔も知らないかもしれない"わたしたち"に"生きていてほしい"ってCRYAMYは歌って伝えてくれているようにも感じた。とてもとても優しさを感じる曲だと思う。
わたしは、この曲こそ暖かい光なんだよなーって思ってる。

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