アルバムカウントダウンイラストについての色々

4/1~4/12まで、UNISON SQUARE GARDENの9thアルバム「Ninth Peel」発売カウントダウンイラストを毎日Twitterにて投稿していました。

このnoteはそれらの補足というか解説というか、とにかく「こういうことを考えてこういう絵にしました!」みたいなことを書き残しておくものです。


長いし多分話がとっ散らかってるのでお手隙の際にでもよろしければ。




1.新世界ノート


これはわりとすんなり決まった覚えがあります。
何しろアルバムジャケットが数少ないイラスト調で、モチーフとして取り入れやすいものも多かったので…

※ただこれと流星前夜、DUGOUT ACCIDENTは完全にあとから追加したものなので、3人でローテーションしていくつもりだったものが合わなくなる!→じゃあ3人描けばいいんじゃない?となったために作画コストがアホになりました。


初回盤と通常盤で若干ジャケットデザインが違うっぽいんですが、どちらも塗り途中ということで「あれこれ話し合いながら描き進めている3人」がしっくりくるな、と思いラフがこんな感じに。
「ノート」ということで、ノート持たせて題名部分にアルバム名を書きました。これは違和感なく入れられてわりとお気に入りです。

ラフから完成までは特に大きく変わることもなく。物差しの目盛りを手書きでやったので面倒だったことくらい。
あとは鉛筆画風テクスチャをオーバーレイで貼って「描いてます感」を出しました。無駄な足掻きかも。




2.流星前夜


これめちゃめちゃ構図考えるのに苦労しました。
まず3人入れないといけない時点でわりとつらいのに他と違って風景画みたいなジャケットなのでどうやって3人を配置するか苦戦しました。マジで。


とりあえずで描いたもの以外に思い付かなかったため最初のラフをそのまま採用。
この辺りの3人は衣装も画一化されてるものじゃなかったしそもそも資料の数が少なかったので何も分からんな~になりながら描きました。あと斎藤宏介のウルフカット時代マジで描きづらい。

これも大きな変更点もなく完成。フォントというか文字の入れ方が気に入っています。
背景の色もわりと再現度高いんじゃない?と自負していますがどうでしょう。まあこんなんエアブラシでぺぺっと出来ますからね。




3.UNISON SQUARE GARDEN


これは早い段階で決まりました。本当に早かった。
ちょうどジャケットモチーフのダイヤモンドが目の部分にあったらカッコいいだろ!という安直な考えのもとラフを作成。


例に洩れず描きづらい時期の斎藤宏介ですがここで茶髪時代は終わるので許容範囲です。
服装はどうせシャツなのであんまり考えずに描きましたがモチーフ出すとしたらセンチメンタルピリオドかな。MR.アンディ~party style~はパーカーだし。

塗りはなんとなくいつもの感じだとアルバムのイメージとそぐわないと思い雑なアニメ塗りにしました。瞳の塗り方が先に決まっていたのでそれと合わせたらこうなったという…。
背景はいつも困っていますが手っ取り早くそれっぽい感じにできる色枠+白枠(交差)で。文字の入れ方は当初の予定とはちょっとだけ変わりました。
ノイズかけるかはギリギリまで迷って差分を作ったくらいなんですが、ない方がより1stフルアルバムの荒削りっぽいところが出るかなと思いかけないまま完成しました。




4.JET CO.


これも早い段階で決まってました。
正直なところ遊園地を描くのがだいぶ面倒だったからcody beatsのジャケット寄りにしたところはあります。背景に申し訳低度の遊園地要素を入れたくらい…。

ゆうえんち(アホそう)


なんとなくこのアルバムには夢の中っぽいイメージを持っていて(ジャケットの遊園地とベンチが風船で浮いている構図)、ローテーションさせるつもりだったので特定の誰かを置くという考えはなかったんですが田淵でぴったりだったなと。

これも鉛筆画テクスチャを使っています。
さっき書いた通り「夢の中」っぽさ→頭の中で思い描いているもの、という連想で「描いている」感を出すためにざらざらさせました。
わりとお気に入り。




5.Populus Populus


これマ~~~ジで構図に苦戦しました。
2枚ラフが生まれたのが証拠です。
そもそも全然思い浮かばなくて1枚目のラフもだいぶ難産でしたが、いざ線画の段階になって「やっぱりなんかしっくりこない!」と思って急遽描き直しました。つらいのでここで供養。

1枚目
2枚目

これもアニメ塗り風。
ポップではっきりとした色合いのジャケットなので、わたしの塗り方とは合わないなと。
文字を打ち込んだのちに引き延ばし加工をしたのがお気に入りです。

衣装はオリオンをなぞるのMVから、と書こうとしましたが確認したらカーディガンじゃなくてベストみたいなやつでしたね。ちゃんと確認してから書こうね

難産すぎてもはや書くことがない。




6.CIDER ROAD


これはね~ちょっとラフに迷いました。
最初は頭の上にハリネズミを乗せようと目論んでいましたが、顔半分隠れてる構図大好きすぎないか?になったのでボツ。そのときのラフは模試の問題用紙に描いたやつで写真撮るの面倒なのでないです。


ラフの顔の方がかわいくてムカつく。まあでもそういうことって往々にしてありますよね、線画やったら台無しになるとかザラです。
個人的にはフォントが丸っこくてかわいいのでお気に入り。信号機カラーの扱いもちょっと迷いましたが3文字のみに配色。

衣装はリニアブルーの茶色ジャケットと赤ネクタイ。髪の色も茶色寄りです。




7.Catcher In The Spy


ラフが決まるのは早かったものの後々構図キモすぎて過去の自分を恨んだものです。
手もムズいし電球もムズいしなびいた髪もムズいし極めつけのミミズクの羽はマジでムカついた。なんだあれ。
でも決まるのが早かったせいかわりとお気に入りの1枚です。みんな5枚目好きだもんな。

つむじ(アホそう)

元のジャケットの背景が真っ黒だったので影を強めに入れ、その代わりに電球周辺を明るくして周辺減光も少しだけ入れました。瞳のハイライトも抑え気味です。このジャケット特有の仄暗さや怪しげな雰囲気が出せたんじゃないかなと自惚れています。
あとフォントの癖が強いのも中々いい味出てる気がします。

衣装は線画終わってから「これCITS時代のアー写と違いませんか?」になったため修正する元気も出ずにそのまま。すみませんでした。せめてジャケットくらいは着させればそれっぽかったかなと反省しております。




8.DUGOUT ACCIDENT


これもだいぶ早かった。
元々シンプルなジャケットで、特徴的な図形2つを邪魔しないように3人を配置するにはこれがベストだったんじゃないかなと自負しています。本当はこれの他に「図形の中から覗いている3人」という構図も脳内にありましたが、黒と水色あってこそのジャケットだと思うので却下。


とはいえだいぶ完成はギリギリになってしまったためそこかしこの手抜き感が拭えませんね。これもシンプルな配色だったのでアニメ塗り風というかべた塗り風というか……。まあとにかくそんなような塗り方で楽をしたのは確かです。
多分そういうことを言う場ではないと思いますがこの文章読んでる人は相当な物好きなのでいいということにします。

衣装は特段モチーフなどなく描きました。描きやすい衣装で勝手に描かせていただいたんですがなんか考えた方が良かったかな…と今頃反省してます。




9.Dr.Izzy


愛すべきDr.Izzy!!
ですがラフはわりと難産でした。牛の扱いが難しく、かと言って“Dr”要素は絶対に入れたいし…と頭を悩ませて生まれたのがこれ。悩んだ割にはいいんじゃない?

メスと医療用ハサミをカトラリーのように持たせて、その皿の上には牛、という「牛」という動物を生かせた構図になったような気がして満足です。色合いヤバいけど。
背景は手術台のライトを上から照らしている感じにしたくてだいたいの光源を上からに決めて、不思議というか怪しげというか、そんなような雰囲気を出すために逆光と補色(ここではピンク色)をハイライトとして少しだけ入れました。

衣装はDr.Izzyアー写のものです。とはいえバッジやら何やらの細かいものを省いて髪型もあまり寄せてないので寄せた程度の認識で見てください。鈴木貴雄の衣装は軒並み面倒なので。




10.MODE MOOD MODE


これもす~~~ごく難産だった。
何ってキリンの扱いにめちゃくちゃ困って、最初はほんとにジャケットオマージュみたいにキリンに乗せようかなとも考えましたがボツにして、MVのある10%roll,10%romanceから着想を得てスポットライトを当てたような構図に。服は君の瞳に恋してないのMVと同じなのにね

こういったメモ書きを残していたりもします

これはいつも通りにパッと塗れました。楽しかった!
背景が黄色〜茶色なのでハイライトはその辺りの色でまとめて、スポットライトで抜いたところは強めにハイライトを入れたり、逆に周りは影を強くして、という風な感じです。いつも通りにやったせいで特に説明できないな…すみません…。

衣装はアー写検索して出てきたやつにしたのでモチーフにした曲とは違っていますがまあいいでしょう。描くのだいぶ面倒だったけど




11.Patrick Vegee


これもそこそこ早かった覚えがあります。
Patrick VegeeツアーTシャツのサラダボウルから着想を得て、そこからうさぎが出てきたらかわいいな〜という至極安直な考えです。でもうさぎってかわいいから…

野菜が絶妙に不味そうな色合いになってしまったことには目を背けます。ちなみに左から人参、キャベツ、ブロッコリー、小松菜です。見えなかろうがそうです。
うさぎは中々可愛く描けたんじゃないですか!?うさぎめっちゃ好きだから頑張りました。うさぎは可愛いので…。
これもハイライトを暖色系でまとめて、影に使う色も寒色ではないものを使うようにしました。

衣装はMV参考というかライブ衣装寄りかな〜という感じですが世界はファンシーのMVでこんなんじゃなかったですっけ。違うかも、適当言いましたすみません…。でもリストバンドはツアーグッズの色です。多分。確認してないので分かりません




12.Ninth Peel


これはギリギリでラフを描き直しました(どうして…)
元はと言えば順番で鈴木貴雄単体だったんですけど発売おめでとうイラストで1人しかいないのはどうなん?と思い急遽描き直しとなりました。マジでギリギリです。2日前とか前日とか…スケジュール管理が下手です。
というわけでここで供養。

動物が全面的に出ていますね

これはキャッチコピー(?)の「剥いたら答えがあるのでは?」から着想を得て林檎の皮を目隠しっぽく、フロントマンである斎藤宏介がチラッと見てる(皮を剥いてる)みたいな感じです。これも特にこだわりを持って塗ったわけではないので説明が出来ず…。
キャッチコピーから何となく何かを隠すような、5枚目と似たようなイメージを持ったので、ざらつかせて上手く見えないような感じにしたくてノイズをかけました。グリッチも迷ったけど公開曲がそこまで刺々しい感触でなかったので却下。

衣装は当初Numbness like a gingerの予定でしたがその間にアー写が更新されたため恋する惑星MV参考になりました。鈴木貴雄の服が訳分からなくて筆を折りかけるなどしつつも何とか間に合ってよかったです。




終わりに


初めて自分の絵を解説というか説明?のようなことをしたので後々恥ずかしくなって消しそうな記事が出来上がりましたがいかがだったでしょうか!?
めちゃくちゃ真面目に色塗りの話とか構図の話とかしましたが趣味でやっているだけなので専門の方からすごい殴られそうなことを書いているかもしれません。すみませんでした(先行謝罪)

ちょっとしたこだわりをいくつか挙げておくと、
・フォントは全て違うものを使う
・背景色やジャケットの色味などと合わせて寒色系と暖色系を使い分ける(例:髪や瞳の黒、服などの白、影の色、ハイライトなど)
・衣装は基本アー写かMVに合わせる(あんまり出来なかったけど)
という具合です。
色味の違いとかそんなに気にして見てる人いないと思いますが、これを機にちょっと見返して見比べてくれたらな、と思います。

また何かこういうことがあったら似たようなことをやるかもしれません!予定は未定!
ここまで読んでいただきありがとうございました!!

わたしも早く9枚目聴きたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?