熱量と学力
エネルギッシュという個性がある。好きなこと、興味のあることに邁進する人だ。これはマイペースという個性と矛盾しない。一見のんびりしていても、好きなことに夢中になれる熱量を持った人は多い。
学校の成績がふるわない生徒さんに多いタイプが、この「何かを好きになる」という熱量が少ない子だ。話していても反応が薄い、表情に乏しい、ほとんど声を聞けない。学校の成績がなかなか上がらない生徒さんにこのタイプは多い。
厄介なのが決して不真面目ではないことだ。いい子なのである。やってきなさいと言われた宿題は基本的にサボらない。しかしその中身はいまいち定着していない。
将来何になりたいのか、何か好きなことはあるのかと雑談がてら聞いてもはっきりとした返答ができず、部活は好き、今流行ってるコミックは好きと主体性が感じられないのだ。
たしかに難しい年頃ということはある。親にも先生、講師にもなかなか心を開かないだけなのかもしれない。しかし、このタイプの生徒さんは本当に情熱の温度が低いのだ。物事に対する興味関心が少ないのである。
こうした生徒さんの場合は、自発的に学習に取り組むようにすることはかなり難しく、労力がかかる。家庭教師の私の労力がかかるということは、保護者さんにとっては費用がかかるということだ。毎日の学習スケジュールを作り、進捗状況を細かく把握する必要があるためである。逆に言えばサボることが少ない分、マネジメントをしっかり行えば成績は向上する。
人が持つ熱量は、産まれた時にある程度は決まっているだろう。しかし、何に関しても無関心な幼児というのは多くない。基本的には誰しも、幼いときは好奇心旺盛だ。
教育熱心に我が子が小学生の頃から塾に通わせ中学受験を目指す保護者さんも多いことと思う。勉強それ自体はとても大切であることは言うまでもない。
しかし、私の経験から言わせてもらえば、子供の好奇心をなるべく大切することも同じくらい重要だ。何かに熱中できる性質を持った生徒さんは、受験勉強にも強い。
学校の勉強や将来の仕事と例え何の関係もないことでも、生徒さんの好きなことを否定しないでほしいと思う。それに傾ける情熱はきっと、その人の中身を大きく変える原動力になるからである。
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