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【詩の森】あこがれの空の下を観て

あこがれの空の下を観て
 
梅雨雲の切れ間から覗いた
青空のように
ずっと待ち望んでいたものに
やっと巡り合えたような気がしました
とある小学校の一年を追った
ドキュメンタリー映画
あこがれの空の下―――
校庭には
子どもたちの
とびっきりの笑顔が
あふれていました
 
教室には
子どもたちのなぜが
全開です
なぜを大切にし
なぜから始まる授業が進められて
いるのです
だれかのなぜに
先生も子どもたちも
真剣に向き合います
だから
みんなが心おきなく
なぜを発するのです
 
この学校は
子どもたちが主人公―――
クラスに必要なルールは
子どもたちが
自主的に決めていきます
ふしぎなことに
子どもたちを
急き立てるチャイムの音も
ありません
先生の教え方にまで干渉する
教科書もありません
何をどう教えるのか
先生たちが
日頃から相談し合って
決めていきます
 
和光小学校
そこにいたのは
先生のいうことをきくだけの
ロボット
ではありません
自分で考え
なぜを発することのできる
好奇心にみちた
子どもたちです
学ぶ楽しさ
知る楽しさを
もうとっくに知っている
とってもチャーミングな
にんげんの
子どもたち
だったのです
 

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