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愛及屋鳥 歌詞考察

バルーンさまの「愛及屋鳥(あいきゅうおくう)」という曲の歌詞を考察。
こちら、バルーンさまのYouTubeアカウントになります。
🔗https://youtube.com/@KeinaSudaBalloon?feature=shared
※こちら、ご本人様の意思とは全く関係のない個人的な解釈となっておりますので、このことをふまえたうえでの閲覧よろしくお願いいたします。
こちらもまた独り言のようなものだと思って見ていただければ…🙏🏻

まず、初音ミクパートが"女性像"
flowerパートが"男性像"だとします。
(バルーンさんにとっての女性像、男性像。かな?)

そして、この曲に出てくる男女は恋人同士の関係にある男女だと考えて考察を進めてみる。

「当たり前のことはわきまえて
あなたの口ぶりや素振りだけ見てると
ここがむかむかするの
それになぜか寂しくなるの」

→女性は男性が他の人(男女問わずかもしれない)に振る舞う姿を見て、"あなたが私に嫉妬心と不安を抱かせている"ということを指摘する。
"当たり前のことはわきまえて"と言っていることから、一般的に浮気と謂われるような振る舞い以外の振る舞い(つまり些細なこと?)でさえもやめてほしいと言っているのかも。社交辞令や気遣いの範囲ですら。

「君の意見を押し付けないで
そもそも僕は君の前では
特に気をつけてたはずなんだ
適当な意見はよしてくれ」

→前にも男性は女性に指摘されたことがあるような言い方。一度目じゃないのは間違いない。
それ以降、女性の前では言われた通りに振る舞い気をつけていたはずなのにまた言われてしまったため
"適当な意見"と言い切ったのだと思う。
そのくらい、男性のなかでは気をつけていたんだと思う。だから、けして女性を愛していない男性ではないはず。

「それはそうとして あなた今日も
あたしがあげたあのピアスがさ
あなたの耳に見当たらないね
それはどうやってごまかすの?」

→さっき言ったことは、男性が気をつけていたなら置いておくとしても、私が贈ったものを身に付けないなんてどういうつもりなのか。本当は好きじゃないのか?
と、また女性は男性に対し、私に不安を抱かせているということを指摘する。

「君の感性で喋らないで
そもそも僕は青が好きでしょう
それを僕は理解して欲しい
僕を知ってからまたお願い」

→男性は、女性から贈られたものを身につけないのは女性が好きじゃないからではないと伝える。
身につけないのは、あくまで自分の"こうしたい"を優先しているからだと。つまり、自分の感性を優先しているからだと。自分の感性を優先する=女性が大切ではないというのは大間違いだと言いたいのだろう。
見て分かる通り、今まで女性は男性の気持ちを一切無視して、自分の気持ちだけを押し付けている。
だからその行動に対して"僕を知ってからまたお願い"と伝えて、遠回しに"僕の気持ちも知ってほしい"と言っているのかも。

「あぁ あなたとの関係は
拙い相違の範疇よ」

→女性と男性の関係は、"男女の違い"を抱えた関係にすぎないと女性は言っているのかな。
男だから、女だから、違いが生まれてしまうのねと。
どうしようもないと女性は呆れている?
拙い相違=出来の悪い違い=互いにとって理解のできない違いなんじゃないかなと考えてみた。(自分が理解できない考えを持つ相手は自分より劣っていると思ってしまいがちなんじゃないかなって)

「なんの理由にもなり得ないさ
そんなんだから君はいつも」

→男性は、そんな男女の違いなんかが女性に嫉妬心を抱かせたり不安を抱かせたりする理由ではないと思っている。
それに気付けないから、女性はいつも感情的に意見をぶつけてくるのだと。

「もううんざりよ 辞めにしましょう
愛及屋鳥はあたしだけ」

→ここでもまた女性は感情的になって強制的に話し合いを終わらせようとしている。男性の気持ちには一切目も向けず。
そして、こんなにも想ってるのは私だけだと言い張る。自分の意見を聞き入れてくれないということは、愛していないからなんじゃないの?と。

「この話は別の機会にさ
二人の温度で図ろっか」

→女性が感じている"相違"については、また落ち着いて話し合いができる時にでも話そうと男性は伝える。
これは逃げではないし、男性はお互いのこれからを思って深く話し合いたいと考えているのだと思う。
二人の温度=二人の愛情、つまり、お互いのことを想って話し合える時に解決したいねと男性は思っているのかな。

「はぁ」
→初音ミクパートなのでここは女性のため息。
女性だけが一方的に不満を伝えている状況を表している?

「明け方のことを思い出して
あなたは眠い目を押さえてさ
確かにあたしの頬を撫でて
言葉巧みに眠りについた」

→女性は表面上、不安を抱きつつも、男性に"確かに愛されている"ということを認識しているのだと思う。
だからこそ、愛していると分かっているからこそ、男性が女性自身や周囲に振る舞う姿を見て愛されていないと感じてしまう"自分自身の心"を受け入れられないんだろう。だから、女性の思う"愛されている"と感じる行動をとってほしいと男性に頼んでいるのかも(それは男性に対しての束縛ともいえる)

「それのどこが君を苦しめて
ここまで君を赤く染めたか
それが僕は理解できないし
正直大して気にしてない」

→自分の愛情表現がきっかけで、なぜそこまで"愛を向けられること"にこだわるようになってしまったのか男性は理解ができないでいる。どうして、きちんと女性に対して愛を与えているのにもかかわらず、与えていないと思われているのか、独占したいと思われているのか理解できないと。
大して気にしていないと言ったわけとしては、
女性のいうようにそれが"男女の違い"ならば、大して気にする必要もないよねと皮肉を述べた?

「なんてこと あなたったら
まるで明け方とは別人ね」

→明け方とは別人=やっぱり愛していないんじゃないの?

「心外だ それならば
跪いて泣きわめいてあげようか」

→女性はやっぱり何も分かっていない。
それなら、いっそ、僕も感情的になって話し合いを諦めて、何に対して謝っているのかすら分からないまま形だけの謝罪でもしようか?という

「あぁ あなたとの関係は
むず痒い想いの結晶よ」

→女性は、二人の関係性はむず痒い想いの結晶=不安を煽られることの積み重ねだという。我慢してきたのだと。

「夢を見たなら後始末をさ
忘れずに済ませて吐き出して」

→男性は女性に対して、不安を煽ったつもりはない、僕の気持ちや意見を聞き入れずに妄想(被害妄想)ばかり膨らませているなら、方をつけたほうがいいと伝える。
そして、言いたいことがあるならちゃんと言葉にすればいいと。

「もうその口は消えて頂戴
愛多憎生の欠片もない」

→もう何も聞きたくないとまた女性は話し合いを終わらせようとする。
そして、他人に妬まれるほどの愛を自分は男性からもらっていないと吐き捨てる。=やっぱり愛してないんじゃない

「この話は別の機会にさ
互いの気分でまたいつか」

→二人の温度で図ろっかというフレーズから、互いの気分でまたいつかと変化していることから、男性は話し合いを諦めかけている?

「もうどうしてわからないの」
「誰も悪くはないから」

→どうして私の気持ちを分かってくれないのか?
どうして私を愛しているくせに、他の人にも愛を与えるのをやめてほしいという要求を聞き入れてくれないのか?と問う。
それに対して男性は、
男性は悪くない=女性を愛しているからと言って、それ以外の誰にも愛を与えない生き方は自分のしたい生き方ではないし、自分らしく生きる権利はいくら恋人からの頼みだとしても譲る義理はないので悪ではない。
女性は悪くない=愛されたいという気持ちは人間誰しも抱く感情であり、女性も男性を傷付けたいと思っているわけではないので悪ではない。
他の人は悪くない=男性が他に愛を与える人たちも、男性にとって大切な人(例えば家族だとか友達だとか)であり、男性が与えたくて与えているので受け取ることは悪ではない。
以上の意味で"誰も悪くない"と返しているのかな?

「もうどうしてあたしなの」
「他に誰がいるのさ」

→なんでこんな理解のできない私なんかを愛してくれるのか?と男性に問う。
それに対して男性は、
他に誰がいるのさ=代わりがいる存在ではないという。
そのくらい男性にとって女性は大切な存在なんだと思う。
この男性は、女なら誰でもいいわけじゃなく、ちゃんとこの女性の"心"を見て付き合っているんだろうな。

「あなたはいつでもそうやって」
「ここには嘘などひとつも含んでないから」

→男性は女性に対していつもそうやって当たり前のように愛を伝えてくれる。だけど、私だけを見れないのならやっぱり愛していないとしか思えないと言いたいのかな?女性は自分自身の"価値観"に囚われているように感じる。
それに対して男性は、たとえ今まで伝えた僕なりの愛が嘘だと思われているのならそれはそれで良いけど、今僕が言っていることはけして嘘ではないと信じてほしいと伝えている。

「あぁ あなたとの関係は
皮肉に任せたフィクションよ」

→この曲に出てくる男性と女性の関係は、自分の気持ちを皮肉のように遠回しに伝えることに頼っているように感じる。
自分の"本当"の気持ちを伝えられず、本当ですら嘘だと捉えられてしまうのならそれはもはや存在しない"フィクション"なのではないか?
この言葉を男性側ではなく、女性側が言っているということは、やっぱり女性は"男性から愛されている"ということをちゃんと認識していると思う。
では、なぜ女性が言うのかと言われたら、これは推測にすぎないけど、
女性が男性にいう"愛してないんじゃないの?"も、
男性は言葉のまま"君は僕から愛されていないと感じている"と認識してしまっているよねと女性は言いたいのかも。
実は"愛していないんじゃないの?"を裏返すと、もっと愛してほしいになるんだよと。
男性は自分は一つ愛を与えたら、それ以上を与える必要はないという"価値観"を持っていて、
女性は一つ愛を与えても、他の人に愛を与える余裕があるならその分を自分にもっと与えてほしいという"価値観"を持っているのではないか。
男性は女性が、"私は一つも愛をもらっていないから愛がほしい"と言っているふうに聞こえているが、実際は"私は一つ愛をもらっているけど、もっとほしい"なんだと思う。
確かに、愛を与えている男性からしたら"もっとほしい"という言葉を素直に伝えてもらわなければ、一つももらっていないと捉えている以上、女性の言動が理解できないのは当然。
こんなふうに本心は隠して遠回しにしか伝えられないなんて、本当に関係性が築けていると言うのかな?と女性は思ったんじゃないかな。

「それについて詳しく話して
僕はまだ君を知らな過ぎる」

→以上の"女性の本心"にまだ気付いていなかった男性は、全て知った気でいたことは間違いだったと気付く。本当は、お互いに、知らないことばかりだった。
なんせ、遠回しに伝えていることばかりだったから。

「あぁ あなたとの存在は
合縁奇縁の以下ではない」

→女性は、二人が恋人関係に至ったのは因縁なんていう不思議な力によるものではないという。
互いが互いの心に惹かれ、互いに"知りたい"と思ったから一緒にいるのだと。原点回帰かな。
相手の心を知りたくて、自分の心を知って欲しくて付き合うことを選んだのに、遠回しに伝えてばかりになってしまったことに気付いた。

「君と深く話がしたいな
今ではないと意味がないや」

→男性も女性の本心を知った今なら、話し合いが出来ると思ったんだろう。お互いに、お互いの気持ちをストレートに打ち明ける必要があると思ったんだろう。

「「はぁ」」
→ここでは前半のため息とは違い、flowerの声も聞こえる。
つまり、男女両方のため息ということ。
今までどの場面でも女性だけが不満を伝え、男性は不満を伝えることはなかった。不満を抱いてはいるが、伝わりにくい返しや皮肉で返しているように感じた。
しかし、話し合いでは自分の不満も言葉にしたことを表している?

◯MVから読み取ったこと
→最後に籠の中の鳥は赤く染まり、籠の外に止まる鳥は青く染まっていることから、籠の中にいるのが"女性"籠の外にいるのが"男性"なのではないか。
女性は自分の"価値観"に囚われていたが、終盤でやっと籠のもとへやってきた男性は今まで女性が"価値観"に囚われていたことを知らなかったことを意味している?
ここでやっと女性の価値観に触れたのかも。
一方で女性は、一人の世界に籠り、男性の気持ちを理解しようとしなかった。だけど、男性が籠のもとへやってきたことにより男性の本心(不満含む)に触れて価値観に囚われていたところから解放されたと思う。

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女性は感情的に語る
男性は論理的に語る

そんな感じだと、互いに気持ちが通じ合わなくなることもある。
相手に感情的に語られても自分の意見を無視されていると感じるし、相手に論理的に語られても自分の意見を無視されていると感じる。話し合う方法が違うから。
でも、お互いに愛する気持ちは同じなんだから、その差を理解して付き合い続けることが大切なのかもしれない。
伝え方は違えど、好きな相手の屋根にとまる烏でさえも愛おしく思うほど、男女ともに愛してやまないのだから恋人という関係になるのでしょうし。

(あと、この曲は男女の差について語っているけれど、
個人的な意見を言うなら誰かと付き合っていくうえで、男だからこの考え、女だからこの考え、ではなくこの人だからこの考え、この子だからこの考え、と"相手の心そのもの"について知る必要があるんだろう。(勿論、男女の差はあると思う)
そして、知ってもらうまで待つ(受け身になる)のではなくて、自分の気持ちを積極的に伝えていくことが大切なのかもしれない。
どれだけわかりやすい人でも、心の奥底では何を思っているのか分からないし、自分が思っている以上に他人の心っていうものは理解のできないものなんだよな。)

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