初めての美容室経営 「出来ないと言わない!」ー須崎ひろえの挑戦ー
弟の一言から、私は37歳で美容室をオープンします。
美容師になって9年目を迎えていました。
とにかく、お客様の要望には絶対に答えたい!!
何故かそこにとても拘りを持っていました。
休みの日は、全て勉強会。
良いというものがあれば、すぐに取り寄せる。
当時の流行りを追いかけて、ひたすら勉強していました。
アシスタント2人の計3人での時代が
一番長かったですね。
当時はブリーチオンカラーや
今でいう、インナーカラーも流行り初めていました。
パーマではデジタルパーマが出始めて
エアウエーブの講習会にも行きました。
カラーにパーマ、そして縮毛矯正。
特に、学生さんのブリーチ毛に縮毛矯正をしたり
かなり危ない施術もしていました。
ぶち当たった問題は髪のダメージ・・そして
そんな中でぶち当たつた問題が
「髪のダメージ」です。
当たり前と言えば当たり前ですよね~
そこからは何とか傷ませないで
カラーやパーマは出来ないのか?
処理剤やトリートメントを取り寄せて
色々と試行錯誤が始まりました。
トリートメントも色々と試しました。
最終的に使っていたのが
・ナノミストの機械
・オゾン発生器
・スペインのトリートメント
・天然成分配合のパウダーカラー
・馬油のシャンプー
・肌に優しい生分解性の高いシャンプー
この様な物を、通常の薬剤と一緒に使う事で
それぞれの髪のダメージに対応していました。
しかし・・・
ある土曜日の営業後、
私は突然お腹が痛くなりました。
自宅に帰り、ご飯を食べようと思っても
お腹が痛くて食べられず
そして下痢。
しかし、腹痛は治らず
次は嘔吐。
普段、吐く事の無い私は
多分人生で一番吐いたんじゃないか?
という位吐きました。
しかし、腹痛は治らず。
私は娘に頼んで、夜間救急の病院に
連れて行ってもらいました。
とにかく吐く事と腹痛。
これが全然治らないんです。
血液検査、レントゲン、触診。
「急性腸炎ですね~点滴しましょう。」
私は朝方まで点滴をして、ようやく6時頃回復。
原因は不明ですがやっと治って家に帰りました。
その日は夕方まで休んで、お店に向かいました。
足がガクガクしながら
お客様をカットしたのを覚えています。
そして、約1カ月後。
またまたこの謎の腸炎が襲い掛かります!
そしてまた・・・
3回続くとさすがにマズイな!と思い
休みの日に消化器専門の先生に
診てもらう事にしました。
先生の口から出た言葉は・・・
私が救急で何度もお世話になった病院の
消化器専門の先生を受診しました。
今までのカルテを見て、先生は悩まれていました。
菌やウイルスではなく、ただ少し白血球が多い位。
そして、問診で私が美容師だと知ると
「あ~多分アルカリだね!
アルカリが体に入ると、腹痛、嘔吐下痢
ノロウイルスみたいな症状になるんだよね~」
私「え!アルカリですか?」
先生「そう!アルカリ、沢山あるでしょう?!」
私「はい、殆どアルカリです」
先生「今度から薬剤を使ったら、ちゃんと手を洗う事
なるべく手袋をする事、食事は素手で食べない事
これでかなり防げると思うよ!」
なんと、私の症状の犯人は「アルカリ」でした。
忙しいと、素手で薬剤を触ったり
食事も裏に行った時にちょこっと食べたり。
確かに体に入ってもおかしくないかも!
と、言う事で
私は徹底して手を洗い、
食事はお箸やフォークを使って食べました。
そのお陰で3ヶ月ほど、急性腸炎にはなりませんでした。
でも、人間ってつい忘れますよね?
3ヶ月ほど経った月曜日の朝
久しぶりにまた腹痛が襲って来ました!
確かに昨日は忙しくて、
手をちゃんと洗ったかって言ったら
洗ってないかも~
アルカリの健康被害は、私には大きなショックでした。
こんな危険な薬剤を私は毎日使っている。
奇麗になりたくて、美容室に来るお客様に
私はこんな危険な薬剤を使っている・・・
この事があってから、私は本当に悩みました。
そして、なるべく害の無い物を使いたい。
その思いが強くなりました。
そして、最終的に私は出した答えは・・・
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